コロナ下のワンデーフロアセールは終了、発送も完了して、私の仕事のリズムは8月末のパシフィコ横浜でのスぺッシャルセールの編集に入っています。予定していた物以外にも期待していた物、思わぬ物もやって来て、フロア分だけで3000ロット位になりそうな雰囲気です。各分野に於いて良い物が並びます。

5月のフロアセール開催中に、気になる情報が有りました。5月15日のSNSの2チャンネル(5チャンネル)に面白いネタが流れたのです。雰囲気的に、お茶らけや100%のガセでは無いと見えました。でも同時に、あっそ、縁が無いとも思ったのです。こちらからは動くわけには行かないのです。でも、数日を経ずして、まさかの電話が有ったのです。弊社を推薦してくれる書き込みを見てのアクションでした。話の雰囲気で一発で判りましたよ。当然、持って来てよの話になるのです。でも、こちらはオークションの真っ最中、余計な時間は取れません。取りあえず、何が有るかを確かめに入ったのです。先方はずぶの素人さん、アルバムとストックブック、シートファイルの区別が出来ません。カバーと葉書の違いも分かりません。竜と見返りの違いだって無理なのです。この前提条件で全体像を探るのです。コレクションの評価なら、どんな物でも同じ条件で値段を踏めば、誰が相手でも勝てる自信は有りますよ。弊社の場合、合い見積もりは大歓迎だし、後だしジャンケンをされても負けたことは有りません。でも、兎も角物を見ないと駄目なのです。

色んな方向から探りを入れたのです。当然ながら高そうなものを聞くのです。何とか聞き出せたのが、210万の数字の封筒が有る。〇〇PHILATEKIC CENTERの台紙が付いている、フランスの封筒だと言うのです。瞬時にデグロンと思ったのです。ちょっと割高だけど、有り得なくはない。封筒の裏を見てください。横浜郵便汽船会社社長・デグロン君の四角い判が付いてない? 違ったのです。ならばバロンモンテにチャレンジです。フランスから日本宛のふる~い封筒、宛先はEDOになってない? これもノーです。貼ってる切手を聞きました。日本切手なのは確かだという返事です。5円と2円、3円、4円、14円を沢山貼って有る。消印を読んで貰ったのです。YOKOHAMA 19.5.39、これで私は判りました。

大きく硬い封筒でクリーム色、差出人と受取人の名前が印刷してある、差し出しはYOKOHAMAで、宛先はフランスのENTRAIGUES、両方ともに同じ名前のGEORGES 〇〇〇〇〇〇〇でしょう。相手は吃驚してました。ドンピシャで当たっていたのです。的確なヒントを出しましょう。先方さんは切手には素人です。額面は正しくは5円は5厘、2円~14円は【銭】です。貼ってる枚数は5額面が各6枚、他に料金合わせで15銭、締めて156銭貼の書留です。情報は過不足なく示しています。さあ、分かる人居るのかな?