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2013年12月25日(水)

『消費税率改訂に伴うオークション手数料変更のお知らせ』

 既にご存知の通り、2014年4月1日から、消費税率が5%から8%に変わります。日本郵便KKからの通告が既に有り、弊社が相対で契約している、「特約ゆうメール・特約ゆうパック」の値段が、明年4月1日差し出し分から消費税の税率変更分だけ値上げされます。郵便料金は、民営化の段階で、料金法定主義の縛りがなくなっており、日本郵便の判断で自由に決められます。ただ、理由の通らない、便乗値上げは無理で、弊社の場合は、500グラムまでの特約ゆうパック=第1種定形外・遅延承諾なしの物が、現状75円が77円になるのです。非常に割安の設定であり、勿論、何の異存も有りません。更に、2015年10月1日からは10%への変更が見込まれています。このタイミングでも、1種・2種等の一般の郵便料金は兎も角、個別契約の特約は細かく値段設定がされるはずです。明瞭な理由が有る値上げは、社会的にも容認されると思います。ドサクサの便乗値上げは駄目ですが。この度の法改定に伴い、弊社のオークションに於ける手数料を、明年4月以降開催分から次の通りに改めます。

 当然ながら、増税分を受益者に最終的にご負担いただくしかないのですが、かと言って、「諸般の事情により」という謳い文句での、増税分を超える、理屈の通らない便乗値上げはしたくありません。弊社のオークションでの、消費税納税のメカニズムを説明して、税額が増える分のご負担をお願いしたく存じます。

 落札者手数料をハンマープライスの15%→16%に改めます。

 出品者手数料は据え置きます。1点10万円までは10%・1万を超えて50万までの部分には5%、50万円を越える部分は無料=Maxで3万円、但し、最低手数料は500円、不落札手数料は従来どおりです。この料率は、2015年10月に消費税が10%に改訂後も変更いたしません。

 計算方式を簡単に説明いたします。

 弊社のオークションでの消費税は内税で、買い手からの15%・売り手からの約10%に対して、定められた料率で賦課されます。実際の納税は、オークションの売り上げ=ハンマープライスに対して頂いている手数料『15%+10%=25%」の5%が義務ですが、仕入(経費も含む)の内の消費税課税対象の数字に5%を掛けた金額は既に納税済として計算され、その額は控除して納税します。当方が納付する消費税額+仕入れ段階で支払った消費税額の合計が手数料『25%の5%』です。

 「話が複雑になるので、海外取引と非課税売り上げ=会費等は無視します。」

 つまり、直接・間接を合算して、どの段階で支払うにせよ、弊社は合計で、手数料合計25%の5%を消費税として納税しています。ハンマープライスを基準にすれば、その25%(買い手15%・売り手10%)に対して、5/105=1.19%が支払っている消費税です。1.19%を15=買い手VS10=売り手で按分すれば、落札分で0.714%・出品分で0.476%になります。

 5%が8%になれば、8/5を掛けて、1.1424%と0.7616%になります。ハンマープライスベースでは、0.714%の増税です。①

 10%になれば、1.428%と0.952%になります。増加率は1.19%です。②

 ここで、お客さんに幾ら、ご負担を頂くかを考えます。便乗値上げは望みませんが、ほぼ増加額を転嫁させて頂かねばなりません。10%への改訂が、すんなり実現するか否かは微妙ですし、細かな端数は付けられません。増加率が0.714%①の時に1%を上げ、1.19%②の時にも据え置く。プラスして、不落札品の販売手数料を、8%①の際には8%に据え置き、10%②になった時には10%に値上げすることで調製したいと思います。ご理解頂けると存じます。近くない将来、消費税が15%かそれ以上に変更になれば、外税にするなり、根本的な変更が必要かと思います。それは、次世代の賢明な方方にお任せいたしましょう

2013年11月30日(土)

『訃報2件とフジテレビ』

踵を接して、アメリカから、2件の訃報が届きました。共に、ISJPの有力メンバーです。

9月21日 Mr.Charles A.L.Swenson まだ、若かったはず。                                            11月2日 Mr.Mike E. Ruggiero 享年85歳。

Swenson は、消印のコレクターで、日本のオークションでも、一時、一生懸命買って、データの集積に努めていました。彼のワークは未完のままでしょう。数ヶ月前に、弊社のオークションに出品したいとの連絡を貰っていたのですが、そのまま立ち消え、もしかしたら、直近のドイツのゲルトナーに出た、菊切手の消印のコレクションが彼の物かも知れません。正直、訃報にはびっくりしました。

