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坂東ラーゲルシートの行方

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Lot525は坂東ラーゲル2完です。これもオークションでの人気商品で、今オークションで何が売れますか?の問いには必ず上位で出て来ます。かつおつり・坂東・ちょっと捻って村送り=これは極めて特殊で、安心して買える物は最近は数年に1度しか出て来ません、今回は最高額の16里已上のエンタが出ているのですが、取りあえずはスルーしておきましょう。満州の国防献金も人気品ラインアップに並ぶのですが、ここ数回は日本で売らずに中国ルートに流しています。2011年の横浜国際展の時に最高に面白く、私とすれば快心のディールをしたのですが、この事は別の機会に書きましょう。【パンダ】を使ってわらしべ長者・・がタイトルです。この未発行は一時に比べて落ちて来ましたが、向うの方が今でも高いと思います。別格のご指名品は、青島軍事の未使用です。そこそこの状態をリクエストされますが、ヒンジ有り・ウエルセンターで200万は期待できる程、強い需要が有るのです。記録されていない耳付の田型に掠ったことが有ったのですが、持ち主の方の台所の改修時にアルバム1冊が廃材に紛れてしまったお話です。これも何れは書けるかもしれませんが、今回のご出品物とすれば、残念ながら出物は有りません。ここ10年程は扱っていないと思います。エンタも今なら売れるでしょう。

さて、坂東ですがしっかりと書けるネタが有るのです。シートがどれだけ有るか公開情報を拾って見ましょうか。最初がドイツのオークションに出た物を金井スタンプさんⒶが落札、分割したのです。鑑定書(保証書)付きの物が結構出回っています。この時の直ぐ後に、ドイツのエドガー・モールマンⒷにも売り物が出たのですが、指定値が高すぎて不調でした。次がだいぶ時間をおいて、ドイツのハインリッヒ・ケラー©に出て、これは良い値段で売れました。アイホン君経由の情報ですが、アメリカ?の博物館が落して、値段も1000万を超えたと思います。最後が3~4年前に、ドイツのクリストフ・ゲルトナーⒹに出た物で、これば私が買いました。Ⓑの行方が不明なので、©又はⒹの可能性も有りますが確認は出来ていません。シート構成は2銭が4X5の20面・例外なく裏にR.Scholzの鑑定印が押されています。5銭は4X4で鑑定印は有りません。雰囲気からして大元の出所は1か所だと思います。他にもシートがまだ有っても不思議は無いのですが、それはその時考える事といたしましょう。

ゲルトナーに出た時の参考値は他の3回のセールよりも遙かに安かったのです。今はドイツでの需要はあまりなく、日本が唯一の良いマーケットになっています。日専のカタログ値は2銭が7万、5銭が13万です。数十年以上動いていないかと思います。実勢価格は→上向きです。シートなので安いと言っても数百万の商売です。数字をクールに見つめます。形状はシートですが分割販売が前提になるのです。切ることに躊躇は致しません。田型の需要はゼロと見ます。セットに組めるのは16組、2銭の横1列はおまけです。苔が生えたカタログ値ですが、リスクヘッジとしてこの数字を基準にします。小売りで20万X16組=320万から利益分を引き算します。この値段でもゲルトナーの参考値の2割超えて大丈夫だったと思います。このオークションハウスの場合、ノービッドなら1割引きでOKです。実際のセールでも、締め切り直近までノービッドだったと思います。何時ものクリスの行動パターンが出ていました。ビッドをして欲しい、日本の数人に電話攻撃を掛けるのです。タカハシ・コバヤシ・ヨシダです。多分、誰もポジティブには反応はしなかったと思います。私を除いては、ですが。彼の電話には私の場合は、ビッドは何時ものエージェントに頼んでいる、忘れてないから心配するなと答えています。実際、この時もそうしたのです。売り立ては2銭と5銭が個別の2ロットでしたが、当然ながら2個一のコンバインをリクエストして、Fixの数字を出しました。アワヨクバ参考値の1割引きで落ちるかなと期待して。

何だか変な事になっていました。超速報ではノービッドだったのです。フロアのコールはそうだったと思います。但し、コンバインビッドをリクエストしているのでちょっとややこしくなりました。速攻でエージェントからメールが来たのですが、クリスがゴネている。お前のMaxの数字を教えろと言っている。お前とクリスの直取引は面倒になるので、交渉は自分にまかせて欲しい、だったのかな。ゲルトナーが超金詰りの時だったと思います。結果的に、入れたビッドのMaxで買わされました。3割は損をした(儲け損なった)勘定です。オークショニアの経理担当者から、取ってつけたような、珍品だから鑑定をとってやるのメールが来たのですが、当然それは辞退しました。何の意味も有りません。

