ブログ アーカイブ

Price on request!!

1980年代の頭でした。今も目に焼き付いているカバーが有りました。アメリカの、確かミシガン州、だと思うのですが、オークションの名前はRobert E.Lippert、ここも今はもう無いと思います。日本人で知っている人は殆どいないマイナーなオークションハウスです。そこにバーゼルのメリヤン宛のカバーが出たのです。小判でなく朝鮮字・年号2字NINSEN?(或はFUSANかも=硬質印なのでSEOULでは無いと思います)、日付に強烈なインパクトが有って、正確に、30・SEPT・00です。仁川(或は釜山)の郵便局長差し出しのメリヤンカバーで、朝鮮字の完貼の書留です。1.5銭が翌日発行なのでこのカバーには貼られていないのですが、適度に大ぶりなカバーなので、差出人と受取人から推測して、新切手としての1.5銭のシートが入っていたかと思うのです。同じような完貼りが、国内の菊のコレクターのコレクションにもう一通有って、そちらはSEOUL 7.SEPT.00 イギリス宛の書留です。ぼやけた話をすればこんがらがるのですが、物は絶対に別物です。オークション誌には写真が出ていました。アメリカのオークションでは、エンタの場合、estimateの数字が出るのですが、このロットはカタログ値のみでした。Sc.$475位だったと思います。40年程前の事、知識もないし、それ以上に資金が無い、それでも落とす気でカタログ値の数倍は入れたのですが、当然ながら落手できませんでした。これに関しては、負けても納得、度胸もないし的確に評価も出来なかったし、外人さんにも負けるビッドだったと思います。このカバーも日本には帰って来ていないのです。

どの位経ったのでしょうか。タカハシスタンプの表紙に、旧韓国李花完貼りのメリアンカバーが出た記憶が有るのです。良く知っているコレクターが落したと聞いていて、そうだと思い込んでいたのです。別件の用事でそのカバーのコピーが欲しくなって、見せてよと頼んで、出て来たのがここでお見せするカバーです。李花50C、1WON他貼のスイス宛書留到達証付き 〇公州です。よく似ていますが私が探していた物とは別物です。東京のサンフィラで買ったと言っていました。この件は、私の勘違いで思い違いだったのかも知れません。

20190802-0001

別件の最重要のエンタをお見せいたしましょう。広田芳久氏旧蔵のコンビネーションカバーです。旧韓国がUPU未加入の時の必然的コンビの書留便ベルリン宛。勿論ユニークで大珍品。水原さん旧蔵の大龍3種貼 アメリカ切手とコンビーション中国宛と双璧の珍品だと思うのです。詳細は【韓国郵趣資料】を読んで下さい。持ち主に声を掛けました。これだけを持っていても仕様がないので売りなさいよ。答えはイエス、だから、Price on request. お値段は要問合せです。余計なことながら、件の大龍カバーを買ったのは、弊社のオークションのニューヘブン発・但馬八鹿宛のコンビネーションを買ってくれた人なのです。中国がメインで、序に日本、旧韓国は守備範囲に入るかどうかが微妙です。アジア3か国の珠玉のコンビネーションカバーを一人で独占、夢のある話でしょう。お誘いする価値があると思っています。人脈が色々出来ているのでちょっと楽しんで見たいのです。絶対に仕掛けた勝負に勝てる自信はありません。でもやる価値は有るでしょう。アメリカ人の大富豪=フォーブスの番付の常連さんのコレクションに入るのも良し、日本に留まるのも勿論有り、さあお問い合わせは来るでしょうか。

20190802-0002

20190802-0003

機会を得ながら手に出来なかった3点のお話はこれにて完、これからは集中してJAPEX2019セールの編集に入ります。良い物がたくさん来ています。1日でのセールのキャパが2100ロットなので、逆算して目一杯に並べるのです。

 

支那字入り切手帳

2000年に入っていた頃かと思います。ノルウェイのオークションなので、EngersかGermetenのどちらかです。支那字入り田沢の小さいロットが出たのです。コピーを手に入れて、ポイントになる目打と枠線をチェックしました。数ページで見易く広げてくれていましたので情報とすれば完璧です。結構大白が多かったと思います。状態はフレッシュで極美と見えました。ロット自体は興奮する程の物でも無いのですが、ソソラレルお化けが含まれていたのです。切手帳の表紙なのです。組合番号では帳5・8・11、日専ではBC5、菊か、大白、旧毛の3銭用です。オークションの記事には、切手帳の記載は有りません。完本?ペーン入り?表紙だけ?可能性は各1/3です。切手帳の場合、支那字も無加刷も同じです。区別は不可能です。表紙だけでは菊・大白・旧毛の区別も出来ません。オークションの記載では支那字のロットなのです。でも、切手帳は記事の対象外、さあどうした物でしょうか。得られた情報で、根拠は薄いのですが、他の未使用が基本的に大白なので、切手帳も大白3銭、支那字入りと踏みました。完本でなくても良いのです。1ペーンでも大儲け、白耳付のペアでもOKのステータスです。

