弊社の場合、郵便物の発送に際しての契約を日本郵便と個別に結んでいます。特に民営化以降は、郵便法の解釈等に於いて、良くも悪くも、色んなシーンで何それ?と言いたいようなケースが少なからず起きています。新たに始まったサービスの料金に関しては、窓口で聞いても判りません。専門部署の営業担当者に聞くのですが、わざわざ呼ぶことは致しません。契約は1年毎の更新なので、かなり早めに来てくれるのです。全面的に同意はしてませんが、納得できる説明を受けられます。

直近の別納での制度変更の理由を聞きました。即答で無く日を改めて調べて来てくれました。納付額の5万円への制限は、紙に貼って納付する際に、悪い事をする輩が居るそうです。使用済切手を切り貼りして未使用として納付するケースが多発して放置できない状況です。個々の郵便物に対してなら性善説を取って甘く対応しても、業として反復・継続されるのは堪らないし、ハードルを上げるしかないという答えでした。郵便法28条の、料金の支払いに関する条文の『・・・郵便約款に別の定めが有る場合を除いて郵便切手で支払わねばならない。』は、かつては郵便切手が唯一の支払い手段で、劣後と言うよりも超例外的な手段として、3種便の許可料金と私設郵便箱の設置料としてのみ現金納付を認めるという規定が有ったのですが、旧法令の同様な条文から完全に姿を変えてしまっています。争っても勝てないでしょう。

郵便局のサービスで、かつての常識が通用しないシーンが幾つも有るのです。現実がユーザーさんの理解と乖離しているのです。私書箱の位置づけです。昔は配達を待つよりも、私書箱に出向く方が早く受け取れました。実際に大きい局の場合、1日に5~6回入れてくれてましたから。今は、どの局でも1日に1回、夜中の2時か3時に入れてそれで終わりです。私書箱コーナーへの出入り自体が、局の営業時間、一般的には平日で7時~21時、土日祝は7時~18時と短くなっています。この時間帯以外は私書箱コーナーにすら立ち入ること自体不可能です。だから、私書箱宛ての速達には無駄に料金が掛かる割に何のメリットも無く、ユーザーさんのノスタルジックな思い込みの遺物なのです。オークションのビッドは、FaxかE-メールでないといけません。私書箱宛ては確実に事務所宛の普通便よりも受け取りが遅れるのです。私の場合、大阪中央局が大阪北局に移って、移動に30分掛かるのですが、運動を兼ねて歩いています。朝取りに行きますが、どのタイミングで行っても事務所への配達よりも早くはなりません。問題になるのは、ビッドの締切日だけなのですが、私書箱に郵便物が入るのが真夜中なので不都合は発生していません。私書箱+速達は早く届くという常識はとうの昔の物語なのです。無駄な出費は止めましょう。オークションのビッドは、E-メールがベストです。Re.で返しますが、手打ちでの返信ですのでオンタイムでは有りません。可及的速やかに確認をやっています。営業時間を逆算して返事が無ければお問い合わせください。

たまたまやって来てくれた郵便局の営業さんが、親切だったというか、気が合ったのです。オークション誌の発送は個別の直接契約での特約ゆうメールで送っています。それ以前は、想定より遅れたり、料金を先方がチョンボしたりで大変だったのですが、今は完全に形が定まりました。予定の通数を申し出て、値段を決めて、問題なく毎年更新出来ています。当初の契約が年間差出数が1万通で、500G超で1キロまでなら@154円(消費税込み)、毎日集荷で料金後納が条件です。料金の安さも一つの要素ですが、最重要なサービスが付加されているのです。郵便物の種別として第1種の定形外、つまり逓送ルートに於いて劣後せず、遅延承諾の対象外なのです。大分前の契約時の情報なのですが、この条件なら、北海道には週に2便のJRコンテナでなく、デイリーの航空機で新千歳に入る、それ以上に東京方面の中継局が、銀座局で無く新東京郵便局なのです。このルート違いで随分と差が出て来ます。それ以外の地域に対しても第1種郵便としての扱いが為されます。値段の安いサービスの場合、否応なく遅延してしまうルートもあるのですが、個別契約の特約ゆうメールに於いては、この約束は守られていると思います。窓口で聞いても返事は貰えないし、コールセンターも真摯な対応はしないでしょう。新規の契約希望と申し出て営業さんを呼ぶしか無いと思います。真剣に対峙してくれますよ。