買ってしまえば経緯は忘れます。評価した数字で買えているので、次は売ることに集中します。評価としては分割しても大丈夫な設定をしているし、それをやりたい思いも有ったのですが、冗談半分にスタンプショー・広島でカラーコピーを壁に貼りました。値段は小さく書きました。賑やかしになれば良いし、まさか丸ごと売れるとは思ってもいませんでした。でも、あぶく銭を掴んでいた御大尽がいたのです。ショウに出店してる業者さんです。値切り無しで買ってくれる雰囲気でしたが、それは余りにえげつないので、値段を引いたか、他の物を一杯おまけに付けました。当然ながら転売でなく、ご本人のコレクションになっているはずです。最近ブログを始めて、超ご機嫌さんで、あれを表紙に使っているし、商売も順調で2021年のさくらカタログに2ページの即売の広告を出している、今一番元気のある同業者です。その後先を考えないノウ天気さにちょっとあやかりたいと思います。2022年のさくらにも是非2ページの広告を出してあげて下さいよ。私への出稿要請の風当たりが弱まりますから。

随分昔の事になるのですが、日独俘虜郵便、私も結構勉強したことが有るのです。物も大分持っていて、鳴門市立独逸館の郵便関係の展示品は全部私が納めたものだと思います。但し、市立の組織で融通が利かないし、予算も年間数十万だし、今は取引関係は有りません。俘虜郵便でも日本での需要は、郵便物としての収容所ごとの希少性よりも、葉書の綺麗さや、パンプレットの豪華さに行っています。浅草・高良台・大阪ラベル・・と言っても私の知識で設定した値段ではもはや反応は望めません。今回の2種セットのご出品、勿論ビッドは複数あるでしょうが、使用済なら兎も角、未使用の場合は、表紙に持ってくることはやりません。坂東ラーゲルは思い出の中に有って、今なら同じ時に印刷された綺麗な絵葉書の方に気が行くのです。絵葉書は未使用はだいぶ出て来ましたが10万+で売れますし、それの使用済は未だに扱ったことが無いのです。出たら頑張って買いにかかるかも知れません。

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切手の墓場の【かつおつり】シート

Lot1036の【かつおつり】ですが、オークションでは人気銘柄です。ヤフオクでの落札実績の50~70万はちょっと無茶ですが、押しなべて20万位の落札値は当たり前かと思います。でも、私にはその値段を率直に受け入れられない理由が有るのです。印象深いディールが、ある種のトラウマになっています。このアイテムの素性はしっかりした文献も出ているので、そこに記されている事実はさらりと流します。私しか知らない秘密を開示いたしましょう。世に出たシートは無目打のプルーフが2シート、目打・糊付が2シートだと思います。2種セットで郵政博物館=ていぱーくに入っています。時系列で並べて見て、目打有は昭和41年に新生スタンプが@35,000円で分割して分譲、超有名なお話で、一般的に【かつおつり】とはこの品物を指すのです。時代が下がって、無目打は郵趣サービス社が分割分譲しています。こちらの出所は元参議院議員の千葉在住の保家さんの物でした。動いた値段と仲介者については私は知りませんが、サービス社が社運を賭けて勝負して見事に勝利したと思います。買い値も、売値も随分と立派な数字だと聞きました。両方共にこれ以外は有り得ないので、今流通している物は、シートを分割しての販売品なので、全て鑑定書付のはずなのです。最重要のファクターは【透かしが無い】ことなのです。透かし入りは100%偽物です。無目打の銘付10Bが鑑定書付でマーケットに出た事が有り、弊社にも出品物として来たのですが、これは鑑定委員会のチョンボでしょう。暫くうろうろしていたのですが、お気の毒な所有者も納得してくれたと思います。