Ruggieroは、元CIA職員で、多分一人暮らし、高齢者のケアホームからの情報でした。ISJPの鑑定を数十年間に渡って、中心的に世話をしていました。日本語は流暢ではないのですが、知識はアメリカではナンバーワン、彼のコレクションが、どこに出てくるかが気になります。香港がベスト、NYでも何とかなる、フロリダはきついのです。カンマンのHarmer NY、コルズィンのスイスとイギリスのRobson Lowe、スポールディングの香港のDynasty・・、何れも私はフロアに出たのですが、想像以上の内容で、場での競り合いも強烈でした。彼のコレクションなら、同じ様な面白いセールになるでしょう。アメリカ人のコレクターのそれは、テーブルの下でなく、表で売られることが多いのです。彼は有名ですし。

ところが、私にとっては、アメリカ人のコレクションとは、非常に相性が悪く、結構引き合いは有るのですが、出品という形では、一度も日の目を見ていません。NYの若きヤッピーの、エラーと切手帳のコレクションは、取りに来いと言われて、行く手配したら、離婚して、財産分与の対象になり、ニューヨーク州のライセンスを持ったオークションハウスでの売却が必須の条件で、Shiff と Siegel に取られました。発送手法で、郵便をリクエストすれば、FedEXでないと嫌とか、日本の湿気が怖いので、梅雨が明ければ送ると言いながら、10年は経ってしまったものとか、どのケースでも、行けば取れたのですが、手数料商売のオークションハウスとしては、直ぐにはアメリカへはいけません。今回の希望とすれば、香港でのセールで、ごり押しして、無茶なアポを取れば、下見とセールで、2泊3日の深夜便での往復が出来る日程でやって欲しいのです。その内情報は聞こえて来るでしょう。オープン情報なので、スルーはないと思います。

 

11月24日の弊社のJAPEXセール、メールビッドが少ないので、少し危惧していたのですが、予想を超えるフロア参加者で、大いに盛り上がりました。 フロアの札数で160番、落札率は、最終の数字では83%位になりそうです。 フロアの光景が、「超潜入リアルスコープ」12月14日午後7時~のゴールデンタイムに、8チャンネルのフジ・関テレで放映されます。テーマは「郵便」で、その中の「切手」、その一面としての「オークション」の切り口です。昨日も、オークション誌の表紙のマテリアルの説明を求められ、30分は電話で話しましたから、それなりの時間で放送してくれるでしょう。私は、直のインタビューの対象でなく、主役は高く買った人、みたいな編集になりそうです。当然ながら、やらせも、仕込みも全く無しのガチンコなので、是非見て下さい。私も内容は知りません。

2013年11月19日(月)

  『日本のお宝切手を発見』

 日本に於いては、秋の郵趣シーズンはこれからが佳境に入りますが、 欧米のオークション・秋のシーズンは、注目していたセールは、ほぼ終わったやに思えます。

 昨今は、私自身が時間がとれずに、海外仕入れに余り熱心ではなかったのですが、 久しぶりに数週間楽しんだセールが有ったので、そのレポートを書きましょう。

 A4サイズの分厚いオークション誌は、送られてこなかったのですが、JapanのパートはPDFでの情報をしっかり貰っていました。曰く「お宝発見オークション」。

 触れ込みでもそそられるし、主催のオークションハウスの副社長が、元日本の大手商社の社員で、日本語はぺらぺら、日本の郵便史のコレクターなので、内外にしっかりした人脈も持っています。だから、誰もが知らないマイナーなオークションハウスに、大量の日本切手の初出しが出た!掘り出しで儲かるぞ!にはならないのです。

 終わった後の情報では、場に出た(或いはテレホンビッド)の参加者の名前は判りました。少なくともドイツ人が4、イスラエル、アメリカが1、手彫のコレクターは2人いて、この状況でセールに参加すれば、値段は構わずに、落し切ります。目玉の1点物も、こ綺麗な単片が入ったロットも、私は完璧に負けました。他の数人は、ここで買って、E-Bayか、弊社へ出品しての鞘抜き狙いです。彼らが、下見できて、私が画像の情報だけのビッドというハンデ戦で、いつも結構いい数字になってしまうのです。日本からのビッドでは、掘り出し物は難しいと思います。