私のオークションでのビッドは、落ちなくても仕様がない=この位入れれば落ちるだろうがAパターン、メールビッドはそうします。売値を考えて、その目一杯まで入れるのがBパターン、フロアにエージェントを立てる場合と自分が場に出て下見した場合がこれです。下見はできないけれど、何かが有りそうな場合か、目をつむっても買いたい場合がCパターン、私のビッドの上で買うならお好きにどうぞ、の数字を決めるのです。このやり方では当然ながら99%勝って来ています。負けたケースを完璧に覚えている位ですが、それは又の機会に致しましょう。ノールウェイの切手帳は、このどれにも当てはまらないのです。自分で場に行くのは無理ですし、使っているエージェントもカバーできない地域です。メールで覚悟を決めるしかないのです。他の人ならどうやるかを踏みました。万一、知識が有るビッダーが下見して切手帳を開いたなら、物が有れば100%負けるのです。こちらは、中身入り、しかも支那字の大白3銭だとは評価は無理なのです。旧毛なら大ごとです。無加刷とは毛程も思わなかったのですが、入っている確信は持てませんでした。コピーで見える未使用を計算して、カタログ値の2倍でビッドしたのです。切手帳の表紙を踏まなければ、絶対に勝てるでしょう。日本からのメールで私と同じ感覚の人が居るとも思いませんでした。でも、結果は一声負けていたのです。エージェントが使えていれば、下見を頼んで条件付きのビッドをしたと思います。それが無理、でもまともな踏みなら、型価の200%は有り得ない数字なのですよ。名も知らぬ日本人が私以上には飛び込まないでしょう。真相を知りたいのですが叶わぬ望みかも知れません。

支那字の切手帳の完本には意外と縁があるのです。菊3銭はサーズが流行っていた時の香港のJohn Bullに出た物は、バラシて即完売、去年、珍しくもStanley Gibbonsで買ったのが大白1.5銭の9ペーンと半ペーンの極美のほぼ完本、状態が良いので何人かで競ってくれるかなと思ったのですが、一番期待した人は既に完本をお持ち、それ以外の田沢のトップクラスの人も既に皆様お持ちだったのです。2ペ―ン要るとか、状態理由の買い替えの需要は有りません。2年ほどかけて、やっと弊社のオークションとヤフーと郵趣ウイークリーの広告と駅前バザールとスタンプショウ広島と全日展とで何とか完売になりました。切手帳は「郵趣ブックレット」古家・天野氏の記事が極めて正確です。需要の根拠は有るか無いかだけなので、直感の飛び込みで高買いすると怪我をするのです。捻れる要素はないのです。

最近の私のビジネスでは、海外のオークションでの仕入れは極めて少なくなりました。使うエネルギーは最盛期の100分の1でしょう。年に数回の国内の大きい買い入れと、それ以上の超ハイグレードのビッグコレクションのオークション記事の編集で、仕事量が目一杯なのです。でも縁あって、1年ぶりにドイツのオークションにビッドをしたのです。物は支那字菊外信用の完本です。ここらは私が、かなり評価できるマテリアルです。オークションのビッドスタイルで久しぶりにCパターンでやりました。私の値段以上で買える物ならやってみろ!です。結果は入れた値段の6掛けで、Aパターンのこの位で落ちるだろうの、ジャスト2倍になりました。でも、結構な良い値段、誰が2番札でしょうか。フレッシュな極美品、手にした3分後には解体完了です。JAPEXセールに出品いたします。切手帳のステータス、持っているかいないかだけと書いたのですが、ここで訂正いたします。バラエティーが有るのです。画像で載せた3点をじっくり見てください。加刷の幅が違うのです。右切手の支那の右端から左切手の名の字の左は端まの距離ですが、2銭が27㎜、4銭と10銭が28㎜です。この差は大きいバラエティでしょう。櫛型C13x13.5の中央部の広幅が理由なら、五分の一かと思うのですが、その検証は出来ていません。今回の完本で言えば、2銭は狭幅、それ以外は全てのペーンが広幅でした。切手帳で無い櫛型目打の100面シートを調べれば面白い発見があるかも知れません。現時点での情報でも、支那字菊の切手帳、全額面で広幅と狭幅を集めないといけないのですが、一額面でも並べて講釈を書けば、立派なスタディになるでしょう。誰か出来る人いるのでしょうか。支那字菊の場合、10銭は13×13.5は全てが切手帳と思って良いのかも知れません。4銭はどうでしょうか。C13x13.5で横3連か横耳付の単片が出れば一発で疑問は解決です。現状はまだペンディングでしょうか。もう一つの懸案ですが、支那字外信用で6銭の可能性は無いのでしょうか。ペーンは無理でも、単片のC13x13.5が1枚出てくれば一発回答になるのです。気合を入れて探すことにしましょうか。

20190731

 

 

 