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【かつおつり】は何といっても、山本義之さんなのです。私がビジネスに於いて最も強く感化された先達です。昭和天皇ご誕生の1週間後に生を受け、御崩御の直後に黄泉の国に立たれた、昭和の時代を過不足なく過ごされた方でした。私が知遇を得たのは最晩年の3年ぐらいでしたが、濃密なお付き合いをさせて頂きました。収集テーマは3つでした。「シート」と「みほん」と【かつおつり】です。根幹のコレクションの昭和~透かし無のシートは、私が知遇を得る前に、金井スタンプのオークションで売られています。産業・透かし無の高額も当然ながら入っていました。買ったのが業者で、ばらして売ったので今は残っていないという評価は暴言で有り、持たぬ人の無知さ加減を示しています。著作物で文字にする場合はこの程度の情報を見落としていては著者本人の功績に傷が付きます。狭い範囲での情報を過信してはいけません。今どこに有るか分からないから自分が持っている物が最大の物だという考え方は絶対に取ってはいけない思考法です。

昭和60~62年頃なのですが、山本さんからお呼びが掛かって、手元に残ったシートの処分を頼まれました。1次円単位1円~500円だったのです。目打形式に着目したシートコレクションでした。今のような体系立てた分類での記事はカタログには出ていません。おしどり5円が白眉でした。時期がまちまちなのが瞬時に分かり、見るからに面白そうだったのです。勿論出品リストは有りません。でも的確な目印が有りました。耳紙に書かれた鉛筆書きの矢印です。正・逆・1段・2段・4段抜けでの分類です。普櫛・逆櫛・全型は問題ありません。連櫛の分類手法を示してくれていたのです。3版・普櫛180線・正一連1あたりも有ったと思います。この時点でのビッダー=現行切手のコレクターは今は何方も残っていないのです。時代がコレクションに追いついていませんでした。その後の現行ブームの値段は勿論、落ち着いてしまった今の値段に比べても、一桁安かったと思いますが、見様見真似でやっつけたのですが、その時点での私の仕事には喜んでくれたのです。値段は二の次でした。ご自分の分類手法を世に出したくれたという事実でのご満足でした。2次円単位以降と、昭白以前のシートはその後にオークションで売ったのですが、こちらは記憶は残っていないのです。記念切手は冠10銭と日清5銭の片っ方、トンボの1.5銭が抜けていました。これはディーラーへの一括オファーでケリでした。みほんは、最後まで持って置くと言われて、処分の対象からは外れました。5年ほど前にご長男さんから声が掛かって、本に使った昭和以降は丸ごと私が買い取りました。明治・大正は本に使った写真は有ったのですが、現品は見当たらず、殆どが何方からからの借り物で当然ながら返却済みだったのです。みほんの2冊の研究書に書かれているデータで、1次昭和~2次新昭和の頒布数が200~300になっていることを根拠に、発行数をその数字だと引用している人もいるのですが、それは正しくありません。山本さんの書かれた公の頒布先からは1枚もマーケットには出ていないのです。市場に流通しているこの時代の物は、中村宗文さん、関雅方さん他の郵政関係者と在日米軍関係者、それ以前からの海外への輸出分などなのです。私一人が扱った物の数から判断して、製造数は一桁多いと思います。昭和の物に関しては、山本さんの研究を超す物は出ていないのですが、手彫~菊は、新たな発見も出て来ています。詮無い事なのですが、私が手にした物を現役時代の山本さんに提示して研究をして貰えれば、この分野の分類手法がガラリと変わったかも知れません。新小判の目打12のひらがなみほん、字入り偽加刷の台湾見本などクリアな意見を貰えたかも知れません。問わず語りの会話の内で、私が青島軍事より、旧毛軍事の山東省使用の方が少ないかもと言ったら、随分褒めてくれた記憶が残っているのです。

最後の仕事が【かつおつり】のシートの処分の依頼でした。これだけは、まさか売るとは思っていなかったので、気持ち的に何の準備も出来ていません。山本さんの買値が100万円、もっと高かったのが、スポークスマンの中井輝典さんの酒代でこれも100万、昭和30年代なので、今とは一桁違いかと思います。処分のご依頼は昭和62年か63年のどちらかです。ご希望値段は1000万でした。楽では無いのですが、それを基準に画を描きました。41年の新生スタンプの分割@35000円を基準にしたのです。話題性が有るし、銘柄としては良い物です。分割で@10万円、銘付とコーナーのプレミアムをみて、若干の手数料を頂いて、残った場合は値引きでの買い取りで、ご希望に合わせてのプラン化しました。速攻で、ノーの返事でした。切るに忍びない、切ったら恨んで化けて出てやる・・。このハンデはきついのです。一括で買ってくれて、しかも切らないことを確約してくれる相手を探すのです。極めて限られてしまうのです。雑談レベルで話をしたら、可能性が出て来たのです。逓信博物館なのです。私は直取引できません。人を介してネゴをして、滅茶安な値段で話を纏めました。当時の私でも喜んで買い取れる値段でです。瞬間、悪魔が囁いたのです。切らない珍品コレクターに売ったことにして、自分で買って、10年抱えよう、ほとぼりを醒まして切ってしまおうか・・・。化けて出られない方を選びました。完璧なノーコミッションでの仕事です。

