支那字入り切手帳

2000年に入っていた頃かと思います。ノルウェイのオークションなので、EngersかGermetenのどちらかです。支那字入り田沢の小さいロットが出たのです。コピーを手に入れて、ポイントになる目打と枠線をチェックしました。数ページで見易く広げてくれていましたので情報とすれば完璧です。結構大白が多かったと思います。状態はフレッシュで極美と見えました。ロット自体は興奮する程の物でも無いのですが、ソソラレルお化けが含まれていたのです。切手帳の表紙なのです。組合番号では帳5・8・11、日専ではBC5、菊か、大白、旧毛の3銭用です。オークションの記事には、切手帳の記載は有りません。完本?ペーン入り?表紙だけ?可能性は各1/3です。切手帳の場合、支那字も無加刷も同じです。区別は不可能です。表紙だけでは菊・大白・旧毛の区別も出来ません。オークションの記載では支那字のロットなのです。でも、切手帳は記事の対象外、さあどうした物でしょうか。得られた情報で、根拠は薄いのですが、他の未使用が基本的に大白なので、切手帳も大白3銭、支那字入りと踏みました。完本でなくても良いのです。1ペーンでも大儲け、白耳付のペアでもOKのステータスです。

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20190731