 オークションの終了後に発表された、ハイライトを少し紹介いたします。全敗でしたが。

4572 竜500文ペア 多分、静岡検査済の下半分 51万円、私は確認できてないのですが、2版だったのかな。完全に2人で場で競ったのでしょう。

4591 和桜20銭4枚、U小判2銭3枚貼カバー 長崎ボタ消の国内便、134万、これは国際展LGのコレクターでないと使えないし、落とした人的には、嬉しいでしょうが、拍子抜けの値段かな。日本のマーケットでは、遊びで買うには100万が限度です。

4593 洋紙30銭ブッチ 単片 イソ17号⑩、参考値は200ユーロ、記事にも洋紙と書いてあるし、見落とす可能性はゼロです。きっちりと74万。

4625 電信切手未使用、多分糊つき、10完セット(4銭角欠け・1円片銘)+10銭完全銘版、このロットは、海外のブローカーの転売前提では踏みにくく、負けるとすれば、日本のコレクターが相手だと思っていました。だから、負けるはずが無い数字で入れました。10完セットを45万、10銭ペアを20万、気持ちプラスの目一杯のビッドをしたのですが、負けました。相手の素性が判りません。74万です。

10458 束=紙付、今まで、海外のオークションで、この種の物が出て、 初い物だと読んでビッドすれば、負けたことはなかったのです。今回は、一声負け、でも完敗でしょう。 参考値300ユーロに、8000ユーロで入れて、8500ユーロ=136万円、PDFの画像でかなりの情報が分りました。旧小判が少し=郵便消、U小判~新小判50銭・1円までが沢山、縦書が多そうなので、非郵便、菊は極少数、明治銀婚2種、東宮婚儀まで。紙付で紐付なので、ブロックは沢山あるでしょう。消印は国内消、ステータスは完全にウブ!、だから、束の数を目で読んで、@の数字の掛ければビッドのMAXが出ます。 送って貰った画像が、このロットの全てであることは、確認できました。三角形のサイコロの山、慎重に数えて、150位と見えました。同じ条件を貰ったとして、他の人のビッドを読むのですが、まさか、旧小判以外の束に、@1万円はないだろう・・。実際、入れた値段の5分の1位で落ちる、かと思っていたのです。

 改めて、このロットの画像を見て、初めて気づきました。画像が2枚有ったのです。サイコロの山の写真以外に、木箱にきっちり納められたそれが、横列が12・縦が10・高さは3なのか、5なのか・・・。最初から知っていれば、幾らでビッドをしたかを考えることは致しません。見ていない、ギャンブルロットには300万円とか500万の数字は入れないと思います。束の場合も、数は一応の根拠にはしますが、見てない場合は、飛び込みにくいのです。遊べる金額のグロスには限りがありますから。手彫の高級品とかとは意味が違います。落とした人が、ノンリミットで買って、たまたま大儲けしても、それはその時、神が舞い降りただけのこと。本来は、捨て値で買ってこその、束なのです。

 副社長君に、大成功のセールへの、お祝いのメールを送っておきました。終わった後の処理が、思いのほか大変とか。いつも思うことですが、海外のオークションでの落札値を分析すれば、日本のセールの方が、安く買えるのが一杯あるのです。でも、ビッグなコレクターは、人と競って、手を挙げてこそ、高く買えるし、転売狙いのブローカーは、日本のマーケットの実情に疎いから、平気で強いビッドをするのです。日本のオークションは健全であることを、改めて実感したセールでした。

2013年5月30日(木)

『ルーム No7』

第37回大阪駅前第3ビルバザールの追加情報です。

弊社の展開したい商品の量と、ブースの余裕スペースのバランスが崩れ、かなりタイトな配置になりそうです。売りたい新商品は山ほど有りますし、スペースを探したところ、幸い6月1日の土曜日のみ、オークション・バザールの会場の、向かいの小部屋=ルームNo7が空いていました。

急遽、この部屋を押さえ、大部屋と同じ時間帯で、スペースが必要な商品を展開いたします。完全な新商品の日本のカシェ入FDC・2万通・@50円のかなりの部分は、朝から、ここでの販売になります。一部は午後に放出、日曜日に初出になるものもあると思います。

テーブルをセットしての都合ですが、人気の外国FDC、10円均一もこちらのスペースを使います。人の手配の関係で、この部屋でのお買い物は、ご自分で数を数えて計算して、自己申告でお願いいたします。

