japanstamp Archive

ホットな情報を公開します。

幾つか引っかかっていた案件が解決、本日のオークションの準備も完了いたしました。ちょっと時間が出来たので直近の情報を3件公開いたします。

PA116回のフロアとMA101回のメールですが、メールビッドの受け付け番号は555番まで来ました。PA分のメールビッドは26日正午で締め切りです。MA分のメールは来週火曜日AM9時まで受け付けます。これの追加のビッドが約100名、フロア参加者は実数で100名弱かなと思います。トータルのご応札者数は700+、ご出品者が70~80名、つまりオークションの会員さんのジャスト半数が1回のセールに参加してくれるのです。この比率は常に一定です。PA116分しかデータは見ていないのですが、ロット数2709に対して、入札有りが1686ロット、62.22%です。フロアでは1割程度伸びて68%、不落札品の即売で3%プラスして、落札率は70%を少し超える雰囲気です。PAの最低値の合計は31,145,000円に対して、フロアのスタート値の合計が42,027,100円なので、ビッドが入った分での最低値に対しての伸びが1100万円弱です。因みに1番札の合計値が44,130,150円で、ここらの数字がフロアセールの目標になるのですが、それの達成はかなり困難です。MAにはこの指標は使えないのですが、落札率に於いてはフロアもメールも然程差は出ません。PA・MAトータルでのハンマープライスの合計は最低値の2割増し、落札率は70%が大雑把の目標になるのです。コロナ下のフロアセールなので、場に来てくれる人の人数は何時もの7割ですが、売上他は普段と然程変わらないと思います。でも、バザールも含めて皆さまに以前のようにお目に掛かれる日が戻ってくることを望んでいます。

【明治初期消印・ビジュアル印影集】のご注文は予想通りの人たちから順調に頂いています。当初は当ブログでのご案内、数日前に広告掲載の「郵趣」がお手元に届いたと思います。情報オープン後の1ヵ月で、ほぼ9割は来てしまうと思います。たらたらとは売れ続けることは期待できません。ブログと郵趣のご注文の比率が気になるのですが、スタートの違いから現時点では圧倒的にブログ経由が優勢です。ターゲットが地元印のコレクターなので、100%弊社の会員さんです。現時点では当然ながらブログ経由のE-メールでのご注文が9割以上、郵趣がソースのFAXとレターが極まれに混じります。当初の予想では、日本全国・全部のご注文が5名弱、個別のご注文の頭数が100名+と読んでいました。スタートして10日弱で、全部が3名から、頭数で70名ぐらいです。これから「郵趣」経由と口コミさんが入って来るので、目標はクリアできるかなと思います。ちょっと違うよ、でもさもありなんの要求が2件来たのです。全部買うから安くしろ。一国全部でなく、特定の郡だけ欲しい・・。即座にゼロ回答で返しました。この企画はビジネスベースでは合いません。イニシャルコストが、編集者への謝礼で10万円、データでお世話になった、タカハシスタンプさんと鳴美さんへセット贈呈、郵趣の広告費を入れて、締めて40万掛かっています。弊社の利益は1頁@10円です。4万ページ売れてトントンです。セットが1807頁なので、22組売らねばなりません。これは無理な相談です。ターゲットは地元印のコレクターです。この人たちはオークションでの最良のお客さんなので、サービス出来れば良いのです。駄目元のつもりか、合理的な要求かわかりませんが、値引きご要求のお二人にはちょっと失望したのです。全部買うから安くしろのお気持ちは判ります。定価の63,000の設定を最初から50,000にして、個別の単価を@50円ならイーブンかも知れません。でも、個別の国の方がご希望者が多いはず、最多枚数の越後と信濃で3,000円をMAXと考えました。1国の内の特定郡だけのリクエストは意外でした。要るか要らないかは貴方の勝手でしょう。最大限で3,000円、郡限定なら200円かな。もしそのご希望に応じるとして、その場合の単価は1頁@1,000円は貰いたいのです。単純計算での100頁なら3,500円、5頁なら175円という身勝手な計算は成り立たないのです。色んな人が居ることを改めて知りました。冗談で言ってくる人には、馬鹿じゃないの!で済むのですが、実際にマジで申し込む人が居るのです。

