グラングリーンに蝶が舞う
蜻蛉が飛び、飛蝗が跳ね、蝶が舞うのでしょう。近未来のグラングリーン大阪の光景です。完成は来年ですが、緑に集う昆虫より先に地域の経済が動き始めています。近隣の土地の値段の値上がり方が甚だしいのです。震源地である梅北だけでなく、中津も福島も地価が高騰しています。それでも東京よりは安いので、お江戸の資本家が投資目的に買いにかかっているそうなのです。昆虫たちが緑に引き寄せられて集まり、その結果としての地価の上昇というButterfly Efectが身近で始まっているのです。
半年以上前になるのですが、弊社のオークションとバザールで長年使わせて頂いている、大阪駅前第3ビル17階の貸し会議場が売りに出ているとの通告を受けました。オーナーは、登記上は法人さんですが実質個人事業主で、在東京のお二人の80歳を超えたご老人だそうです。無借金で不動産を所有されているこの会社は、東京と大阪に各1件のかなり大規模な物件をお持ちなのですが、スポットの貸し会議場の経営のみがその業務だそうです。コロナで売り上げが激減して苦労されたし、お年ゆえの衰えも顕著になり、東京の物件は既に処分済みと伺いました。その流れで、次は大阪も手放される決意をされて、去年春から大手不動産業者に依頼して、買い手を探されています。弊社はスポットの利用なのですが、スケジュールを定めての年4回のイベントの開催で、20年超のお付き合いなのですが何かと便宜を図って貰っていたのです。かなり前に、本年の7月末以降は会議場の利用が不可能との連絡を受けました。次回の5月末のイベントまでは確実に使えるのですが、それ以降は保証されませんし、賃借権等も発生しません。空いていれば使えるのですが、7月以降は事前の約束は貰えないのです。前もってのスケジュールの発表ができません。
オーナーさんのご希望は、所有不動産一括での譲渡で、什器備品付き、出来れば同じような業態の方に売りたいとの事です。目勘定ですが、同一フロアで数箇所に分かれての合計が500~600㎡ですから、金額のボリュームが大きく、いざ売るとなると現状そのままでは形状的にもマイナスです。更に取引に於いて買い手サイドで見れば、最近の急激な値上がり方がきついのです。居抜きの一括売りはビジネスとすれば大きいハンデです。顔見知りの事務員さんが、動きが有れば判っている情報を教えてくれるのですが、当初一組の問い合わせが有ったのものの、半年以上経過しても具体的な進捗は無いそうです。因みに、指定情報機構=レインズには登録されていません。売却の依頼を受けた業者さんは、ピンポイントでの買主探しをされているようです。値段を抜きにしても。当初のご希望の条件では、即時の成約は困難だと思いますが、販売条件を一括での貸し会議場限定で無く、分割しての一般の事務所使用に変えるならばご希望者は現れると思います。
この前提条件で、弊社の今後のビジネスを考えねばなりません。情報提供者はオーナー企業の事務員さんですが、恐らく彼は何も聞かされていないのです。私が持っている情報の方が的確だと思います。弊社の2日間のイベントには遠隔地から、多くの方が来られます。飛行機とホテルの予約が絡んでくるのです。スケジュール自体は1年以上前に確定出来るのですが、会場を押さえていることが前提になります。選択肢は限られるのです。バザールに関しては弊社の事務所と、イベント会場が同じ建物だからこそ、出来るサービスが有ったのです。荷物の受け渡しと保管です。同一のロケーション故に主宰者としての責任を果たせるのですが、不確定要素を抱えてはストレスフリーの運営の約束が出来ません。オークションに限れば、会場探しは難しくないでしょうが、バザールは運営を続けるのは無理なのです。オークションとバザールを併催する事によって増える弊社の負担額は軽微な物では有りません。新たに生じるストレスと、やることによって得られるリターンを量れば、安易にゴーサインは出せません。それ故に結論としまして、【大阪駅前第3ビルバザール】は5月の開催もってひとまず終了とさせていただきます。オークションは予定のスケジュール通りで継続運営して参ります。弊社のお客さんだった方の、時間とお金の掛かったコレクションのご処分の相談がひっきりなしに来ていますので、ここ当分はそれに集中せねばなりませんから。