数日前に楽しいお電話を頂きました。珍しく私が受話器を取ったのですが、若いお兄ちゃんの声で、『外国切手が沢山有るのだけれどオークションに出品出来ますか?』のお尋ねでした。瞬間的に、うちは日本切手専門のオークションハウスなので、外国は扱ってません・・。他の者が相手をすれば、これが唯一の結論になったと思います。でも、私が相手をしたし、出品規約にも付帯条件を付きで、遺品の場合で日本切手と一緒で安くて売り切りが前提なら受け付けますと書いてあるのです。その条件を説明したら、速攻で返事が返って来ました。『買い取り屋なので大量に有る、外国とFDCが段ボールに幾つもある、値段は安くても構わない、現金化が目的だから・・、出品の為の必要な手続きを教えてくれ・・』なのです。買い取り屋さんなら法人なので、古物営業法とインボイス方式に対応できるのなら、何の問題も有りません。実際に、弊社レベルでも、反復継続の人とイチゲンさんを合わせればこの業態の人たちと二桁のお付き合いが有りますから、こういう問い合わせは大歓迎なのです。量が多いので送らずに車で持ち込んでくれるそうです。身分証明に登記簿謄本も不要で、ネットで検索できる法人番号さえ分かれば手続きも完了です。飛び込みの電話での問い合わせなので、先方の名前も聞いてません。でもガセでないのは確かです。遠からず姿が見えると思います。
単純化して括ってしまえば、外国とFDCは出品物として魅力に欠ける物で有るのは確かです。でも現金化が目的で、一切をノークレームで任せてくれるなら、競争相手として想定できる『ヤフオク』には負けない結果を出せると思います。物が有って、それをお金に替える手段としてのツールと見てくれるのなら喜んでお手伝いいたします。量が多くてもかかる手間は物のボリュームには比例しないのです。最需要の要素は、売り手のお気持ち次第なのですよ。弊社のオークションの場合、基本的に最低値一任が原則です。勿論指定されても構いませんが、売れない値段だと判断すれば、躊躇なく不掲載で返します。最低値の変更を懇切丁寧にアドバイスしたり、ましてや勝手に変えることは絶対にやりません。このスタンスなら、本来は最低値にクレームが付くことは無い筈なのですが、変な動きも起きるのです。出品者自身のご自分の出品物へのビッドです。手数料を出品と落札とダブルで払うから良いだろう、文句あるか、という意図でしょうがこの行為は最悪です。売りたくない数字が有るのなら、最初から指定すべきであって、オークショニアが出品物に対して自分と同じ価値判断をするべきだと思い込むのはタブーなのです。それをしたからと言って、何らかの追加の措置は取りませんが、要注意人物として強く記憶に残るのです。絶対にいい結果には繋がりません。オークションへの出品は、マテリアルの評価を市場に委ねるべきであって、それが出来ない人は出品してはいけないのです。
今回の買い取り屋さんのオファーですが、想像出来る最悪の条件でも引き受ける事は出来るのです。プロが見て沢山あるという事は、段ボール箱で5個+でしょう。可能性としてYサービス社の頒布品の可能性が強いのです。最悪はボストーーク・ヒンジレス入りの【国連切手】の完揃いです。NY/ジュネーブ/ウイ―ンが揃っています。コストは数十万でしょうが、かつては10万で売れていた物が今や5万でも無理でしょう。安くは出したくなくても売り切る為には更に下げねばなりません。買い値とかつての実績が判っているだけに、コレクターのお気持ちを思えば、出て来てほしくない物なのです。むしろオリンピックとか、皇室イベントの企画ものが良いのです。買い値と市場価格は不明です。目を瞑って、アルバム1冊最低値1000円で出しますから。多分@3000円にはなるでしょう。買い取り屋さんがチョンボしている可能性も有るのです。トピカルのアルバムの中の中国切手、M本徽章の金箔切手です。出て行って勝負する気は無いのですが、物を持ち込んでくれるなら、最大限の手段を講じて高く売って見ようと思います。物が来れば、正夢か妄想かの報告を致します。外国切手で無条件でお断りするのが、テーマチックのコレクションです。国内展での上位入賞作品の出品をよく頼まれるのですが、絶対に受けません。ご本人が少なからぬ金額を費やされたコレクションです。弊社の客層とは絶対に合わないのです。幾らでも良いからと言われるかも知れませんが、それは本心では有りません。トラッドのクラシックならば、海外のオークションハウスへ繋げるのですが、テーマチックでオーナーさんの意図を汲んでくれるオークションハウスの心当たりは有りません。国際展でのLGレベルでギリギリでやってくれるかなと思います。私の能力と人脈ではとてもご希望には添えません。