クリストフ・ゲルトナーセールが、無事に開催されました。日本よりもコロナ対策が厳しいはずのドイツですが、ビジネスとしては成り立っているようです。結果速報でも随分高いなと思いました。コアな情報を貰ったので、1ロットだけ書いて置きましょう。Lot16724 14カートン 100アルバムのロットです。参考値の10,000ユーロでフロアがスタート、ハンマーは19,500ユーロ=約300万円になりました。オークションの図版でも判りますが、制定の初日特印・竜から直近のふるさとまでの、未済パラレルのアキュムレーションです。ドイツのオークションで未使用を買っていた、ボン在住のコレクターの出品だそうです。ロットに対する表現の意味で、ディスクライブは非常に正確、現物を見れば、なる程、納得だったと言ってました。一揃いのゼネラルコレクションをベースに、新切手解説書のみほんが一杯、全般的にリーフにギッシリでなく、貼ってる枚数が10枚弱の頁も有ったのです。値段の大部分がモダンの未使用のニューイッシューで各5枚、ふるさとはコンプリだったようです。夢見る人もいたでしょうが、基本的に額割れが幾らあるかがポイントのロットです。落としたのはポルトガルの全世界のモダンの未使用を扱うディーラーさん、競ったのはフランスかオランダの額割れ屋さんだそうです。オランダの彼なら、私が何時も額割れを買っているご本人かも知れません。このロットは、セールの結果から判断して、落とした人が儲かるロットだったと思います。でも、飛び込んでギャンブルすべきものでなく、日本人には用無しの物だっと思います。平穏無事の時ならば、行った人が居たならば十分に商売になったかも知れないセールでした。ちょっとした言葉の遊びをしましょうか。今回のニュースをくれた人からのレポートですが、買ったのはポルトガル人、[競ったのは]仏・蘭人・・。英語での表現はunder bidder =競って負けた2番札の人と書いているのです。言葉を変えれば、the person who against, second highest bidder・・なども同じ意味です。正に私の認識もその通り、競ったの誰?アンダービッダーは?という表現をするのです。でも、吉田敬さんだけは違っています。under bidderを参考値以下のビッドをする人の意味で使われています。あくまで私が使う表現なのですが、参考値以下のビッドでは、under estimate・・が正しい表現だと思います。実は、私の情報源の彼ですが、本年に発行予定のビジュアル日専・手彫切手の英訳のトランスレートをやる人です。去年のその仕事やった人はちょっと問題が有ったので、然るべき人に人選のアドバイスをしたのです。郵趣用語の日本語の英訳には、英語のスキル以外に必要な能力が有るのです。日本切手が判ってこそ出来る仕事だと思います。オークションでの言葉でもプロならば使う用語も有るのです。

 

 

ビジュアル印影集 御注文状況のご報告

当ブログに情報を公開後予想通りの皆様から順調にお申し込みを頂いております。丸一日は経過しておりませんが20数名からのご注文です。当初の予定では3月初旬からの発送でしたが何とか前倒しでお届けしたと思います。受注してから、製作・発送に複数人の手を経る必要が御座います。即刻には処理できませんので、当方の事務作業でミスが起きないように、ご注文は電話及び口頭ではお受けいたしません。オークションの入札用紙へのメモ書きもお断りします。ベストはE-メールですが、FAXまたは郵便でも構いません。この件に関しては、単独の要件でのご注文で、記録が残るようにお願い致します。

情報公開

【ビジュアル印影集】準備が完了致しました。ご注文をお受けいたします。特に最初は集中が予想されますので、発送まで少し時間がかかる場合がございます。必ずお送りしますので暫くお待ち願います。会員さんは後払いでお願い致します。今月末発行の「郵趣」3月号にも広告を出しています。当初はドット集中すると思います。作る方とすれば、各国で複数注文が纏まっている方が有難いのです。オークション業務との兼ね合いも有るのですが、今からご注文を受け付けして頃合いを見てコピー機を動かして、発送は3月頭からとさせて頂きます。前金を頂いても優先発送は致しませんので、後払いでのご注文をお願いいたします。

少しコアな情報を開示して置きましょう。郵趣界に於いて、最近は本当に本が売れなくなっています。専門書もカタログもコレクション集も全てでです。幸い、的確な手段を取れば、印刷コストが大幅に下がっているのですが、郵趣出版も鳴美もスタンペディアもビジネスとすればとても合わない仕事をやられていると思います。本で儲けるというよりも、社会的な意義を重要視されているのでしょう。頭が下がる思いです。今回の図録は弊社が編集しているのではないのですが、実務上の頒布のコストは完全に弊社が負担せねばなりません。イニシャルコストとして、編集者へ10万円支払いました。追加してのライセンス(パテント料)として売れるごとに1ページ毎で10円払います。カラーコピーのコストは@13.2円(税込み)です。コピーの機械は買取りですが、紙代も含めてそれは考慮致しません。販売時に@35円頂いても、ザックリした数字で1ページあたりの弊社の利益は10円でしょう。手間賃のコストを考えれば間尺に合わないのですが、損さえしなければ良いのです。この仕事で数字的に目に見える利益は望みません。

この企画を立てるにあたっての法的というか、モラルの問題を考えました。オークショニアとしての私の考えは、オークションでの出品物のデータは、誰の物でもなく公の情報であり、誰もが自由に使える物だと思うのです。引用するにあたっての出所の注記も不要です。生真面目過ぎる方からたまには許可を求められる場合が有りますが、ご自由にどうぞ、何らの条件も付けませんが基本的なスタンスです。でも今回の場合は、一般の出版物へのデータ引用とは異なります。編集に際しての重要な情報を複数のオークションハウスの生きたデータを使っています。編集の基本スタイルは、鳴美の明治郵便局名録がベースです。旧版の田辺卓躬さんのそれを使われています。編集をスタートした時点で、残念なことに近辻さんの新版は出ていなかったからなのです。オークションのデータは、弊社の物が圧倒的に多いのですが、次いでタカハシスタンプ、MSA、サンフィラです。一部「消印とエンタイヤ」「菜の花」他の文献も有るようです。消えてしまったオークションハウスは勿論ですが、出版に当たって仁義を切るのは、(株)鳴美、(株)タカハシスタンプ様だけで良いと思いました。両社へは1807頁の揃いを進呈いたします。そして鳴美さんには、不統一印の本の決定版を作って貰わねばなりません。弊社も図録の編集者氏も喜んで協力いたします。