何処へ

会社の引き出しを整理していて、懐かしいオークションカタログを見つけました。

20190730

1985年3月19日のアメリカ・フィラデルフィアのEarl P.L.Apfelbaumセールです。Japan Specializedで、カタログを開いた瞬間にパスポートの取得を決めました。海外へ出たのはこの時が最初、結果としては私のビジネス=人生に於いてのターニングポイントになりました。もう35年経ったかと思うと感慨深い物が有ります。その時のオークショニアのマーチン・アプフェルバウムは、数年後にロンドンからNYへのパンナム墜落事故で大西洋の藻屑と化しました。Walnut  Streetの立派な造りの社屋も既に在りません。時の流れを感じます。時を経て、クオリィティの高さではこの時以上の海外のオークションに幾つも参加したのですが、面白さとボリュームという意味ではこのセールが白眉です。突然の発作的な飛び込みで、海外のフロアセールへの初参加ということも有り、忘れられない出来事でした。今の立場と知識ならもっと別のやり方が有るし、参加メンバーもがらりと変わって、セールの色合いは全く違っているだろうと思います。あの頃は日本切手なら、後先を考えずに無茶買いしても大丈夫な時だったのです。整理して商品化さえすれば、買い手が沸いて出てくれたのです。

海外オークションへのビッドは、それ以前もやっていたのですが、このセールの時に得た人脈を元に、ビジネススタイルが劇的に変わりました。当時の私は世界中のオークションハウスを網羅していて、多分300社位と付き合いが有りました。ロットを買っても、トータルOKで、時間を掛ければ何でも捌けた時代でした。日本切手に関しては、売れない物は、偽物の傷切手だけ、手彫の偽物と本物を間違えなければ、それで勝ちだったという印象が残っています。おまけについて来る中国切手でも残しておけば、一財産だったのにとちょっと後悔をしています。今とは全てに於いて景色が違ったのです。この時に隆盛を極めていたオークションハウスは随分数が減りました。イギリスは全滅、アメリカで残っているのは、SiegelとCherrystoneだけ、欧州大陸の国際的な大手ではCorinphilaとHeinrich KoehlerとDavid Feldman、自国特化組ではスイスのSchwarzenbach、オランダのVan Dieten、スウェーデンのPostilijonen、フランスのRumet位でしょうか。Gaertnerの姿は当然ながら何処にもなく、Inter Asia のジェフリーは、イギリス=Robson Loweとスイス=Corinphilaの異なるオークションハウスを、雇われのテクノクラートの立場で行ったり来たりしていたのです。数十年を経てのオークショニアとしての勝ち組か否かは、中国切手を何時扱ったかに収斂するのです。個人として、当時も今も現役で元気なのは、ジェフリー・シュナイダー、アンディー・ホルツ、デービッド・フェルドマン位しか思い浮かびません。ヨーロッパで日本物を私とバチバチやっていた、ジュリアン・クライブ、ルドルフ・シャピラ、コン・ウエン・スンらは皆黄泉に旅立ちました。超ローカルの日本切手専科の私が今まで生き残れたのは奇跡かも知れません。

1985年前後というと本当に物が有ったのです。マイオークションビジネスのスタートとすれば、何時でも、始めるのがほんの数年遅れたかなと思っていたのですが、結果とすれば、私はギリギリで宝の山に入れていたのでしょう。利幅の多寡はさておいて、良い物を随分扱えました。手にした物はしっかり結論が出ているのですが、買えるチャンスが有りながら、時が味方してくれずに買えなかった物で忘れられない珍品が有るのです。田沢が2点と朝鮮字菊のエンタです。何処かへ消えました。追いかけて、30数年マーケットを見続けているのですが、欠片も見ることが出来ません。久しぶりに当時を思い出しながら書いて見ましょうか。

1985年の少し前、多分1983~4年なのですが、ニューヨークにA5サイズのモノクロのメールオークション誌が有りました。【GOLD MEDAL  MAIL SALE]、親会社が著名なオークションハウスのJ&H Stlowです。全世界のゼネラルコレクションをばらして、シングルアイテムのみで、写真を載せ、スコットカタログ値を書くというスタイルでした。普段は殆ど買う物は無いのですが、吃驚ネタが有りました。大白25銭の単線12の未使用です。糊付ですが、NHでなくLHかOH、写真でもフレッシュさが見て取れました。100%大白です。偶然ですが、その時、丁度手元に掘出しで買ったばかりの旧小30銭11Lの白抜Yが有りました。全く同じタイミングで、イギリスWalesのWestern  Auctionに、菊の18完の未使用のロットの中で、50銭C12x12.5が出ていたのです。夢を見ました。目打の目玉を3枚並べて売ってやろうと狙いを定めました。菊の50銭は、かのオークション会社の本来のセールの場所、ウエールズでやってくれていれば、私が買えたと思います。でも偶然にもロンドンでセールが行われ、北園君が場に出て、私の札を頭撥ねしたのです。直ぐに東京のサンフィラのオークションに出て、天野先生が落として、今は別の菊のトップコレクターの目玉です。Westernと言えばこの時の少し前に、AIKOKU-MARUの葉書の書留を買ったのがここでした。Walesはローカルだし、オークショニアのP.A.Wildeの方針が、出品者の書いて来た記事をそのまま載せる、不落札でもペナルティー無しという時代錯誤の運営をしていたのです。達者な在英のブローカーが、意図して作った日本のクラシックのコレクションを毎回出品していました。物は本物で、数十行の記載は基本的に正しいのです。型価の20~25%位の最低値だから、可能性を夢見る日本人は随分引っ掛かったと思います。私も何度か買ったのですが、直ぐにネタが割れました。政府印刷20銭の縞(彼が亡くなる少し前に、私が呼ばれてプラーベートで買いました)を掘り出す知識が有る人間が作ったロットなので、何らの宝も残ってはいないのです。想像を逞しくしてのブラインドビッドはやってはいけないのです。何度が授業料を払ってリスク回避の術を身に着けたのです。このスタイルを受け入れるオークションハウスは例外なく廃れて消えていきます。以って他山の石とすべしと肝に銘じています。