FDCをアナライズしましょうか。大量なので、段ボール5箱です。可能性は5分5分、コメットアルバム入りで一箱500種か、むき身でギッシリの一箱4000枚です。アルバム入りならコレクション、1種1枚なのでスタートが何時かだけがポイントです。ルイスと巴水と瀬戸口は無理でしょうが、全異種ならば版元問わずで売れるのです。郵趣東京や藤井、宮崎あたりの可能性も十分有るでしょう。@50円位で大丈夫だと思います。箱にギッシリの場合は、枚数は大幅に増えますが、ディーラーズストックの同種大量の可能性が強いのです。こちらでは単価がポイントになるのです。今の相場では@20円でしょう。弊社のバザールで@50円で数万枚並べている物の出所はその類が多いのです。数年前までは業者の市で@15円位で買い占めていたのですが、強力なライバルが出現して、今では全く買えなくなりました。先方はFDCをパケット売り出来るので、かなりの重複品までネタに出来るのです。弊社の@50円のバラ売りでは勝負になりません。今回のオファーでも、量が多いのが魅力なのです。1ロット数万枚、同種50枚でもハンデにはなりません。処分先として弊社を選んでくれた買い取り屋さん、大正解だと思います。どれだけの量が有ったとしても、外国で1日、FDCで1日割けば綺麗に片付けて見せますよ。買い取りご希望でなく、オークションへの出品希望というのがちょっと残念ですが、楽しき仕事になるような気がします。
11月3日開催のJAPEX2024 Special Saleの原稿が入稿出来ました。オークション誌の発送は10月4日(金)、大阪での下見開始は10月1日(火)から可能です。何時ながら時間に追われてのバタバタなのですが、フロア分は2141ロットで172頁1冊でのお届けになります。各テーマで中々に良い物が有るのですが、白眉は88ロットの急速便です。出品者はコレクターとして表に出ている方ではないのですが、記事を書いていて楽しくなりました。年代的に頭は、別配達と別仕立の明治6年=制度初年度差し出しで、尻尾は都内速達〇速、即日速達試行期の名古屋郵政局管内便、無透50円貼国内航空速達辺り。途中には全国化以前の東京→鎌倉、朝鮮→大阪の航空速達、昭和毛紙20銭他貼の区外8㎞超4㎞の55銭収納・・・。多分私が見落としている中でも良い物が一杯だと思います。
分かりやすい物を画像で5点お見せいたします。偶然ですが、全部が最低値15万です。10万は安いし、十分売れるだろうという評価です。一番気に入っているのが1次昭和50銭2枚貼の緊急郵便、ちょっと大型封筒で封筒の頭のカットが気になったのです。発も着も許可シールが完璧、でも切手を切っているのなら嫌だなと思いました。調べたら料金は1円なので一安心。昭和大礼臨時速達は、園遊会の案内状入りの重量便でしょう。@15万の5点は、かつて扱った経験故に値段設定がし易かったのですが、一瞥では私の知識では踏み切れない物が一杯有ったのです。

つくづく、尼崎のM先生がご健在の時に売りたかった物が並んでいるのです。
明日・明後日のオークションとバザールの準備が完了いたしました。大阪はいつもと同じくいい天気です。台風の動きに翻弄されて、やきもきしていたのですが、このイベントの開催か中止かの判断の選択肢は多く有りません。結論を先に書けば、大阪周辺の公共交通機関が動いていれば開催、多くがストップすれば中止のつもりでした。飛行機と新幹線は対象者が限定で、最近はしゅっちゅう止まるし、代替できる手段も可能なケースもあり、それを基準にすることは出来ないのです。オークションの方は弊社が開催を決めれば、フロア出席が駄目なら、メールビッドや代行さんを頼めばほぼいつも通りの結果を得られるでしょう。こちらは、フロアを止めてメールだけという選択肢も有るのですが、バザールはそういう訳には行きません。ブースホルダーさんもお客さんも、随分前から予定に入れて、宿と足を手配されてのご参加だし、場に出て何ぼのイベントですから。