鳴美の綺羅星の如き出版物の数々で最も利益を受けているのは私だと思います。「小包送票」「国際返信切手券」「村送り」「サザーランド」などは、鳴美のそれが、まともに使える唯一の文献なのですから。これらの良書のおかげで、弊社のオークションが恥をかかずにやっていられるのです。でも1冊だけ強烈にクレームを付けたい物が有るのです。平成22年5月20日発行の『日本記号入切手カタログ』です。安達直氏の日本記号入切手図鑑を30余年を経て改訂した物です。情報量は遙かに増えていますし、完成度も数段上だと思います。でも、絶対にやってはいけない暴挙をやってしまっています。基本的には執筆者の責ですが、出版元も気づかねばならなかった落ち度です。安達本の編集のスタイルを踏襲して、グループ化に同じ記号を与えながら、マテリアルに違う番号を付けているのです。Bが押し印で、安達本で85種・鳴美本で79種、Eがローマ字2字で、安達本で93種・鳴美本で89種、Hがローマ字4字以上で安達本で56種・鳴美本で60種です。正確さでは当然ながら鳴美本が上でしょうが、それは自慢にはなりません。この本を出したことにより、安達本の分類番号を抹殺しています。同時に鳴美本のそれも無力化しているのです。オークショニアだから分かります。出品者は穿孔の出品物に記号を書いて来るのですが、どちらの本の記号かがこんがらがってしまうのです。本の発行部数で言えば、圧倒的に安達本が多いのです。データの完成度では鳴美本が上なのですが、コレクターにすれば、最重要の要素はマテリアルに与えられる記号・番号のみなのです。それ以外はおまけに過ぎません。私の場合も、出品物の表現に、鳴美本が出た瞬間に、記号・番号が書けなくなってしまったのです。どうしても必要なら、使用文献を区別して書かねばなりません。書いたとしてもその本をお持ちでなければ、無意味な暗号に過ぎな番号なのですよ。今までは安達番号のみでコンセンサスが得られていた物を、新本の登場の結果として穿孔記号その物をフルに書かざるを得ないのです。穿孔収集が一気に後退したのです。罪は重いと思います。穿孔切手の専門収集家は、2冊のカタログの存在を知っています。この人達には益で有って害では無いことは事実です。でも、一般の出品者とオークショニアにすれば、鳴美本の存在は害の方が大きいのです。出版社の責を問うのは気の毒ですが、執筆者が原稿を持ち込んだ時点で、気づいて欲しかったポイントです。マテリアルの分類記号には積み上がって来た常識が詰まっています。消してはいけない文化遺産です。幾ら動機が純粋で有って、悪意が全く無くてもやってはいけないことが有るのです。旧来の記号を変えるのなら、錯誤が起きないようにすべきです。全面的にゼロから新記号でスタートするか、旧来の情報を生かして、追加番号かサブナンバーを付けるかが必須でした。山崎君の出版元としての立派な業績は、多いに、恐らくは私が誰よりも評価しているつもりですが、この件は大チョンボだと思います。出版者としては甘いと思います。彼のお得意のパターンの、分厚い文献を作るにあたって、データを引っ張ってきたことに依って生じる数多くのケアレスミスは、功績の大きさ故に笑って許されるのですが、穿孔の本の2種の存在では与える影響が違うのです。救いようがない罪の部分が大きいのです。

そして郵趣出版の出版物でも良くない事態が起きています。組織の形態として、公表されている情報では、出版に当たっては合議制での事前のチェックが入るのだと思っていましたが、いつの間にか、必ずしもそうでないケースが見受けられます。その原因がケアレスミスでなく、執筆者のスキルに起因する本質的な問題なので深刻です。結果としてかなりのパートに於いて、一人の執筆者に任せてしまっている為の不具合です。例示すれば、日本郵便印ハンドブックの兵庫HIOGOの無声印の西野番号からの変更、さくらカタログ2019~2020年版での手彫切手他の暴虐な値下げなどです。洋桜30銭ブッチの使用済の価格ですが、この2年間分だけ35万になっています。2018年版までと2021年版以降は125万です。どちらが正しいかの議論はいたしません。執筆者にすれば、今のマーケットプライスを反映させるのが正しいと言うのでしょうが、それをやることによって生じる不都合にも目を配らねばなりません。ある種狭量な思い込みにとらわれて、事実のみを重視するばかりでなく、動機は正当であったとしても、行為を為した後の社会的な結果に思いを寄せる必要が有ったのです。専門分野に於いては抜きんでた知識が有っても、一般社会が受ける反応に対しての想像力に欠けている人が変に力を持ってしまって、チェック機能の欠如故に暴走を止められていないのです。合議制とか相互のチェックというのは形式上のエクスキューズであり、実態は出来上がった書籍から判断すれば、全く機能していないと言わざるを得ないのです。厳しすぎる表現ですが、根本的な原因を含めて、何故そうなのかを幾らでも実例を提示できますよ。ちょっと怖い事が起きているのです。今の郵趣出版さんの実態からすれば改善は不可能だと思います。大局的に見て何が不味いのか気づく人は居ないでしょうから。いや分かっていても、狼の首に縄を付ける度胸の有る人がいないのでしょう。ここらは書き始めると止まらないので又の機会にしておきましょう。真正面から論を張ることに躊躇は致しません。因みにさくらカタログの値段に関しては、流石に放置する事が出来ないので私が動きました。オークションの編集に普段は使うことが皆無なので全く知らなかったのです。それは私のチョンボなのですが、2019年版の時点ではこの暴挙に気付いていませんでした。たまたま必要に迫られ2020年版を見て、初めて深刻さを知ったのです。無視はできません。だから2019年の年の暮れにメールを1本送って、その結果2021年版から旧に復して貰ったのです。メール1本でケリでした。カタログの値段その物に関しては私は関わりたくないし、これ以上は次元が違うので今回は触れないで置きましょう。