アッペルのフロア会場で、初めて直接出会った北園君と菊の50銭で盛り上がって気分的にも納得です。その後はお互いに完璧に利益を共有できる仲になりました。菊50銭はその後も随分枚数が増えて来て、10枚ぐらいは有るのかな。恐らく全てが海外での掘出しでしょう。最早ニュース価値も有りません。でも、大白25銭は未だに引っ掛かりが有るのです。ステータスが完全な未使用はまだ見かけません。当時でも売る場合の相場は100万円だと踏みました。逆算して、結構いい値段でビッドをしたのですが、落ちていないのです。メール専門のオークションだし、自分の物を売る会社なので、結果表を出しません。諦めないといけません。ところが、数か月後に、同じ物が再出品されたのです。再度のチャレンジで、同じぐらいの数字をビッドしたのですがその時も駄目でした。日本には戻って来ていないと思います。ミステリーです。この時の私はオークションには全部メールビッドを入れていたのですが、アッペルセールで良い人に出会いました。アメリカ人のオークションエージェントです。いろいろ教えてくれて、今も親しく付き合っています。フロアセールだけでなく、メールオークションだって、何とか手配も出来たのに・・と聞きました。Gold Medal は何時しか消え、J&H StlowもNYを去りました。廃業か倒産です。縁者がミュンヘンの大通りに店を出していたのですが、ここも数年前に店を畳んだと聞きました。あの単線12は何処へ消えたのでしょうか。

ごく最近に、奇妙な情報を貰ったのです。大白25銭の単線12がE-Bayに出ている。値段を教えてくれという依頼でした。やっと来たかと思って、知ってるままを教えたのですが、あにはからんや、残念な紛い物だったのです。聞いてきた人はWDで被害なし、でももうお一人おっチョコチョイがいたのです。信じて落して、弊社への出品物として持って来たのです。おかげで現物を拝むことが出来たのです。丁重にお断りしたのですが、良く買うよ!的なものでした。E-Bayの2点が同じ物かどうかはトレースできませんが、35年前の物とは全くの別物です。大白25銭にはNGや穿孔正の糊落ちは有るのですが、是非しっかりした物を目にしたいと思います。私が見つけた、あの状態なら複数あってもいいはずです。

南洋庁のエンタイア

それでは画像をお見せいたしましょう。私の一番のお気に入りが、南洋庁設置=民間移管後の郵便印のバラエティーです。大正11年4月1日がその日なのですが、それ以前の海軍軍用郵便所から、替わっていて当然なのです。荻原さんの豪華本には、ポナペ11.6.11海軍軍用郵便所が発表されています。なぜ【軍用印】を使い続けているのだろうの問題提起をされていますが、結論は導かれていないのです。荻原本では、それ以外の局の南洋庁移管後すぐのデータは皆無です。興味はお持ちだったけれど、該当のマテリアルに接する事は無かったのでしょう。要するにそれだけ少ないという事なのです。他の文献でもこのテーマでのトレースはされていないと思います。手元に3点有るのです。トラック11.5.13【海軍軍用削り】郵便所、アンガウル11.5.29CE欄黒潰し=印顆のCE欄をを逆に植字(郵頼の戻しなのでしょう、文献上で同じデータが見られます)、ヤップ11.6.9C空欄E欄無です。日付からして、ドンピシャな使い方だと思います。他の局も含めての、この時期のデータを見たいのですが、荻原さんの手元にないという事は、他所にも殆どないのでしょう。結構安くない最低値ですが、オークションでどう評価されるかが楽しみです。
20190710-00001
エンタをパラパラめっくていて出て来たのがD欄文字入り、取りあえずは画像をご覧ください。こちらは、単純にマルコフリィーのマテリアルです。有る・無し以上のひねりは有りません。

20190710-00002
最後が、昭和切手の最珍品のカバーです。マラカル17.5.18郵便局。富士桜20銭凹版ペア貼小包・パラオ群島コロール町マラカル発、東京宛1キロ小包なので、料金は40銭でピッタリです。リーフにきっちり収まります。私が付けた値段は、マラカルが100万、小包が50万、足して150万です。JAPEXセールのラストロットは決まりです。