主宰者とすれば、やるかやらないかの条件をオープンにして、情報を開示して後はご本人にお任せするしか有りません。今日の時点でブースホルダーのお二人がキャンセルになりました。交通網の途絶の可能性を危惧されての事です。今の雰囲気なら状況が悪化する事は無いと思えるのですが、こちらは口を出せません。後は当日のお天気が穏やかになっている事を望みます。
今回だけでは無いのですが、別件で気になっているのが普通郵便の配達状況です。想像以上に酷いのです。弊社のメールビッドは私書箱宛ての普通便が基本ですが、曾ての常識は通用しないのです。まず配達局の郵便課=配達部門から私書箱への区分けは1日で1回、朝2時か3時の1回です。昔は大きい局なら5~6回だったのですが、朝一り局へ行って入っていなければ24時間待つしか有りません。今日=30日も行きましたが、届いていた郵便物の消印の日付は、圧倒的に8月27日ばかりでした。1通は極近所の差し出しで28日の物が有りましたが、今は普通便は2日では着きません。明日届いても締め後着なので無効です。金曜日の正午が必着で締め切りなので、火曜日出しは間に合いますが、水曜日出しはアウトなのです。この遅延に対しては何らの救済策は採りません。
現状ではメールビッドの割合は、郵便・FAX・Eメールでほぼ3分の1位です。Eメールの場合は、受け取ればRe.で返すので一番効率が良いのですが、使えない人もいますし、未だにオークションのビッドは、所定の入札用紙に書いて、宛名を印刷した封筒に入れて出さないと駄目だと思い込んでいる人もいるのです。郵便で送ってくる人に速達の利用は勧めません。多分普通便よりは1日は早いと思いますが、別料金を払うのならEメールかFAXが良いでしょう。料金は掛からないし、オンタイムで入ります。もっとも、メールビッド締め切り日=今日の場合、私書箱への普通便が約10通、EメールとFAXが各40~50通、それも半数が10時から12時までに集中するのはちょっときついかなと思います。ここらはご本人に判断してもらうしか有りません。
現時点ではどうなるかが非常に微妙なのですが、対策を講じます。現状では平常のスタイルにての開催を予定いたしております。メールビッドに関してはいつもと同じレギュレーションです。
8月31日(土)・9月1日(日)のフロアへのご参加予定の方への対応なのですが、鉄道・航空の運休の可能性が御座います。状況は刻刻動くのですが、現状で出来ることを報告致します。
フロアセール分に関して、条件付きのメールビッドを受け付けます。
① 正規の締切日の8月30日(金)正午までに頂いたビッドは、平常と同じ扱いで登録いたします。そのデータを基にして、スタート値の開示を行いますのでもし場に参加できるとしても数字の訂正は出来ません。ご自分のメールビッドの札をチェックして、自分と競らずに場でのビッドをお願い致します。ご自分のメール値を超えて、更に競りたい場合のみ場でビッドして下さい。
② 【仮のビッド】を受け付けます。フロアに参加する意思はあるけれど、交通機関が止まってしまえば参加ができなくなる方を対象にします。その旨を明記してE-メール又はFAXでご応札願います。土曜日分は8月31日正午まで、日曜日分は9月1日正午まで受け付けます。この分は、メールビッドとして登録はせずに、フロアでの代行者がビッドするか、人数が多くなれば、オークショニアの手札で訂正いたします。この扱いをした方が幸運にも場に参加が出来た場合は、場でご本人にビッドして頂くことになります。【仮のビッド】を頂いた場合は、E-メールならRe.で返信、FAXの場合も、番号が判れば返信いたします。いずれの場合も、電話でのお申し込みは受付いたしません。