某所でのパーティーで、郵政博物館の井上館長さんと話をする機会が有りました。【かつおつり】の山本シートの話をしたら、???、何それ・・だったのです。無目打のそれは、森山欽司さんの遺贈品で森山真弓さんの秘書が紙袋2つで運んで来たことをご存じでした。目打有の方はそれが有る事もご存じないと受け取りました。当然ながら展示物としては一度も人の目には触れていないのです。ていぱーくは、切手の墓場だと言われることは尤もな事なのです。故人のご希望に沿ったディールをしたのですが、後の事を考えれば、私が買い取って、寝かせて手品を使って色を付け、マーケットに出した方が世の中の為になったのかなと悔いているのです。だから【かつおつり】は今でもオークションで表紙に使う気にはなりません。

JAPEXセール オークション誌準備完了

今日の午後一で原稿は校了になりました。オークション誌の納品は10月8日の午後なので、発送は9日(金)になります。下見開始は8日なら大丈夫です。原稿書きのデッドラインを1日勘違いしてしまい、想定よりも100点少なく1980ロットでのセールになります。ロット数も最低値の合計額も去年よりは若干少ないのですが、品揃えは今までにないハイレベルの出品物が揃っていて最高だと思います。菊と現行が弱いのですが、手彫・旧小判・大白・1次~3次昭和・新昭和・産業・透かし無・郵便史・ステーショナリーでは超一流のコレクションが出所の見事な目玉品が揃っています。1回のセールに出すのが勿体ない程の並びなのですが、後先を考えずに勢いでやっつけてしまいました。何もせずに売ってしまうのは余りに惜しいので、私しか知らないであろうマテリアルの裏話を数回かけてアナライズしてみましょう。

オークション誌の顔である表紙の選択基準は、珍しくて綺麗で高く売れる物なのです。100%の落札を目指します。ここに持ってくるものは99%が最低値一任のマテリアルです。最低値ご指定の人の物は基本的に私のお眼鏡には適いません。意識はしていないのですが結果的に好みには合わないのです。逆説なのですが、私の好みに合った物は、ご一任であっても滅茶苦茶な割安の最低値を付けません。物が良いと思うので、自分では買いたく無い値段だけれど、絶対に誰かに売れて欲しいというギリギリの線を狙って値付けをするのです。表紙は9割+の落札率だと思います。普通はメールビッド締めの時点では数点は残るのですが、フロアで結構手が挙がるのです。この勝負はオークショニアの腕の見せ所でも有るのです。

今回の場合、ちょっと形態を意識したのです。ペアを並べているのです。大白の銘付が無双と1円、無目打が数字45銭と横螺鈿と農婦6円、不統一が洋紙6銭とブッチ1銭、マックス18点の内14点が埋まります。残りの4点を、書き十(未)・30銭11L・3銭薄紙11N(済)・15銭エスパKB2にしたのです。ジャンルも散っているし、ご出品のオーナーさんは5人なのでバランスも良いのです。改めて見てみると、ちょっと不満が残ります。単片4をペアにすれば更に格好いいのです。書き十と3銭11Nは外せないので、30銭と15銭を外して、6銭のプルーフ横ペアにすれば完璧だったかと悔いています。今回限りの贅沢な見方なのですが。

普段なら十分に表紙になる物でも落選になった物を並べましょう。和桜20銭ハ・旧小4銭完銘ペア(済)・旧小5銭耳に二科九號(未)・支那字旧毛10円(未)・かつおつり・坂東ラーゲル・・・まだまだ一杯有って2回分は余裕で作れるでしょう。この内で今回は表紙にはしていないけれど、私が絡んでディールしたビッグビジネスで、今までに書いていないお話が有るのです。かつおつり・坂東はシート、支那字毛紙5円・10円は田型です。売ってしまえば忘れてしまうのですが、ふとしたタイミングで思い出すことが有るのです。会心の商売と軽い後悔と・・物に惚れて、飛び込んで買ってしまっても、時の氏神が現れて助けてくれて、何時も何とかなっている・・このスリルこそが私のビジネスの醍醐味です。1点ずつ書いて行きましょう。