【ビジュアル印影集】世に問う価値は有ると思います。編集者のポリシーで嬉しかったことが有りました。この人は、一切コピーを請求されていないのです。オークション誌から画像処理で消印を抜き出して、台切手に被せています。凄いスキルだと思います。それ故の欠陥も有りますし、完成度では明らかに不十分な図録であることを承知の上でのスタートです。オークションでのコピー請求にはどのオークションハウスも基本的には応じてくれると思います。でも、それに甘えてコピーでコレクションを作るのが平気になってはいけません。弊社でも事故印のコレクターでそういう人が居たのです。毎回数十点の請求です。そしてビッドは一切なし、確か会員さんで無かったので一発でシャットアウトしたと思います。もし当印影集でそれをやっていたら、当然ながらこの仕事は成り立っていないのです。コピー請求はあくまで、買う事が前提のサービスで有る事を覚えておいて欲しいのです。勿論例外も有るのですが、オークショニアに「コピーコレクター」と影口を叩かれるようになればその人は終わりです。オークションをやっていての感想ですが、地元印のディールは良い商売になるのです。ひと昔前のホットだった時の値段を思い出します。信州・近江・播磨・御影・・二桁安くなりましたし、最終の処分は目方で売らねばなりません。但馬・千葉・越後は大丈夫です。地元印は二人いれば何処までも高くなり、一人抜ければ最低値、もう一人消えればゴミになるのが現実です。今回の注文状況を3月末に一度締めて見ましょうか。各国毎のご注文数を公表いたします。どの国に地元印のコレクターが何人いるかが判ります。今回の企画はそれを知りたくて始めたようなものなのです。直感でご注文人数は100人+と読みました。日本全国は5人ーかな。現時点での販売情報の開示のソースは当ブログと【郵趣】だけです。期待しているのは口コミです。同好の士に教えてあげて欲しいのです。

越前国・吉田郡・森田(もりだ)局

タイミングよく面白い出品物がやって来ました。だいぶ以前からの弊社の会員さんの遺品で、アルバム70冊程のコレクションが関東の買い取り屋さんに流れていたのです。高級品は少なくて、殆どはブック単位でヤフオクで既に売られたのですが、手彫を含む数冊が弊社にやって来ました。その中の2冊が故人の地元の福井の消印です。そちらでは名家の出で、お名前に心当たりが有ったので、地元の情報通の方に連絡を取り、調べたところ完全に素性が知れました。切手自体のコレクションの手彫の部分にも、地元印の方にも竜はゼロでしたが、記番印と二重丸は結構揃っているように見えました。【ビジュアル印影集】の完成度を見るには格好の材料です。

越前と若狭ですが、記番印に関しては、印影集のデータが完勝です。故人のコレクションに有って印影集にない物は皆無で、その逆が結構有りました。記番印は前回書いた、第10回フロアの特集号のパワーが強烈ですから。でも、二重丸では様相が変わります。預かった出品物に有って、印影集に載っていない物が複数あるのです。この現物のセールは次回の5月末のフロアに100点弱並べますが、単片でKG稲多・脇本・「紛来付箋」に安澤・そして『森田』が印影集に載っていないのです。何れも私の記憶では少ないかなと思っていた物ですが、印影集にデータなしという事でその希少性が再確認出来ました。

ビジュアル印影集-0021

注目すべきは森田です。印影集の最初の原稿の該当ページを見たのですが、越前の最後の頁の吉田郡の欄にこの局が無いのです。図録の編集方針が、明治郵便局名録=田辺卓躬編の復刻版の順に並べているのですが、この本にもこの局は欠片も有りませんでした。でも現品が有るのです。連続便で2通です。1通が無切手での越前吉田森田宛、N2B2東京9.7.6→KG越前森田 脱落跡無し。もう1通が無切手(或は脱落)で同じ宛先、N2B2東京9.7.2→配達局で未納倍額の房2銭ペア貼 KG越前森田です。使用例もへんてこですが、物に厭らしさは有りません。コレスポンデンスなのですが、差出人が何らかの事情が有って何時も差出時には切手を貼らなかったのかな。