この情報は逐次更新いたします。
8月31日―9月1日のフロア、9月3日のメールオークション誌4冊建てで発行いたします。PA133回通算253~254号は、3811ロット・最低値合計60,857,100円、MA117回通算255号は2127ロット・最低値合計10,195,700円、MA118回通算256号は鉄郵印特集で1298ロット・最低値合計2,149,000円でのスタートです。
印刷所の無線綴じ冊子のページ制限で4冊での発行になります。253号・255号・256号は既に手元に来ておりますが、254号の入荷を待っています。発送は当初の予定通り8月1日(木)なのですが、特約ゆうメールでのお届けになりますので、パッケージに厚さ制限20㎜が掛かります。年5回のフロアセール制での最高のロット数ですので、厚みは20㎜を超える為、止む無く分割しての2袋でのお届けになります。同日・同時に発送いたしますが、或は分かれての配達になるやも知れません。必ず届きますので、電話でのお問い合わせはご無用に願います。
Webでダウンロードでの下見開始は、7月24日(水)の朝一から可能です。なお8月11日(日)~19日(月)は夏季休暇ですのご了承ください。
終了したオークションの結果報告を兼ねて次回セールの予告を致しましょう。メールの4803 JAPAN STAMPオークション誌 1-250の完揃いは、1~2番札が踵を接した数字で23万円でのハンマー、おつり無しでした。でもこの数字は完揃い+落札結果表完+極美の特殊な要素故の値段なので、この数字で次も売れる保証は有りません。前回のブログで書いたことをきっかけにして、次回のご出品で早速出て来たのが、『POSTAL HISTORY』の1~50+別冊のロットです。よくぞ残しておいてくれましたね・・。この手の物は売る場合は早い物勝ちなので、早速のご送付が大正解になるでしょう。文献を高く買ってくれている3人の顔が見えるのです。メールセールの表紙に使いましょうか?
もう1点の吃驚ネタは支那字毛紙10円の未使用です。値段と連続性で記事が書けるのです。今回のセールの物はLH 美品、1回前の物はNH 美品で、落札値は場で競られて共に125万でした。メールのトップ=結果としてのアンダービッダー(2番札で負けた人)は同じ人で、ビッドは共に120万でした。カタログ値に比較して、この値段も立派なのですが、2回続けて、更に強い人がお二人もいたのです。ここで終われば、あっそう?!なのですが、話は更に続きます。ビッダー数が7なのです。落としたお二人とアンダービッダーさんが超強気なのは確かですが、そのすぐ下にも結構な予備軍が続いているのです。希少性の高い、普通切手の綺麗な未使用はオークションネタとしてまだまだ有望なのですよ。実は、次回のフロアにもまた出ているのです。LH 美品、最低値は35万です。勿論、表紙に使います。
旅はまだ続くのです。3連続の出品では終わりません。11月3日のJAPEX Special Floorセールに、5円・10円の田型が出るのです。完璧な極美品です。10年ぐらい前に手に入れて、郵趣ウイークリーに即売の広告を出したら、奇特な人が見つけてくれてのお買い上げ・・・今回の弊社への出品の動機は、国際展の田沢コレクションには使えないから・・だそうです。売れるかどうかを気にされていたのですが、私はポジティブに見ています。数年前のJAPEXセールで、持ち主のコレクションからはみ出した青島の田型を売ったのですが、ビッドが4~5人有ったのです。グロスの金額とすれば大きいのですが、だからと言ってそれはビッドに際してのハンデにはなりません。既にビッドしてくれる人のお顔が数人浮かんでいるのです。