20190710-0008
今回お見せした以外にも、艦船郵便所から、機械印、ローラー印まで幅広くあるのです。じっくり勉強して記事を書きたいと思います。
全く別口ですが、手彫の大きいコレクションを預かりました。オークションとプラーベートの取引を併用して3年間で捌きます。端緒は7月14日(日)の錦糸町の全日展の会場の弊社のブースです。私はこの日のみの行商・出稼ぎで参加しています。お越し下されば、目玉品をお見せいたします。

南洋群島の郵便史

手元に南洋庁関係の珠玉の出品物が届いています。知る人ぞ知る、日系三世のアメリカ人のコレクションの一部と聞いています。JAPEXセールでの目玉になるレベルです。内容は後述しますが、平成17年2月16日に上梓された、豪華本を紐解きました。その時は意識していなかったのですが、著者の荻原海一さんに、是非とも手に入れたいと懇願されて、お世話した2点と、お役に立てなかった1点を改めて思い出しました。1通目は、荒井国太郎氏宛の印顆郵頼の戻し便、1次昭和7銭、10銭貼の書留、マラカル郵便局消です。値段問わずのご希望なので、持ち主に滅茶値をぶつけましょうかで話を通したら、荻原さんは値切りもせずに取引成立、相場の3倍位の値段でした。私は売り手のエージェントとして1割手数料を頂き、買い手サイドのエージェントへも同じ数字を払いました。よくぞ、付けも付けたり、買いも買ったりの取引でした。オークションで勢いで行ってしまうなら有り得ますが、プラーベートなら起こり得ないディールです。

2点目が、本の最後にさりげなく載っている、不発行3銭貼、白金消、京城のガロア宛の実逓カバーです。金井スタンプのオークション、多分グルックナーセールだったと思うのですが、荻原さんは何方が買ったかをご存じでした。何故か私が指名されて、お持ちの方に声を掛けたのです。【玉芙蓉】氏です。駄目元のつもりで、最初から素っ頓狂な値段で、買い手の名前も出してお願いして、商売成立。取り持ったのは確かですが、もしかしたら、ご本人間で直接のディールになったのかも知れません。私が仲介したのなら、手数料位は貰ったかも知れませんが、全く記憶にないのです。

頼まれて、買えなかったのが、ファイスの風景印です。クサイとファイスは、幻の風景印の使用局でした。ところが、この本が出る1年前の2004年1月にアメリカのE-BAYに出品されたのです。情報を得た荻原さんが、躍起になって、100万出すから探せのご命令でした。人づてに私の耳にも入ったのですが、その時はタイミングが合いませんでした。古いフィラテリストに載っている、橋本章さんの報告の物は行方知れずですが、日系三世氏も確かにお持ちなのですよ。今なら、取れるのですが、今度は買い手の顔が見えないのです。

南洋庁の郵便史のコレクターでは、鎌倉の荻原さんと、八代の小川正義さんが有名です。私にとっては、実はもうお一方のインパクトが強いのです。駿府のバンカー、私が知遇を得た時点では、頭取をリタイアされて会長さんでした。この方もイニシャルはOさんです。オークションの場合、小川さんは場に出て落し切る、荻原さんは、代行者に落して来いのオーダーを出す、駿府のOさんは、メールビッドで一桁以上高い数字を入れて来る、3人がノンリミットのビッドなので、当然ながら凄い値段になるのです。確か、今は無くなったサンフィラだったと思いますが、YARUTO(或はJALUIT)のエンタが、260万だかで落ちたことが有るのです。変な如何様でなく、3人のOさんがぶつかって、駿府の人が500万入れていたと聞きました。お三方共に既に鬼籍入り、ガチンコのバトルの期間はそれ程長くなかったかも知れません。

今手元に来ている出品物、世が世であれば、100万超の物が一杯有るのです。3人がぶつかれば1000万でも有り得ます。近日中にここでお見せいたしましょう。誰もが納得してくれる珍品ですが、問題は買ってくれる人が居るのかな・・なのです。

 

ゲテモノ?珍品?これは何?

通算200回セールが無事に終了、直ぐに8月号の編集に入ります。JAPEX分も含めて、骨格は固まっているので、タイミングを見計らって物を出して行くことになります。先ずは8月のセールに掲載する物で、悩ましき珍品です。

① 【小包送票】 2次発行分の価格登記はもしかすれば有るのか判りませんが、珍しいのは確かでしょう。貼り合わせも魅力的です。それ以上に吃驚は、私製の小包送票、まさかこんな物が・・・です。出所は、大分の方の遺品の雑品です。中国切手と豊前・豊後の地元印は、しっかりと見たのですが、「ひろしまドラフト」の、靖国1円貼りの葉書の速達と共に、このアイテムはどこに紛れていたか定かではないのです。ご本人の本筋からは明らかにずれているのですが、古い方からの買い入れは、しっかりチェックしないと駄目なのです。改めて認識した次第です。

2019052801120190528012

② 【軍事切手】菊軍事+無加刷3銭は、単なる重量便でしょう。封筒の大きさが魅力です。珍品、そしてゲテモノです。旧毛軍事貼は悩ましいのです。嫌らしさは全くないのですが、消印がどう見ても、長春11.2.10、切手の地域と年代は合っていますが、機械印のデータが余りにも早すぎる、単純に年号誤植と片付けて良い物か迷います。