この局の沿革を調べてみたのです。田辺本に出ていないという事は駅逓局達書に載っていない局なのでしょう。郵趣出版の全国郵便局沿革録・明治篇のデータでは、「舟橋」14.12.15=五等郵便局(開局)中略 24.11.1 「稲多」(いなだ)と改称・ 39.1.1 「森田」(もりた)と改称です。鳴美の分厚く重い2分冊の日本郵便局名鑑では、「稲多」 9.6.28 五等郵便局で設置・14.12.15 廃止=「舟橋」に引き継ぎです。24.11.1 「稲田」と移転改称・39・1.1 現名称=「森田」に改称です。この2冊の立派な局名録にもKG越前森田の影すら見いだせないのです。でも、現実に物が有るのです。コレクションのリーフにもそれらしき記載が有りました。地元で調べたが開局時期は不明になっていたのです。

念の為に新版・明治郵便局名録を繰ったら、186ページの上から2行目に有りました。吉田郡・森田(もりだ)9.6.1 五等郵便局で開局です。理屈に合うのですが、近辻さんは9年6月の稲多=森田の情報を一体どこで見つけたのでしょうか。是非聞いて見たいと思います。印影集の最初の原稿では空白だった「森田」ですが、編集者にお願いして、私の情報で修正をして貰いました。森田=もりだ・9.5.1? 五等郵便局 →稲多 9.8ー 五等郵便局→ 14.12ーです。森田はKGが存在するとの表示ですが、図版は有りません。現時点ではまだ売りに出た記録が無いのです。そして房2銭ペア貼のへんてこな使用例のエンタですが、誰が買うかは既にはっきりと見えています。余りにもドンピシャな不思議な出会いに我ながら唖然としている次第です。改めて認識できました。資料を掘り当てた近辻さんはご立派です。そして探せばこんなケースは一杯見つかると思います。この印影集がきっかけになって、記録の修正にお役に立てば幸いですが。

 

記番印特集セール

どうしても確認しておきたい弊社の過去のセールが有りました。第10回フロアセール(通算20号)・1996年11月9日(土)10時半から茶屋町ボイス3Fでの開催でした。ロット数は2014点、全てが記番印です。トータルの落札金額とかの細部はどうでも良いでしょう。私にすれば完全に忘れていたのですが、時々、今の出品者から変な出品記事が来るのです。このセールに出ていない珍局と書いてくれ・・、みたいな、ちょっと面はゆくなる評価も有るのです。特集号と言ってもお一人のコレクションです。希少性の評価をそれに求めるのは無意味です。25年も前なので、もう書いても良いと思うのですが、故大西二郎さんが持ち込んでくれました。親しかった知人のご遺族に頼まれた、信州だけは既に処分済みだけれどそれ以外は手付かずの本体のコレクションとの事でした。私も強いてはどなたの物かは聞かないし、やるべきことをやって、精算を済ませればそれでケリです。大西さんの生前の時点ではその後も一度も話題にも上りませんでした。実際は、記番印コレクションの「信州抜き」で、何方の物か判るのです。村川さんか榎さん、いや正確に言えばご両人から聞きました。かつて京都にいて、長野へ移られた林清登さんの物でした。この方は私は全く存じ上げない方でした。教えてくれたお二人の口ぶりからして、親しくされていたことが分かります。信州のパートが何処へ行ったかもインパクトの強いお話を聞いたかも知れません。

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改めて記事を見直して見ると、オークション誌の編集方針とすれば、今と全く変わりません。イロハ順で国ごとに並べて、若い番号順、葉書・カバー・単片の順。記事のヘッダーに局名を持って来て、見易さを重視するのです。違いと言えば、オールカラーで無いことです。今ならもっと綺麗に仕上がるのですが、当時とすれば十分な出来栄えです。物を並べてしまえば編集は楽です。10日間ぐらいの作業だっと思います。このオークションでの私の記載はその当時の文献の情報で書いているので、今となれば局名とかで、少し動いている物も有るのです。今回の【ビジュアル印影集】の記番の局名が間違っていたならば、そのすべての責はこのセールでの私の拙き記載が原因でしょう。今回の図録の編集者のお仕事としては個々のケースでの検証は無理なので、オークションの記事を信じての引用で、仕事とすれば立派にされていると思います。そして記番印の情報のかなりの部分は、2014ロットのこのセールから採られているので結構穴が埋まっているはずです。惜しむらくは『ウの国』が弱い事、その原因も明らかなのですよ。

このオークションの段階で林清登さんがお持ちでなかった物ですが、印影集と付きあわせれば、多くのケースで穴が埋まっているのです。年数を掛けてオークションの出品物を集合させれば、たかが30年の、ほんの60万ロットであっても、超一流の記番印コレクターを遙かに凌駕することをはっきりと認識できました。記番印は、⓾が原則の単独抹消なので、画像のデータを取りやすいという有利さも有るのでしょうが、目で見られる印影という意味では、【ビジュアル印影集】は実際に良く出来た資料です。地元印のコレクターなら、是非とも勝負して欲しいのです。ご自身がお持ちの局数でここに出ている物を上回るのは結構ハードルが高いと思います。オークションの年季の積み上げには非常に重い物が有るのです。オークションは良質のデータの宝庫なのですがそれを集積して分類する作業が為されていなかったのです。今回の企画は手前味噌ですが、クリーンヒットだと思います。