次回の8月のセール出品物の記載が順調に進んでいます。フロアの1日目の分は既に完了、目勘定で1800ロットです。2日目も同じ位になるし、メールも2冊で2500ロットは超える予定です。トータルで6000ロットが視野に入って来ています。ピッチをあげて行きましょう。文献の記事を書いていて、面白い物を見つけました。関西郵趣 昭和58年1月号です。何故か表紙が2種類有るのです。中身は全く一緒です。2点を並べれば、正と誤は明瞭です。推測ですが、印刷が上がって来て、発送までのタイミングで、口うるさい人が見つけて編集者にクレームを付けたのかな。今度関係者に聞いて見ようと思います。今ならスルーでしょうが、当時はクレームを付ける人がいたし、それに対応してやり直す余裕が発行者に有ったのでしょう。多分、縦置きのエンタの表紙の方は、文献コレクターには垂涎のエラーかと思います。下見でしっかり見つけてくださいよ。

文献と言えば、今回のメールにも良い物が出ています。JAPAN STAMP AUCTION 1号から直近までの完揃いです。現役の何人かのお客さんは、絶対にお持ちだと思いますが、いざ売り物にするのは大変な労力がいるのです。数年前に電話を貰って、詳しく説明したのですが、繰り返しで何度も同じ内容を聞いて来るのです。ポイントは絞られます。全部揃っていますか?落札結果表は有りますか?の2点です。一部の欠けは許容範囲なのですが、記事に書く際に、揃っているか否かを確認するのが絶対に嫌なのです。たかが文献に余計な手間をかけることは出来ません。多少の汚れや、書き込みは気になりません。的確に答えたので、その時は解りました、直ぐ送ります・・が4~5回繰り返されたのです。正直、気分的に疲れるし、ビジネスベースで考えれば付き合いたくないし、いい加減諦めていた相手です。
ビックリするほどにキッチリと揃っていたのです。状態は極美です。几帳面な人なのは分かっていたのですが、それなりにビッドもしてくれていた筈ですが、新品同様なのには一寸吃驚しました。売れてくれれば良いのですが。途中から会員になってくれたり、途切れたりの人で、弊社のカタログのバックナンバーをご所望の方は何人かいたのです。買い手としては上顧客なので、苦労して揃えたのですが、この人たちは続かないのです。何でも金で買えるという感覚で人に接するので収集家としては大成出来ないのでしょう。
文献の出品は結構有るのですが、ご多分に漏れずこの分野でも売れない物が急速に増えて来ています。当然ながら値段も急速に下がって来ています。法規分類大全の復刻版、定価は10万位ですが最低値1万でも売れません。かの名鑑の全揃いは3万では駄目でしょう。金井さんや手嶋さんの豪華本も推して知るべしです。でも、今でも高い物も有るのです。必要としている人が売り物よりも多ければ値段がぶっ飛ぶことも有るのです。基本的にコレクション集は全てNGです。日本郵趣出版と鳴美の豪華本は定価を見てはいけません。売る際には参考にならないのです。今確実に高くなるのは、POSTAL HISTORYと鎌田オークション、SUN PHILA USAのカタログが揃っていれば市田博士の手彫4部作の落札値を超えるかも知れません。今回の252回=MA116のLot4803、JAPAN STAMPオークション誌1-250 最低値は私が付けました。安くは無いのですが、揃っていての結果表付きは稀有な出品物だと思うのです。さあ、どうなるでしょうか。
5月のオークション誌は昨日発送いたしました。本来なら、5月25日-26日の2日間のセールの予定だったのですが、やむを得ない事情にて25日(土)1日だけに変更させて頂きます。融合開催の大阪駅前第3ビルバザールも同日1日のみの開催になります。
オークション誌に同封いたしました案内に書いております『緊急の事情』の説明を致します。4月4日の早朝5時に起きて仕事にかかる準備に入ったのですが、意に反して捗りません。胸に痛みを感じ、治まる気配が無い為、家人を呼び救急車を依頼しました。循環器専門の病院に搬送され、心筋梗塞の診断で即刻カテーテル・バルーンの手術を受けました。最速で適切な措置が受けられ、2週間の入院にて既に復帰しております。4月6日にはICUを出て個室に入りましたので、編集途中のオークション誌の仕上げを電話にて指示出来ました。面談の予定も幾つか入っていたのですが、ご迷惑をおかけしてしまいました。フロアの2日目の分も、タイムテーブルを組み、逆算にて期日には余裕で仕上がるはずだったのですが、予想外の発症にて申し訳ない事態と相成りました。