20190528020

③ 【ひまわり便】行徳さんの本にシッカリと載っています。京阪神の即日速達です。28年3月1日からの施行なので、葉書の2点はドンピシャです。でも客観的な証明手段は有りません。買う人の判断次第に任せます。

20190528030

スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト 余韻の即売

スタンプショウ広島2019
「ドラフト」余韻の即売、先着順に即売します。
金額には消費税を含んでいます。送料サービスです。
メールにて在庫確認の上、お申込下さい。
店頭販売可
5月15日現在、200点中130点、ご注文可能です。

1 和桜1銭 大阪検 5万
3 和桜黄2銭 賃済+出雲杵築 5万
4 洋桜1銭貼 官民往復 二5号 3万
6 改桜4銭ブッチ貼 二30号 5万
7 改桜4銭ハ 6銭子(キズ)貼 KG金沢 4万
8 改桜6銭ソ U小1銭貼 KG宮古 2万
9 旧小1銭茶貼 官民往復 KG上鳥羽 1万
10 旧小1銭茶貼 まとめ便 KG岡田 1万
12 旧小3銭貼  KG豊橋 1.5万
14 旧小5銭貼  米宛 白抜十字+YOKOHAMA 4万
15 京都府公用 1万
17 小判5厘葉 中渋谷ボタ 売約済
19 旧小8銭貼 札幌ボタ 5万
20 U小1銭藁紙 121/2 2枚貼 新潟ボタ 4万
21 U小2銭貼 新橋ボタ 2万
22 U小2銭貼 浅草橋ボタ 1.5万
23 U小2銭貼 書留 京都ボタ 1万
25 U小2銭 5銭 新小4銭貼 配達証明 売約済
27 U小5銭 新小15銭貼 4字KOBE 5万
28 新小10銭貼 20m/m YOKOHAMA 1万
29 新小8銭貼 書留 丸一京都五条 橋削り 1万
30 新小20銭他貼 私葉 書留 世界一周便 12万
33 菊1銭4枚貼 仁堀未納 2万
34 菊3銭茶 ペア貼 朱仁堀未納 1.5万
36 紫分銅 書留 1万
42 1昭2銭貼 3種便 3万
43 新楠公2銭 MANILA 8万
44 1昭3銭 2昭20銭貼 私葉 速達 沖縄発 1万
45 1昭4銭貼 DAIREN PAQUEBOT 4万
46 1昭10銭ペア貼 VANCOUVER 2万
48 議事堂封緘5銭に1昭20銭ペア貼 台湾航空便 1.5万
50 小楠5銭に1円10銭貼 速達 1.5万
54 1新昭30銭 18B貼 一部キズ ロール東京中央 2.5万
55 稲束官葉 年賀鏡モチ 1.5万
56 1新昭2円貼 3種便 櫛型大磯 2万
57 1新昭2円ペア貼 米宛 KOBE 1万
58 2新昭30銭右書 5枚他貼 櫛型白岡 3万
59 2新昭30銭右書 5枚他貼 機械+標語+櫛型 2万
60 2新昭30銭左書 4枚貼 櫛型 浅草 5万
61 2新昭50銭貼 私葉 機械札幌 2万
62 2新昭3.8円 教育復興貼 櫛型米子 5万
63 産業茶摘貼 年賀状 櫛型 大阪中央 1万
64 産業茶摘貼 私葉 機械+標語 深川 1万
65 産業16円 2新昭10円 100円貼 航空便仏宛 1.5万
66 産業30円 2新昭2円貼 私葉 書留 櫛型 小林 1.5万
68 産業500円貼 FDC 渡辺版 15万
69 無透100円貼 航空便 米宛 機械 米陸空軍 1.5万
70 1次円1円貼 点字 櫛型焼津 1.5万
71 1次円1円4枚貼 静岡都筑 朝日 5万
72 1次円14円貼 絵葉 三日月 INPERIAL HOTEL 2.5万
73 1次円55円貼 書留重量便 櫛型 長野上田常入 2万
74 1次円100円貼 書留重量便 櫛型 東京千駄ヶ谷 2.5万
76 1次円50円 2次円90円貼 書留速達便 配達証明 売約済
77 2次円10貼 船便印刷物 米宛 4万
78 2次円30貼 航空便 沖縄宛 1万
79 おしどり・桜 完ペーン貼 航空便 スイス宛 1万
80 椿30円貼 選挙葉書 選挙+機械大分 8万
82 薄手小判連合2銭 米宛 KB2桑名 1.5万
83 薄手小判連合2銭 上海宛 KB勝沼 1.5万
84 薄手小判連合3銭 返信部 上海宛 ロシア発 10万
86 小判1銭葉に菊3銭茶貼 2字GENSAN 10万
87 小判1銭葉返信に菊  貼 2字GENSAN 10万
88 淡墨連合返信 鹿児島宛 桑港発 6万
89 新議事堂30銭 櫛型大垣 2.5万
90 無切手私葉 機械+選挙 東京中央 1万
91 桜15銭官葉 選挙+機械 神戸中央 1万
92 新議事堂1.2円 1.5万
94 東芝0円 3種 4万
95 桜15銭に創始15銭 他貼 1.5万
96 競馬法 タブ付 貼 櫛型世田谷 2.5万
98 赤十字 山ガラ貼 2万
101 竜200文3連貼 検査済 50万
102 洋桜30銭ブッチ 少難 25万
103 竜5銭 強靱紙 未使用 60万
104 和桜松田1銭 山口駅 二重目打 売約済
105 和桜松田1銭 広島 売約済
106 和桜朱2銭 静岡検 3万
107 和桜鮮紫20銭 大阪ボタ 3万
108 洋桜20銭ホ NAGASAKI 裏少薄 売約済
109 鳥45銭イ ペア 大阪ボタ 売約済
111 房1銭田型 朱単消 2.5万
112 旧小2銭狸 YOKOHAMA 3万
114 旧小4銭 KB2 飛騨    萩原 1万
116 旧小4銭 P13 盛岡ボタ 1万
119 旧小8銭 鳥取ボタ 2万
120 旧小15銭 E紙 10 白抜K 1万
121 旧小30銭 4枚 プロペラ 1万
123 旧小50銭 SHANGHAI RC 2.5万
124 U小2銭 宮崎ボタ 2.5万
125 U小2銭 丸一 威海衛第一郵便局 1万
132 菊 丸二 野戦局 売約済
134 支字菊 2字PEKING 3万
135 支字菊 C13x131/2 売約済
137 大白4銭6B 未使用 3万
139 大白20銭ペア 未使用 5万
140 旧毛2銭田型 霞罫二重 未使用 2万
142 支字大白11/2銭ペーン 12万
143 旧毛2銭銘付田型 未使用 売約済
144 旧毛5銭銘付田型 未使用 売約済
145 旧毛4銭銘付ペア 売約済
148 旧毛5銭 浅草駅前電話所 1万
150 旧毛50銭 サイパン・テニアン 5万
151 旧毛2銭 中子持罫付田型 使用済 売約済
153 2昭40銭凹 横透かし 8万
155 2昭3銭 糊付銘版10B 裁断ズレ 売約済
156 2新昭30銭 L13田型 未使用 10万
157 無透5円 橙漏れ 7万
158 無透10円らでん 田型 櫛型 江戸川 Z型 1万
159 無透50円⑪銘付田型 NH 耳裏少汚 売約済
160 無透10円壁画 印刷漏れ ペア 5万
161 無透500円田型 みほん 糊シミ 1.5万
162 国宝14円s/s 櫛型 田園調布 1.5万
163 1次円2円ペア(下辺補修)石狩広島 コマ 3万
164 1次円8円 飾磨 折鶴 1万
168 1次円30円 機械 OSAKA 3.5万
170 1次円30円 機械 東京中央 2万
171 1次円100円田型 ゴムKOBEPORT 売約済
173 発光7円 機械上尾 1万
174 旧ふじ田型 ロール九段 1万
175 明治銀婚2銭 HANKOW 1.5万
176 明治銀婚2銭 KIUKIANG 1.5万
178 東宮婚儀 銘付 8B 3.5万
183 貝62円 無目打 田型 5万
187 4国秋 121/2 田型 1万
189 ブラジル移住 縦書 宇部 1万
190 ご成婚 20円 ロール オオサカ阿倍野常磐 1万
195 3国秋田型 目打ズレ 京都東本願寺前 1万
196 3国秋田型 目打ズレ 未使用 糊シミ 1万
198 五輪募金 バレー 柔道 売約済
199 五輪募金 ヨット 売約済

『スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト ルール説明』

『スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト ルール説明』

今年も5月11日(土)に、広島県立産業会館・西展示館第3展示場に弊社がブースを出展、会場にて、日本関連の郵趣品、200点を「ドラフトシステム」にて販売いたします。

(90%以上は、今回が初お目見えで、全て消費税込みの値段を明示した即売品です。)
販売は、直接会場にご来場の方に限ります。当日の10時10分頃から正午まで、エントリーを受付、エントリーシートにて、ご希望品を「指名」していただきます。
まず、エントリーの際に、抽選箱から、エントリーシート投票用紙を引いていただきます。「あ〜ん、A〜Z」の記号の書いたエントリーシートが抽選箱に入っています。一つの記号に対し1〜10の番号入り「あ1、あ2、・・・あ10」(ご希望によりそれ以上も可)をお渡しします。展示しております200点の商品の内、ご希望品ごとに1枚の用紙を使ってください、優先順位の高い物から若い番号にご記入下さい。投票締め切りは13時00分になります。
投票を開き、各ロットごとに集計します。投票がお一人の場合は、無競争でその方にお買い求めいただけます。投票の順位(番号)は無関係です。もし、特定のロットに複数の投票が入った場合は、①投票用紙の番号が若い方を優先します。1>2>3・・・>10になります。②同じ順位で複数の札が重複した場合は、若い記号が優先です。あ>い>う・・・・>A・・・>Zになります。