現在進行形でのオークションでの情報です。記番印に関しては、全国のそれをターゲットにされている熱心な方がいるのです。でも、幸か不幸かその人は、旧小判2銭狸・1銭黒しか集めません。カバーも単片もそうなのです。お持ちでない物は良い値段でビッドしてくれる、オークショニアにすれば有難い方なのです。でも、大分埋まって来ているようにも思えてきましたが・・。毎回何点かは嬉しいビッドが来るのです。地元印の人とぶつかれば良い値段になりますよ。落札結果を見ればよく分かります。勿論お入り用は1点だけ、どのぐらい集まったかは聞かないで置きましょう。オークションでのビッドでその結果が判りますから。

庭瀬・東風平・紗那・根室

膨大なデータは勿論編集者の手元に保存されています。アレンジさえすれば、使い方次第で有益な資料として生かすことが可能です。CDロム化とか、次のアイデアも幾つも有るのですが、まずはやれることから進めます。この資料の存在は、だいぶ前から概略はお聞きしていたのですが、完成状態の現物を拝見したのは昨年暮れでした。主たる作業として、弊社のオークションの出品物のデータ化をやられていたので、私の記憶と付きあわせて完成度で確認できるポイントが有ったのです。直ぐ確かめたのが千島と琉球です。二重丸以前の消印ですから、このレベルなら何を売ったかのみならず、出品者も落札者も完全に覚えている位に少ない物なのです。千島はOKでした。売った人は何処かへ消えましたが、買ってくれた人は現役です。千島のコレクションとして、赤二党とかの並み居る強敵を討ち負かしたのです。値段も含めて私の記憶と完全に一致しました。琉球は那覇以外がポイントです。DK東風平を売った覚えが有りました。切手は大傷ですが、消印のかかり具合はGood。琉球のトップコレクターがこの状態でも買うのかなと注目して、場に来て落し切ったので覚えているのです。因みに今回の本には⓻ですが切手の状態が綺麗ものが載っていますが、勿論それでOKです。データの押さえ方は問題無しと思いました。

編集者のコンセプトは、消印のタイプ違いを1点ずつ局ごとに時系列に並べる事です。同一印でも色違いは異種と見做します。二重丸では同タイプでも局名の字体違い、「島」・「嶋」なども異種扱いです。この方は情報分析のスキルは勿論ですが、画像処理も達者です。でも物凄く辛口の視点で見れば、消印に対してのシビアな郵趣知識が十分ではないと思いました。チラッと見ても、理屈に合わないミスが見つかってしまうのです。不統一の〇谷ですが、古い文献では羽前谷地になっていますが、私がこの消印で別のエンタを売った覚えが有ったのです。青一の19版ペア貼で備中庭瀬でした。文献に谷地として出ている、有名な〇谷が実は庭瀬だと確定したのです。このカバーは故中村道章さんが落として、今は安藤源成さんがお持ちです。このミスはやむを得ないし、指摘する方が酷ですし当然許される範囲ですが、私の場合は何故かどうしても見つけてしまうのです。訂正が間に合うので指摘して谷地の図録からは外して貰いました。琉球の北谷の不統一で四角に済印を採録されています。何らかの根拠が有るのでしょう。聞いたところ元ネタは、「消印とエンタイヤ」だと判明しました。でもこの消印は、備中板倉のそれと思った方が無難です。もし琉球北谷の不統一で、エンタで確認ならビッグニュースですが、今回は削除をお願い致しましょう。北谷だと確認出来ればそれはまた物凄くハッピーなことですが。

ビジュアル印影集-0001

二重丸で気になるポイントが有るのです。分類記号のDとdの区別です。私の場合は、表現に於いてブレることは有りません。【同一因子の二重丸印】が有れば【大きい方がD・小さい方がd】で統一しているのです。問題になるのはDN3B1とdN3B1=根室・大分、DN3B2とdN3B2=四日市・横須賀他のケースです。弊社では当然ながらdと明記して区別するのですが、例えばサンフィラ?の場合、N3B1根室、N3B2横須賀の表現でオークションの記事を書いているのです。セールの時点ではそれで何らの問題は起きません。でも、今回の図録に使う場合、編集者の郵趣スキルでは、N3B1根室とdN3B1根室を違う物として載せてしまっています。これを修正するのは結構な手間ですし、利用する人は先刻ご承知なので、誤差の範囲として置きましょう。

ビジュアル印影集-0002

不統一に於いても、編集者の責でなく、オークションのディスクライバーの不注意での記載ミスが起きています。水口郵便役所は三等ですが、二等郵便役所の印影を載せています。有り得ない表示なので、たまたま気づいたのですがこれは削除の方が良いと思います。

 

ビジュアル印影集-0003

この図録の位置づけとすればバイブル化して、正しいのが善、間違いは悪という狭量な価値観で些事に拘るのでなく、収集のための下書きのデータとして見て欲しいのです。たまたま気づけば、編集者に連絡して間違いは訂正のお願いを出すつもりです。でも、データの洩れ、特に空欄部分を埋める物を持っている・・ので追加、訂正は考えておりません。ご協力者から、100%ご厚意での新規のデータ提供を頂いても、それに即座に対応して真摯に向き合えるシステムは作れません。今回の仕事は今のままでの未完成の物が最終形だと思っています。地元印コレクターには、これを上回るコレクションを作って欲しいのです。不統一は困難ですが、記番と二重丸の局名数勝負なら恰好な目標だと思います。実例で示して見ましょうか。今のタイミングで記番印と越前・若狭で格好のネタが有るのです。