心筋梗塞なので以後の通院も期間が空いての事になります。投薬と日常生活の注意で付き合うしか有りません。従来は私の拘り故に、オークション誌の編集記事は100%自分で書いており、それがかなりの負担になっておりました。それは最早不可能ですから、今後はやり方を改めて、仕事量をセーブしたいと思います。私がビジネスに係れる残り時間を有効に使います。弊社のオークションでなら、時間を掛けてロッティングすれば、どんな物でも売り切ることは可能です。それ故に、本来オークションにて扱うべきで無い物も、今回だけは的に救っていたのですが、今後はクールに判断いたします。オークションに出せない物は遠慮なく返します。遠からずフルタイムの業務に戻れると思いますが、アポを取っての毎回のご出品前の面談とか、文献出品に関しての重ねてのお問い合せ等の判り切った件でのご連絡には対応できませんのでご承知おき下さい。5月25日のフロアオークションにてお目に掛かれることを楽しみにしております。
鯛道治
完全な思い込みで間違った視点で議論を進めてしまう事が有る事に気づきました。ヤフオクの静岡製の手彫の偽物の第三者による出品、所謂二次流通のバックボーンです。思い起こすのは、【東芝ゼロ円】です。法的にはお咎めなしで、東京地検が結論を出していますが、「主犯」=正確には幸運にもこの商品を手にした人が、千載一遇のチャンスと見てヤフオクに出品、小遣い稼ぎができると見た複数人が入手して、再度ヤフオク!に出品、警視庁保安課が総務省郵便課に問い合わせたものの、そこの顧問弁護士がチョンボして郵摸に抵触すると間違った回答をしたために、関係者数人を摘発、地検に書類送検したものの、不起訴になった事案です。結論に至る事由は長くなるので割愛しますが、この件ではヤフオクで買って、売った人は警察が見れば、主犯と同罪なのです。まさに二次流通で、単なる細やかな転売行為を為した人にすれば、晴天の霹靂で、さもや生きた心地がしなかったでしょう。今となれば笑い話で済ませられるのですが、ボタンを掛け違えれば悪意なき第三者にも類が及ぶ恐れも有るのです。責を負うべき輩とは何の繋がりが無くても結果のみを抜き出されて。責められる可能性が有る事を覚えて置いた方が良いでしょう。
直近のヤフオクで、小さい事件が起きました。洋桜2銭への未使用と竜200文2版の未使用の出品が有ったのです。我々が見れば一目瞭然、静岡製の偽物だと判ります。出品者は埼玉県の人だし、他の履歴を見ても、変な物は売ってません。たまたま今回の2点が目立って怪しき光を発したのです。直ぐに気づいた人がいて、質問欄で【だめでしょう】のメールを送って、ちょっとしたやり取りが有って、出品から取り下げになりました。出品者を調べたら、弊社のヤフオクのお客さんだったのです。偶然にも別件で数回電話を貰っていて、かなり話し込んだ人でした。複数、少なくとも2名の静岡の相手から結構高い物を買っています。話だけで、物を見なくても駄目だと判る物で100万は軽く超えているのです。登場人物が交差していて、起きている事実と当事者の認識が入り混じって、説明を詳しく書けばこんがらがるので素っ飛ばして先に結論に向かいます。
2銭のヘと200文2版の購入先は、牧之原の風雷坊です。こちらは本丸ですので何をやるにせよ慎重に扱わないといけません。ヤフオクに再出品した埼玉の人は、転売しての鞘抜きを狙ったのでは有りません。ご本人としては、信じたくはないけど、真偽を疑って、自分が本物としてヤフオクで買ったのだから、同じやり方で売りに出したのです。厳しい人なら、それでも同罪だと断じるかも知れませんが、私の気持ちとしては同情が禁じ得ないのです。ヤフオク質問での遣り取りの結論は、切手の博物館=水原フィラテリー財団の鑑定を取ります・・だったのですが、それは止めさせました。100%、偽物ですの鑑定結果は出るのですが、そうであっても売主は絶対に返金しませんから、重ねての無駄金を遣うだけなのです。
