エクセルシートをアナライズ

本当に綺麗な明細書でした。日本切手(ごく少数の外国含む)が258行で、締めて1,642,404円、中国が128行で1,503,062円、査定額の総合計は3,145,466円です。大口なのでスペッシャルな値段を提示したと思います。ここのホームページを見ると面白いのです。パートのオバちゃんが、ピンセットで切手を1枚づつつまんで電卓を叩いている様子が見えるのです。そしてこれは嘘でなく実際にやっている事なのです。最低の買い入れ単位は1銭です。支払い時に多分切り上げるとは思いますが、実際に一覧表に出ています。日本の使用済切手=100枚で1円、20円松の波消でもそうなのです。除外品目は有りません。買い取り屋さんの日本切手に対する評価基準は3区分です。【額割れ】別納で潰します。最終的に処分できるのが記念なら85%~88%がMaxなので、逆算しての買い入れ値です。【プレミア】我々とは違う定義です。戦後の場合、額面以上なら機械的にこのカテゴリーに入ります。【その他】使用済・エンタ・FDC・みほんがこちらです。物は有っても要するに評価できる人がいないのです。無理やりにルールを作って買取品のメニューに入れています。作業をするのがパートのオバちゃんなので、社長が定めたマニュアル通りに動きます。余計な判断は致しません。だから良い物は限りなく安いのです。ゼロではないという言い訳の為のビジネスモデルです。でも全てに於いて、基本的に状態には拘りません。額割れはこの計算式でOKです。プレミア物も状態が悪いからと言って、無茶には値段は下げません。逆に言えば、状態が極美であっても査定値を上げることも出来ません。

258行エクセルの日本切手は5タイプに分かれます。A=シートの額割れ・1円~50円未満は80%、50円以上は85%です。大口買い入れの割り率を適用しています。査定額は138,708円です。B=バラの額割れ=記念も普通も一緒です。1円から1000円まで、基本的に1次円単位以降の普通、ビードロ以降の記念・特殊と小型シートが該当します。50円未満が65%、50円以上が70%です。この分の査定額が388,679円有りました。C=プレミアシートです。査定額は309,700円です。詳細は後述します。D=プレミアバラ、型価の高い単片と小型シートと切手帳です。385,822円です。E=専門評価が必要な物でしょう。銘版・CM・みほん・戦前シート・エンタ・FDC・絵葉書等です。419,495円です。これは目玉なので詳しく分析していきます。

Aの買い入れ値の数字、80%~85%はいい値段です。一瞬負けるかなと思いました。でも、チャートの額面ごとの数を見て安心できました。5円20面が166、10円20面が327、15円20面が19、20円20面が6,50円20面が2、60円10円が1です。物の出何処は殆どリタイア状態の元ディーラーです。現役の額割れ屋さんでは有りません。額面のツラで判ります。50円以上の最近の記念はゼロなのです。現行の100面シートもちらほらですが、5円・10円の20面が主体ということは、オリンピックの5+5、花すいせん、三景、まりつき~源氏あたりが多いのです。プレミアを付けては要らないけれど、もろに額割れでも有りません。トータル額面でOKです。7円100面が3シート有りました。掛け率は80%、でも、全部が【発光】だったのです。後期印刷の燐光明瞭、惜しむらくは全体に古色、シート売りはキツイかな。この状態でも1掛けの2万なら私が買っても大丈夫です。本当の額割れ品はごく一部なので、査定額138,708円の5割増しで買いましょう。208,062円です。エクセルは楽なのです、枚数を読まなくても大丈夫、表面(おもてずら)の評価を決めれば単純な掛け算で済むのです。

Bのパートも同じです。1円から1000円まで、現行の日本切手で存在する全額面が有りました。あくまで額面をメインとしたらなのですが、多い順に10円が2642、15円が1898、12円が1734、20円が1012、4円が862、5円が828・・。記念のバラは誤差位です。コイルが結構多いのです。現行のコイルも勿論額割れですが、普通切手は違います。12円の1734、甲虫しか有りません。4円は基本的にオキナエビス、他の額面も95%は普通切手です。小型シートは邪魔なのですが、気になる程は有りません。ここまで書けば判る人もいるでしょう。普通切手の無意味なブロックで、引きの為に紙に100枚貼る必要はない物です。基本的に、10BでCM又は銘付、それらの単片が掃いて捨てる位に有ったのです。12円1734枚、CMと銘付だけどどうやって売るのかな。40円の陽明門でもCM付10Bが11組有りました。有難いし面白いロットです。20円松のCMが無いのは残念ですが、美味しいバラエティーも出るでしょう。現金化に手間が掛かるという、私の都合で値段は押さえましたが、それでも査定値の2倍です。388,679円x2=777,358円と踏みました。

Cの対象は1955年以前の記念・特殊です。幸いなことに今の相場で最悪の小型シートはゼロでした。半分は観光地百選です。文通だけは別格で蒲原を1万円で踏んでいます。結構いい値段だと思います。観光・国体・文化人、そして記念は三博だけ、こちらは状態のロスを前提にしての値踏みだと思います。基本1掛けになってました。状態はさほど悪くありません。銘柄もOKです。5割増に致します。309,700円x1.5=464,550円です。

Dは不思議な品揃えでした。ボストークの図入りが1冊、状態がMixなので高くは踏んでないと思います。欲しくは無いのですが、最大口が制定で4シート、LHで4万~4.6万、郵番帳が52冊で、@700円、これを指標にして5割増に致します。385,822円x1.5=578,733円。

Eは圧倒的に銘付が多いロットです。1昭以降ですが、透かし無までの銘10、航空全般の銘付単片、面白ネタで震災10銭の使用済シートが3000円になってました。産業の100円・500円の綺麗な銘付ペアの評価は型価の15%、銘柄と状態に対してプレミアを付けていないのです。ラッキーなロットです。2倍に評価しましたよ。419,495円x2=838,990円です。

A~Eのマイプレミア額は1,225,289円です。中国と日本のエクセル評価が3,145,456円→5,367,683円になりました。でも、これはほんのの序の口。本番かこれからです。

日本の使用済は100枚で1円です。@1銭なのです。3752枚が38円になっていました。エンタイヤが66通=18,700円です。田沢各種が84枚、24,000円です。プレミアいろいろ2666枚・23480円という物も有りました。さあ。何が有ったでしょうか。次回にお目に掛けましょう。書けるネタが満載です。ジャンボな兄貴とハワイの照道和尚さん、強烈な記事になるでしょう。まさかここで40年ぶりに会えるとは。不思議な出会いに感謝いたしましょう。