2013年5月21日(火)

『スタンプショウ=ヒロシマ ’13 ドラフト ルール説明』

今年も5月25日(土)に、広島県立産業会館西館に弊社がブースを出展、会場にて、日本関連の郵趣品、200点を「ドラフトシステム」にて販売いたします。

(90%以上は、今回が初お目見えで、全て消費税込みの値段を明示した即売品です。)

販売は、直接会場にご来場の方に限ります。当日の10時10分頃から正午まで、エントリーを受付、お渡しする用紙にて、ご希望品を「指名」していただきます。

まず、エントリーの際に、抽選機で「記号の玉」を引いていただきます。「A~Z、あ~ん」がガラガラに入っています。同時にエントリーの投票用紙を、一つの記号に対し1~10の番号入り「A1、A2、・・・A10」(ご希望によりそれ以上も可)をお渡しします。展示しております200点の商品の内、ご希望品ごとに1枚の用紙を使ってください、優先順位の高い物から若い番号にご記入下さい。投票締め切りは13時00分になります。

投票を開き、各ロットごとに集計します。投票がお一人の場合は、無競争でその方にお買い求めいただけます。投票の順位(番号)は無関係です。もし、特定のロットに複数の投票が入った場合は、・投票用紙の番号が若い方を優先します。1>2>3・・・>10になります。・同じ順位で複数の札が重複した場合は、若い記号が優先です。A>B>C・・・・>あ・・・>んになります。

優先順位は記号が優先されますので、「A」を引いた方の1位は100%のパワーですが、「A」の2位よりも、「ん」の1位の方が強いのです。他のメンバーの投票行動を読んで、賢く投票して下さい。

10時~13時00分まで下見可能です。

今までの実績では、200点のエントリー品のうち、約半数が指名を受けており、上位指名はかなりの確率で重複します。1位~3位あたりは本筋から外した物のほうが買える確率が高くなります。また、記号が遅い場合は1位チョイスでも安全ではありません。弊社は当ドラフト200点=即売品の抽選の結果には何らの特別な意思も反映させませんので、是非、当日ご参加の上、運と頭を使ってチャレンジして下さい。残品は、投票後、発表の値段で先着順で販売いたします。

商品のお渡しは、14時30分より、行います。

ジャパン・スタンプ商会会員様は、現品先渡し、口座通し、後日送金にて結構です。

200点の画像は、明日以降の夕方、当ブログでご覧いただけます。

2013年4月12日(金)

『全日本切手展2013』

今回が最後になる、「ていぱーく」での全日展が4月16日から21日まで開催されます。なお、16日・17日は展示のみで、ディーラーズ・ブースは18日から21日の4日間のみです。お間違えなくご来場下さい。

一般の催事よりスペースが小さいこともあり、弊社のブースの品揃えは、テーマを絞っての販売になります。完全な新商品が、「南方切手」と「FDC」。一部を画像でご覧いただけます。

南方は、日米の超著名収集家のコレクションが出所です。ステーショナリー類がかなりのボリュームであり、何でこれが「日専U?」が結構見つかりました。ミスプリで無いことを念じての値段設定をしています。シャン加刷の(J)=2Centは一部のブロックも含めて、全揃いです。インパクトの強い、「スタンプレーダー」の記事が思い出されます。コレクション丸ごとの1ロットでの販売です。泰緬鉄道沿いの軍事郵便所・所謂「カンチャナブリ」は、アメリカの大家の、箱にぎっしり詰まった南方の葉書類の大ロットから出てきました。南方は弊社としては専門の分野では御座いません。特に今回は、現物をご覧頂いての即売ゆえ、買われる方は全てをご存知というスタンスでの販売です。全品ASIS、あるがままですから、ご自身のリスクで納得の上でお求め下さい。私は、オークション誌の入稿日が迫っており上京できませんし、ブースのスタッフもご質問にはお答えできません。

FDCも一大コレクションが手元に来ており、オークションを中心に処分に掛かっており、今回もその極一部を持参いたします。真剣勝負の値付けなので、価格のオープンは会場限りといたします。電話・メールでの、何が出るの?値段は幾ら?のお尋ねには一切お答えいたしません。

スペースの制限と、出張販売人員の関係で、一般販売品はメンテナンスが完了した、記念切手未使用型価の10%が充実、逓信省絵葉書の@300円均一、戦前官白の風景印・小型印・外地特印はご期待に添えると存じます。