【明治初期消印・ビジュアル印影集】のご案内

標記のカラー図録を近日中に制作・販売いたします。約30年に亘って弊社他のオークションにて流通した60万ロット++の出品物に中から、明治初期の消印=不統一・記番・二重丸印を各局別に時系列に並べた印影集です。同一の消印は最も綺麗な物を生かしています。局名の採録順は、株式会社鳴美の「明治郵便局名録」に依りました。採録品はオークションへの出品物がメインですが、記番印と二重丸印で出品例が見つからない場合はスペースのみを与えて、データは空欄です。不統一印の場合は、「月刊たんぶるぽすと 別冊不統一印Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」のイラストを穴埋めに流用しています。

発端は弊社にオークションの出品物として持ち込まれた物でした。A4のカラーの冊子で7分冊、総ページ数は1807頁です。出品物として売り切るのは余りにも惜しい労作です。そのケースでは、お一人が独占すると同時に、弊社の手を離れたのちに複製される可能性も御座います。編集者の30年に亘るご努力を無駄にせず、同時に必要とされる方に幅広く開示する手段を考えました。ネットの印刷通販のプリントパックで100部印刷しても直接のコストが@2万円は掛かります。それに、日本全国、丸ごとの需要が100部有るとは読めません。詳しく後述しますが、やむを得ないことながら、完成度も低いのです。それを訂正する時間的な余裕は御座いません。それでも何もしないよりは世に出して評価を問いたい仕事です。現状のままでも、ターゲットを絞れば極めて有益だと思います。地元印のコレクターのコレクションの下書きとして、同時に収集のメルクマールとしてなら最良の資料になると思います。

国毎に分割して、弊社で受注生産して頒布致します。カラーコピーで作ります。ページ当たり@35円+送料はご注文に拘らず100円です。

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サンプルをお見せして、今後数回で欠点の幾つかも説明しておきたいと思います。効率よくご注文に対応できるように準備に掛かっています。受注生産ですので品切れにはなりません。スタートまで今暫くお待ち下さい。

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これ何?

Lot410      洋桜6銭ル 使用済

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【しっかりとした裏付けを持っています。今回の物を除いて現存数は2枚で、共に私が見つけました。今回売れたなら、どこかで総括の記事を書きましょう。】

Lot1053 月に雁 紫櫛型YOKOHAMA27.8.51 極美印

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【綺麗すぎるのですが、物は本物です。同じ雰囲気の物が立山航空の0付の⓾正位で弊社のオークションに出た際に、思い込みの激しい人が『偽消しだ』で会場で大騒ぎしたのです。でも、連れが結構あって、しっかりしたカバーが残っているのです。弊社の去年のJAPEXセール・第204回のLot223 観光長崎8円貼APOメール 紫櫛YOKOHAMA29.10.51もそうです。ルックスは今一だけれど印顆は一緒です。だから知っている人は知っています。欧文櫛型から三日月印への切り替え期のYOKOHAMAでの限られた期間の使用です。1951年7月頃~だと思います。0付立山、十和田、観光、文化人あたりに見られます。今回の月に雁は郵趣家が出したヨーロッパ宛の航空便の混貼から剥がされた物でしょう。さあ、何時ものお二人さん、心置きなく競って貰いたいと思います。月に雁とすれば後使いですが、専門収集ならば買わない理由になりません。ルックスに惚れて、それ以上にもしお持ちでなければ買わざるを得ないのです。お値段は気分次第として置きましょう。】

Lot1535 菊2銭 特異型年2字SEOUL (逆向き)17.FEB.06

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【異様な姿ですが、物は本物だと思います。SEOUL局での年号2字~櫛型への切り替え期の印顆です。見つかっている日付も集中しているし、二ケタ以上で複数の出所で出て来ているのが、圧倒的に菊2銭、稀に1銭ということから、印刷物の帯封の消印だと思うのです。エンタの出現を待ちましょう。でも、消印の本には何故か未採録なのが不思議です。】

Lot1796 旧毛1.5銭貼カット 青ロールPAQUEBOT/NAGASAKI NIPPON

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【何とも扱いにくい物なのです。100%駄目だと思えばオークション誌には掲載致しません。「as is 最低値1000円」はオークショニアのメッセージなのですが、自信のある人は買う価値は有ると思います】

Lot1984 産業2円⓾銘付10B 透かし殆ど見えず

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【出何処が産業図案のトップコレクターのコレクションです。ベンジンで透かしを調べても本当に見えにくいのです。でも銘版からして産業図案なのは確かです。】

目から鱗

Lot1148 支那字菊4銭 穿孔D&CO LTD

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【昨年の時点では、新発見の穿孔でした。でも連続してのご出品で今回で3枚目、お二人から出て来ているので、E-Bayが出所でしょうか?あと何枚有るのかな。】

Lot1571 和桜1銭26版見本印刷 目打9s

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【手彫専門カタログに明記されています。目打は11sx9sのみです。4周9sは私も初めて見たのですが、マージンは十分だし厭らしさは全く感じません1枚有るという事はもっとあるはずです。真剣に9sを探さないといけません。】