この人が、私に聞いて来たのは、和桜20銭イの墨点を58万で買った・・件でした。去年の12月、そういえば見た覚えが有ったのです。水原財団の鑑定に出したら、偽物の結論でした。買った相手は、出品地域東京ですが、送付元の住所は静岡市清水区・・で、牧之原の風雷坊では無かったのです。鑑定書付で返品したら、当然ながら書類不備で拒否、次に牧之原のK-Coinの鑑定を取ったのです。驚くべきことに、その結果も偽物だったのです。12ページの落書きペーパーの鑑定結果で、手彫銅板印刷で無いから偽物だと書いてあったそうです。水原財団の鑑定書は、科学的根拠不記入だから、鑑定書として無効、ならばとK-Coinの【科学的根拠付き】の偽物の鑑定書を付けたら、何と私がそれを全否定しているので認められないとして蹴って来たのです。変なとこで私の名前を出されて大いに迷惑しています。ヤフオクで、出品地域東京で出て、落札後の発送や連絡先が静岡のケースが複数あるのです。牧之原・・の自作自演か、周囲の一味の仕業かなと思っていたのですが、今回のパターンでは辻褄が合いません。何時もならK-CoinはOKのぺーパーを出すのですが、今回はNGのペーパーで、それを否定するのにワンクッション入れて、私を名前を使っているのです。
好奇心が沸々と湧いて来ています。偽物の摘発と返金要求にとどまらず、事実を探求したいのです。ちょっと動いて見ようと思います。瞬間的に思いついたのですが、結構いいアイデアだと思います。結果が出るまでには少し時間が掛かりますし、中間報告はご法度です。
つい今しがたヤフオクのページを見ていて気付いたのです。数日前にご新規の出品者から、駄目な手彫が2点出ていました。洋桜2銭ヘと竜200文2版の未使用です。確認はとっていませんが、牧之原の風雷坊が出所かと思います。この2点の出品者IDでヤフオクでの弊社の上客さんだと判ります。取引実績も結構有るし、何の問題も無い方なのです。推測ですが、一見儲かりそうな未使用を買って、悪意はないけれど転売狙いで出品しているのかと思ったのです。
メールで教えようかと思ったのですが、既に出品終了になっていて、質問が2件残っていました。質問者も良く知っている人で、【だめでしょう】を起点にして、即、WDになっているのです。結論めいた表現が、【切手の博物館】に鑑定に出します・・は、ちょっとお気の毒。2か月待たねばならないし、コストが1点毎に5000円+往復送料がいるのです。結論は100%【真正では有りません】になることは私が保証いたします。それ以上に、鑑定書付で売り主に返品しても、歯牙にも掛けられず、鑑定要因を充たしていないとして返金を拒否されるのですよ。お金の無駄だし、ストレスなので無駄な事は止めた方が良いでしょう。
牧之原の風雷坊と、そのご一党のあろんさん他の出品物に同じことをやっても、絶対に返事は来ないでしょう。都合の悪い事を他人に読まれたくないでしょうから。確信犯としての悪事なのですよ。でも、悪意が無く、小遣い稼ぎ狙いの転売屋さんの場合は、少しは同情の余地が有るのです。手彫切手の珍品の未使用単片をヤフオクで掘り出して儲けるなんてことは、絶対に有り得ないのです。素人さんには手に負えない世界なのです。でも日本全国、どこにでも、それが出来ると勘違いしている愚かな人がゴマンといるのです。知ってか知らずかは兎も角として、二次流通で更に被害者を増やしてはいけません。
ヤフオクで、偽物の手彫を見つけたら、質問欄に書き込みましょう。【駄目でしょう!】これだけで良いのです。根拠を尋ねるお怒りの返事が来たならば、どこで買ったのですか?静岡方面に繋がりは有りませんか?で続けましょう。長く余計な事を書く必要は有りません。色んな人がやってくれれば効果は有ると思います。少なくとも、主犯と目される、牧之原の風雷坊の一味と、直接は無関係の第三者の転売屋の区別が出来ますから。真偽の判定に迷っても、鑑定に出す必要は有りません。金と暇を掛けて、見返りがあるなら良いのですが、徒労に終わることが確定しています。結果を知りたいのなら、画像を私に送って下さいよ。即刻で返事いたします。費用はもちろん無料です。5,000円払って得たペーパーも実際問題、何の価値も生み出さないのです。ならば、ご自分が諦める為の結果のみを知りたいのが動機ならば、私の返事で大丈夫だと思うのです。