優先順位は記号が優先されますので、「あ」を引いた方の1位は100%のパワーですが、「あ」の2位よりも、「Z」の1位の方が強いのです。他のメンバーの投票行動を読んで、賢く投票して下さい。

10時〜13時00分まで下見可能です。

今までの実績では、200点のエントリー品のうち、約半数が指名を受けており、上位指名はかなりの確率で重複します。1位〜3位あたりは本筋から外した物のほうが買える確率が高くなります。また、記号が遅い場合は1位チョイスでも安全ではありません。弊社は当ドラフト200点=即売品の抽選の結果には何らの特別な意思も反映させませんので、是非、当日ご参加の上、運と頭を使ってチャレンジして下さい。残品は、投票後、発表の値段で先着順に販売いたします。
商品のお渡しは、14時30分より、行います。
ジャパン・スタンプ商会会員様は、現品先渡し、口座通し、後日送金にて結構です。

200点の画像は、準備でき次第順次、当ブログに掲載します。

オークションの手数料の考察 消費税と諸般の事情

まだちょっと不透明なのですが、本年の10月から消費税率が10%に引き上げられます。郵便料金は確実に値上げされるのですが、この機会にオークションの手数料を考えて見たいと思います。単純に消費税率が8%から10%になるので、落札手数料も比例して2%値上げしますという訳には行きません。過去を振り返って、情報を精査してみます。数字を見やすくするために、落札値を1万円として論じます。

本邦で消費税が導入されたのは、1989年4月です。踵を接して、オークションでの手数料が変更になったと記憶しています。消費税率がゼロの時には、落札者手数料・出品者手数料共に10%でした。それに対して、3%になった際に落札者手数料が13%に引き上げられました。基本的な要件ですが、オークションハウスが税務申告する場合は、委託品に限ってですが、一般的には落札額+落札手数料を売上計上して、落札金額-出品手数料を仕入れ計上するのでなく、本体=ハンマープライスを外して、手数料部分のみを売り上げとしています。1万円の場合、落札手数料1300円+出品手数料1000円が売上です。計算式だけの問題なので、考え方としてはハンマープライス1万円を加えて、売上を12300円(或は11300円)、仕入を1万円(或は9000円)にしても残る額が2300円なのは同じ事ですが、消費税の課税区分(はっきり言えば簡易課税を使う為)で優遇措置を受ける為に、手数料のみを売り上げにしたのです。この事は何の問題でも有りません。

さて、消費税率0%時の、落札手数料10%・出品手数料10%と、3%時の落札13%・出品10%を分析いたします。この時点では、消費税は内税です。落札者から頂く1300円x3/103=37.86円に出品者からの1000円x3/103=29.12円を足して66.98円が消費税額です。実入りベースでは300円増えており、随分と便乗値上げをやっていると見えるのですが、それは正しくありません。消費税としての発生する納付額は67円ですが、業を為すために支払った消費税分が増えているので、この分も加えねばならないのです。差額の233円=2.33%が所謂、諸般の事情の金額です。フレキシブルな要素が多すぎるので、この計算式が正しいかどうかは容易には検証できません。消費税云々でなく、諸外国の同業者に比してオークション仲介業務としての手数料は安すぎたと思います。かかる手間に対しての単価の安さが問題なのです。

1997年4月に5%になりました。この時点で落札者手数料が15%・出品者手数料が10%になっています。3%が5%になったので、落札者からは1500円x5/105=71.43円、出品者からは1000円x5/105=47.61円、合わせて119.04円です。200円実入りが増えたのですが、消費税ベースでは52.06円増加、147.94円=1.48%が諸般の事情です。2014年4月に8%になり、16%・10%で今に至っています。1600円x8/108=118.52円、1000円x8/108=74.07円、合計で192.59円が消費税です。15%→16%で実入りの増加は100円です。比して消費税の増加は73.55円、諸般の事情は26.45円=0.26%まで落ちました。

消費税の賦課を外税にしてしまえば、計算式としては簡単です。但し、8%が10%になった時に、消費税率のみを動かしたなら、一般の事務経費に掛かる消費税の増額には対処できないのです。消費税を掛ける前の手数料も諸般の事情で値上げする必要が有るのです。遠くない将来にはインボイス方式になって、否応なしに消費税は外税に替わります。会計上は分かり易くなるのですが、お客さんにしてみれば、トータルの支払額が問題なので、内税でも外税でも、合計で安い方が良いのでしょう。オークショニアとしては、今回の場合は、商売的には消費税の増額と諸般の事情を勘案して、1%のアップが正しい計算式かも知れませんが、必ずしも数式に拘る必要も無いかと思っています。17%という奇数にすれば、50円に対しては50銭の数字が残るのです。切り上げか切り捨てか、1点毎の対応か、インボイス1枚での合算かを考えねばなりません。どうあがいても、きっちりしたゼロサムにはなりません。返品が起きた場合の計算が面倒になって、細かな端数が浮いてきます。50銭という微差ですが、それも結構なストレスなのです。個人的な考えですが、今回はちょっと頑張って据置にしようかと思っているのですが・・・。