Lot1818 竜100文4枚貼西京発東京宛 壬申7月17日 黒潰し消し

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【黒潰しでよく見るのは、大阪・堺・八尾などです。西京で有るとは思ってもみませんでした。見たところ作った偽物とは思えません。価値が上がったとは思えないのです。初めて出たからと言って頭ごなしに否定するのでなく、物を生かすことを考えるならば、可能性が見つかるのです。西京検査済の完全印と頭消の不完全印の使用期間には空白期が有るのです。オークション誌に書いた書いた日付は、消印とエンタイヤ・京都大会記念誌が出所です。詰めればもっと空白期間が埋まっているかも知れません。オークショニアは、性善説で物を生かすことを狙います。榎さんがご健在なら躊躇なく買ってくれたと思います。】

Lot1995 新毛コイル10連 2番目のみ”花弁正常”

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【単独の花弁正常はそこそこ有ると思います。ペアの相場が10万++なのですが、10連ならば幾らになるのかな?】

Lot2358 旧小判2銭紫無地紙 11N

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【まともに書けば相当な紙数が要るのです。目打の11Nは問題ないと思います。木綿では複数枚見つかっているのですが、無地ならば初めてかも知れません。物を見て納得できる人に買って欲しいのです。KG四日市かな?幸か不幸かこの消印ならば高くはなりません。無地と木綿で悩むのは8銭の12.5の場合もそうなのですが、原料も時期も同じなので、見た感じで判断するしかないのです。私の場合でも、1000枚有れば数枚はエイやで決めてしまいます。まさにその日の気分で違う分類も有り得ます。鑑定云々は野暮の極みです。ご自分で基準を決められる人しか買ってはいけません。このケースに於いては、人に意見を求めるのはご法度だと思います。】

Lot2602 房1銭ペア貼 ツ1号(直径20㎜)=異常な小型サイズの記番印

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【明らかに普通の記番とはサイズが違います。不統一かと思ったのですが、日付け的には、もろに記番時代です。二重丸印より小さい記番印が有るのでしょうか。摂河泉の大家のご意見はどうでしょうか。】

 

日付のデータと文献の記載ミス

Lot191 上海日本領事館宛 中継2字KOBE 10.AUG.94 日清戦争宣戦布告後上海局閉鎖直前使用例

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年号2字の初期使用はさて置いて、日清戦争での上海局の閉鎖時期と絡むのです。94年8月16日が境目です。コレスポンデンスとして一連の出品物を見れば、この日付でも届いているはずですが、着印が無いので証明できません。買った人が上手に料理すれば生きてくると思います。

Lot328 櫛型和田岬司令部内39.2.15

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日露戦時の臨時局で局の等級は2等です。郵便消印百科事典519頁の記載はいただけません。この局は開局が39年2月3日なので、丸一は無いのです。序でに書くならば、大阪停車場内の消印を丸二・櫛型としているのも間違いです。2等局で、38年12月21日の開局なら、38年中は確かに丸二のはずですが、実際は39年に入っても丸一を使っていたのです。菊と丸一に執着していた人が2人いて、絶対に探せと頼まれていたのです。竹内満寿蔵さんと塩見和彦さんにでした。何とか2枚見つけてオークションに出したのですが、お二人のコレクションに間に合ったかどうかは何故か覚えていないのです。5局の内、宇品碇泊場内、大里(だいり)検疫所内、和田岬検疫所内は、各2種類の消印共に比較的容易く見つかります。大阪停車場内と和田岬司令部内は一ケタ少ないと思います。

Lot519 〇SA/T 京都三條不足印

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日本郵便印ハンドブック243頁に、三宮として載っていますが間違いです。山崎君がミスるのは何時もの事でご愛敬で済むのですが、日本郵趣協会のそれはいけません。決定的な論文が出ているのです。【澤護先生】が如何に知識と鋭い洞察力をお持ちだっかかが判ります。確か、スタンプレーダーだったような気がします。〇SA/Tを三宮でなく、京都三條だと証明してくれています。奈良発、KIOTO・YOKOHAMA経由ドイツなので、神戸は絶対に通りません。それ以上にSAを三條だと見抜かれた慧眼には脱帽です。改めて読み返す価値が有る論文です。山崎君の「郵趣反故集」に載っていますので見ておいて下さい。

Lot877 ロールTOKIO NIPPON 19.8.35

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日本郵便印ハンドブックの229頁の記載、TOKIO NIPPONが1~2点の確認、云々はどうかと思いますが、実際に少ないことは確かです。一見して見覚えが無い姿でした。単片の欧文ローラーででデータ完読、それだけでも貴重です。なぜ少ないのか解明できれば、更に出世できるでしょう。

Lot2182 林式櫛型京城7.1.1

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日本郵便印ハンドブックも、郵便消印百科事典共に、京城の林式は9年からとしています。そのこと自体はミスでは有りません。いままで見つかっていなかったからでしょう。今回の物はどう見ても【林式】そのものです。書き込みからも7年で間違いありません。それ以上に、国内の林式が7年からなので、2年更新の最初期データと見て大丈夫だと思います。でも、でもここらあたりなら、熱心な表に出ないコレクターなら既にお持ちかと思うのですが。