211-212回セール終了のご報告

昨日に、ご出品代金の精算を完了、上記セールの全ての業務が完了いたしました。落札率は最終的にギリギリで60%をクリア、現状ではやむを得ない数字です。次はJAPEX特別セールですが、こちらの原稿は仕上がっていて、明日には入稿して、10月9日(金)にカタログを発送いたします。このタイミングで弊社の事務所で下見が可能になります。ロット数はいつもより少なめの1980ロットですが、密度の濃さは白眉です。一杯書けるネタが満載なので、その内のいくつかの情報は後日Upしてみたいと思っています。JAPEXセールが終わっても、12月のセールの入稿日が10月末にはやって来ます。この時期は毎年ですが結構タイトな日程なのです。

終わったセールですが、本当に奇跡的に、W.D.も返品もゼロでした。何時もはどうしても数点は出てしまうのですが、完璧なゼロは殆ど記憶にないのです。実は返品が有りました。でもそれは受け付けられない返品だったのです。

Lot1384 和桜政府1銭2-17+18ペア N1B1東京6.6.2です。状態が理由ならば有り得ますが、記事が間違っている事は起こり得ないパターンです。政府2版の場合、最も特徴が出ているのでプレーティングも必要が無い版なのです。記事の編集に於いては、当然私自身もポジションのチェックをしています。中間印刷ならば解釈に迷う物も有るのですが、松田印刷と政府印刷を間違えることは有りません。

落とした人のクレームは、2版でなく1版だから返品すると言うのです。私がやるべきことは、シート写真をコピーして、2版の17+18で間違いありません。ご希望なら鑑定に出してくださいの返事です。でも、ちょっと待てよと思ったのです。お買い上げはゼネラル収集のお年寄り、手彫のコレクターでは無いのです。

政府2版を1版だと主張するのは、何らかの錯誤に依る物なのです。【組合カタログ】の分類です。タイプ1・2・3で分けています。この人は政府2版が欲しいのでなく、タイプ2=9版か10版がご所望だったのでしょう。政府2版は当然ながらタイプ1、私にすれば極めて常識だし。これで間違える人はオークションのお客さんにはいないと思っていたのです。今回の場合、政府2版の方が、10版よりは遙かに希少性は上なので、そのことを説明してお手紙を書いて再度送りました。これ以上に揉めることは無いのですが、お客さんにすれば???かも知れません。落札品を引き取ってあげて、代わりにタイプ2の10版を差し上げるというサービスは、私のポリシーとしてやりません。金銭的には有り得るし、先方さんにはそれの方が親切な事は判ってはいるのですが、オークションのルールとしてはやってはいけない事なのです。オークションではこんなトラブルも起こり得るのです。心して掛からねばなりません。

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たまかずさんからのプレゼント

昨年末に亡くなられていて、直ぐご連絡を頂いていた方でした。ご本人からも諄いほど頼まれていたし、ご遺族とも面識が有りました。物は勿論知っています。処分の手段はオークションが唯一の選択肢だったのです。後はタイミングだけなのですが、コロナで頓挫していました。JAPEXセールへのデッドラインが迫ってきたタイミングで再度のご連絡を貰いました。文献を含めれば結構なボリュームなのですが、コレクションの本体はボストーク2冊だけ、見事にはみ出た物は処分済みだったのです。能面50円の右書きは少し前にプライベートのディールをお手伝いしたのですが、最後の最後まで持っておくと言われた1点が見当たりません。桜10円の銘10の未発表の目打ち形式です。正規では無いのですが、逆向き目打ちのエラーなら有りうるしその特徴も出ています。現物が出てくれば、評価を世に問いたい物なのです。

本体のコレクションは、産業と透かし無、これは完璧に残っていました。生前最後に拘られていたのが、産業図案時代の【速達・急速便】、じっくり勉強してJAPEXセールに並べます。コレクションは随分と見せられたり、聞かされたりしたものが多かったのですが、改めて見つけた物が2点有りました。良い物です。

