既にご存知の方が多いと思いますが、明年1月1日から、郵便法=昭和23年12月12日;法律第165号に定められた、郵便物の料金の内、「割引が適用される郵便物」の支払い手段から、「郵便切手」が除外されます。この件に関しては、郵便法28条・内国郵便約款42条の規定があり、今回の決定はそれに反していると考えておりますが、その件に関してはここでは触れません。もっと現実的な事象を検証してみたいと思います。ここ数週間で、マーケットでの額割れ切手の歩率が目に見えて下がって来ております。月が替われば、更に顕著になると想像できます。

現状の最高値は、1000円富士と、82円さくらで、シートなら96%で売れます。1000円切手の場合は、5円の手数料で、どの額面にも代えられるという意味での高値です。この分の需要のメカニズムは、郵便局で買えば100%の物が、金券屋で若干安く買えるというマケットの原理に依ります。この事実は、1月1日からの、JPの変更の影響は受けません。若干安くなるかも知れませんが、買い入れ値ベースで、93~94%位で下げ止まると思います。

問題は、記念切手と、台紙貼の別納用の相場です。直近までは、大手業者なら50円額面以上のシートなら、需要に比して品不足気味で94%位で動いていたのです。本来のエンドユーザーさんも、DM発送屋さんも、2%位の鞘でも十分やる意味が有ったのだと思えます。割引郵便からの切手支払除外のプレスリリースが有り、期日が迫ってきたことで、ここに来て一気に相場が下がりました。85%がMAXです。この先どうなるかは読みづらいのですが、50円額面以上のシートに関しては、80~84%で止まるかと思います。その根拠は、1枚に5円払って交換すれば、1000円なり82円なりに替わるということからです。1000円切手が94%で売れるなら、50円切手に5円払い、1割コストをかけて、1000円に替えれば良いのです。大量差し出しの、割引料金での郵便物で無い、一般の実需は需要として残ります。低額切手も書損交換手数料に100%で使えますから、悲観する必要はないのです。

実際のところ、DM発送代行業者が、どれ位の金額を割引郵便の支払いに使っていたかは分かりません。JPが、法的な解釈で言えば、かなりの無理筋でやって来たのですが、民営化に伴っての引継ぎ債務=郵便切手で、今の仕事の代金を支払われる不快感と、現場での切手別納を使っての頻出する不祥事、それ以上に、員数チェックにかかる手間を何とかしたいという事で押して来たのかと思います。エンドユーザーが有って、DM屋さんがいて、金券屋が玉を集めての額割れビジネスですが、今後の数字を予想すれば、現金納付での割引率と、料金体系とすれば、割引は無いけれど、額割れで買えることによる経済的なメリットを秤にかけて動くことになるのでしょう。50円+の記念のシートですが、瞬間的には、オーバーシュートで80%に近づくかも知れませんが、居心地のいい数字は85%位かなと見ています。それ以上に、プレミア物、特に小型シートは悲惨で、カタログ値の10%を覚悟せねばならない位の底抜け状態ですが、引きは末端の需要が有るので、暫くすれば落ち着くと思います。今までがそうでしたから。