産業穂高16円、女工15円貼航空便香港宛 基本16円+第一地帯宛の15円増料金です。雉や立山なら派手さで目立つのですが、希少性ではこちらの方が遙かに上でしょう。見事な適正貼です。検閲テープの剥がれは、私は気にしません。もう1通の方が更に珍しいかも知れません。一見して分かりにくいし、実際にご本人も「日専」の料金表を手繰って見つからない、何だろうと言っていた物なのです。旧日専には出ていないのですが、他の文献には出ています。そして普通切手専門カタログVol3にも掲載されました。印刷物等の100グラムまで航空便南アフリカ宛です。第五地帯宛の10倍重量で、基本が50円迄毎5円の10円・増料金が41円x10で420円です。瞬時で判らなくても当然でしょう。

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このカバーは行き先を遺言状?に記されていました。手書きなのでご遺族では読めなかったのですが、私は瞬時に分かりました。420円貼の南ア宛のカバーは●●●さんに差し上げてください。良い選択だと思います。ご遺志に従って、本日発送いたしましょう。対象がどなたかは私はしゃべるつもりは有りません。

日程確定

PA112・MA98は7月22日(水)締め切りのメールオークションとして開催いたします。オークション誌は7月1日(水)発送、東京下見会は。7月11日(土)新橋駅前・ニュー新橋ビルB2会議室で、10時~16時45分です。Web.でダウンロードしての下見は6月25日(木)から可能です。大阪の事務所での下見は火曜~土曜(但し7月11日~14日は除く)10時~17時です。

最低値の変更が1点御座います。Lot6507 1,000→5,000円です。

PA113・MA99は、9月13日(日)に1日限定のフロアセールとして開催いたします。何時もよりスペースを広めに取るように会場をセッティング致します。フロアセールの出品数は約3000ロットですので、午前中からスタート致します。社会状況から判断して、バザールは開催いたしません。オークション誌は8月12日(水)発送、東京下見会は、8月30日(日)切手の博物館です。

状況のご報告

本来なら、112回のフロアオークションと65回目の大阪駅前第三ビルバザールの開催日のはずでした。ご存知の通りの状況の為、日程を変更させて頂きました。PA112・MA98のオークション誌の編集は、ほぼ目途が付きました。6月中の発行を目指し、メールセールにて開催致します。締切日は7月中旬以降を予定しています。東京の下見会は是非とも実施したいのですが、日程が確定できておらず、現時点では発表できません。大阪での下見は、7月頭から可能になる予定です。まだ暫くご猶予をお願い致します。

現状で最も危惧しているのが、海外との物流の動きです。アメリカ宛の場合、EMSは完全にストップ、既に差し出した物でも配達に到るには4か月はかかるそうです。航空便の印刷物も引き受け停止、航空便のレターは引き受けてくれるのですが、JPの引き受け局から国際局=大阪の場合は大阪国際へ行って、そこでストップです。差出済のEMSより優遇はされないと思いますが、なぜこれを引き受けるのか判りません。気長に待つしかないでしょう。中国、イスラエルは全部ダメ、それ以外の諸国も平時のようには行きません。弊社のオークション誌の海外発送は60~70名なのですが、どうしたものか苦慮しています。FedEXが受けてくれるのなら、コストは滅茶高でもそれも有りかなと思います。出品物や買い入れの額割れ品など、海外からの荷物も複数届くはずなのですが、皆ストップしています。今は待つしか有りません。

8月末に予定しているオークションとバザールですが、現時点では明確な返事は出来ません。出品記事の編集は、タイムテーブル通りに進めますが、セールの形式は予定通りか、縮小か、日程変更かは決めかねているのです。ご案内できるようになれば、逐次お知らせいたしますので、現時点でのお問い合わせはご無用に願います。無責任な楽観で物事を決めるわけには行きません。

オークション業務一時停止のお知らせ

弊社は国及び大阪府の休業要請に伴い、5月6日まで業務を停止いたします。ご出品物他の郵送物もお送りにならぬようにお願い致します。

業種分類で、古物商(質屋を除く)・金券ショップ共に、休業要請業種に完全に含まれておりますので完全に休業いたします。

オークション誌の編集業務の一部は、テレワークも継続できるのですが、まとめの部分が不可能です。よって、5月30日―31日の112回フロアオークション・98回メールオークション・65回大阪駅前第三ビルバザールは中止いたします。その後の予定は未定なのですが、今回準備しておりますご出品物は、どこかのタイミングで、1日のフロアセール+メールメール、東京下見会と1日だけの第三ビルバザールもパッケージとして実施する際に、丸ごと移管したいと思っております。現状では目途が立っておらず日程は未定です。確定しましたら、当ブログでご案内いたします。全く先が見えない状況ですが、皆さまお健やかに過ごされますことを祈念致します。

オークションスケジュール変更のご案内

新年度に入った途端、弊社が入居しております大阪駅前第3ビルの一角が騒々しくなって来ております。「新型コロナ肺炎」の感染者が遠くない範囲で発生したと危惧される雰囲気です。管理組合の事務所に尋ねても、明確な返事は有りません。所在が大型の雑居ビル故に、余程明瞭なクラスターが発生し、保健所や行政が動かない限り、管理組合としては何らの措置も取れないとのことです。それ故に当事者が黙っていれば何が起きていても判りません。因みにテレビで流れる消毒作業の風景は、保健所が主導して強制的に行う物でなく、感染者が出た事業者が業者に依頼して実施するとの事です。

茫洋とした雰囲気以上の的確な情報は持っていないのですが、ここ当分は劇的に事態が好転するとは思えません。直近の大阪の情況から判断して、弊社で予定しておりました、5月30日―31日の第112回フロアオークション・6月2日の第98回メールセールと第65回大阪駅前第3ビルバザール、前記オークションの為の東京下見会=5月24日は、当初の日程での開催は困難であると考えております。昨日から、事務所は閉鎖しており、弊社のスタッフは自宅にて待機しております。オークション誌の編集自体は、自宅での作業が可能であり、スクジュール通りに完成できるのですが、セールの日程が確定出来なければ、印刷の為のデータを入稿出来ません。セールまで2か月近く有るのですが、楽観的に見るのは危険だと思います。

5月のセールのへのご出品物は、何時も通りにオークション誌2冊で編集を完了させますが、オークション誌の発送は現時点ではお約束できません。希望的観測では有りますが、8月のPA113・MA99を予定通り開催することを前提にして、それ以前のタイミングでオークションを行いたいと思います。フロア・メール・バザールをフルに開催できるか、メールオークションのみになるかは現状では想像できません。確定しましたら、当HPにてご案内いたします。

今後は、郵便物、宅配便共に受け取りが困難になると思いますので、8月分のご出品物は、追ってご案内するまでご送付なき様にお願い致します。また、お問い合わせいただきましてもご返事が遅れると思います。ご理解お願いしたく存じます。

琉球切手使用済即売リスト

恐らくは今まで、どなたもがやったことが無い即売リストを作りました。【琉球切手 使用済】です。

20数年間にわたって、溜め込んでいた琉球切手の使用済を種類ごとに整理しました。日本切手のおまけにくっついて来た物ですが、リーフやストックブックからは外して、箱に放り込んでいたのです。商品化は諦めていたのです。それを売ることを目的に買った訳でなく、勿論それを望んでも仕入れは不可能なテーマです。ふと思い付いて、きっちりした在庫を調べてみたのです。100円加刷は別格ですが、1次普通は初版も再版も、真正の使用済は極端に少ないのです。最難関は、米価暫定の糊付ですが、これはちょっと特殊です。コンプリを目指して並べて見れば、1次普通の初版・再版、2次普通の50銭白紙、10円加刷の3版、組踊小型シート、西表確認証紙を加えて、280種で完成しました。流石にこれは表で売りに出す程の在庫は無いのですが、1次普通と100円加刷を除けば、即売リストを作って個別に対応できることが判りました。初期の記念、航空、速達はカタログ値は高いけれど、沢山あるし、難しいかなと思っていた1970年代の記念も大丈夫です。途中でちょっと郵便使用が少なく、当然在庫が少ない物も有るのですが、FDCはがしを使えば何とかなるのです。

希少度=弊社のストックの多寡を基準に値段を付けました。基本的には実逓消ですが、一部はFDCはがしの櫛型印も含みます。特印は外します。ご希望の方は、リストをダウンロードしてご注文お願い致します。型価は参考にしましたが、それ以上に弊社の在庫数を重視した値段を付けています。収集の指針にもなる即売リストだと思います。琉球切手を対象にしているゼネラルの使用済コレクターが果たしてどのぐらいおいでなのかがちょっと気になるのです。未使用の美品=NHは、100円加刷と1次普通の初版1円以外は普通に在庫しております。こちらも組合カタログの50%で販売いたします。以上、店頭販売はいたしません。通販でのみの対応になります。

【琉球切手 使用済】