密度の高いブースですので、テーマが合致するお方にはお楽しみ頂けると思います。

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2013年4月9日(火)

『かぐや姫と大臣=おとど』

スイスのオークションで落札した商品の受け取りに、通関のトラブルで、矢鱈と時間を食ってしまいました。切手の通関なら、法的にも絶対の自信があるし、また差出人にも、変に気を廻した過少申告でなく、正規の数字のCIFで申告、かつ原産国表示を日本にしてくれるように要求し、正にその通りにやってくれていた荷物でした。コマーシャル・インヴォイスは荷物に付いています。あとは、原産国が日本であることを証明すれば、免税通関が出来るのです。オークションのカタログにも、全てのロットのタイトルにJAPANの表示が有りました。

3 月22日にTNTから連絡を貰い、直ぐにJAPANESESTAMPの証明が出来る、オークション誌のコピーを送り、0.5日で通関、次の日には配達の段取りでした。でも、最終的に受け取ったのは4月3日、ミスは全くないのですが、予想外に梃子摺ってしまいました。後で聞いて判ったことが色々あるのですが、今回の荷物に関しては、運が良いのか悪いのか、「消費税徴収・課税強化月間」の大当たりの荷物に指定され、厳格な手続きを東京税関の業務部統括部門がやったのです。おかげで、久しぶりに、相談官システムを使い、税関の統括官とも直接話ができ、今後のスムース通関のやり方が判りました。改めて法令を熟読、今までの数百回の税関・通関(乙仲)業者との交渉・会話を反芻したのです。

ターニングポイントが、消費税が導入された、1989年4月1日、この日以前は、全ての郵便切手の輸入には税金は一切掛かりません。税番一覧=HS条約で、郵便切手は消費税導入以前は99.07=収集品=関税ゼロだったと思います。消費税制度が出来て、税番は一般的には97.04=本邦にて効力を持たない郵便切手は、関税はゼロですが、消費税が3%掛かるようになったのです。97.06=100年経過の骨董品、49.07=効力を有する有価証券は、関税も消費税も掛からないのですが、その利便を得るには、相当にキツイ証明書類が必要です。97.06は博物館の学術品、49.07は枚数と額面明記の全部のインヴェントリーリストとか、実際問題無理なのです。一括での97.04の通関が便利です。

だから、消費税導入当初は運が良ければ無税通関、普通は極当たり前の如く、消費税3%を払っていました。当時は郵便で送られることが多かったのですが、それでも手続きが必要で、電話するより行く方が早いこともあり、大阪税関の外郵出張所が大阪中央郵便局の中なので、毎週のように通っていました。税関職員に立ち会って現物を見ながら、直に話をする方が早いのです。この時に、たまたま見た掲示が、「消費税導入に伴う輸入貨物に関わる消費税相談コーナー」でした。大蔵省=本庁の課長さんもいたし、対応してくれた相談官が女性で有田さんでした。雑談でしたが、そこで聞いたのが、『日本の郵便切手なら、一切消費税は掛かりません』、でも既に払ってしまったのは取り戻せませんけどという言葉。びっくり仰天、この時以前は予想だにしていませんでした。当然、根拠法令を聞きます。

関税定率法14条「無条件免税」次に掲げる貨物で輸入されるものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。「切手は関税はゼロ・消費税が免税です。」10号 本邦から輸出された貨物で、その輸出の許可の際の性質、及び形状が変わっていない物。カバーの状態で外国に行ったものとか、「本邦」の定義が、琉球・満州・南方占領地はとか、スピロの手彫偽物、アジアで印刷された?ヤマセミ80円の偽物・・とか重箱の隅を突けば色々NGの可能性も有るのですが、税関にはその種の知識は有りません。一部は外国切手として按分比例で消費税を払う場合もありました。それには異存は有りません。ただ、たまに問題になるのが、輸出許可書の提示です。関税定率法施行令 (再輸入免税貨物の輸入の手続)第16条が根拠です。 関税定率法第14条第10号・・・の規定により関税の免除を受けようとする者は、その免除を受けようとする貨物の輸入申告の際に・・当該貨物の輸出の許可書を・・・税関長に提示しなければならない。『ただし、当該貨物がこれらの規定に該当することが他の資料に基づき明らかであるときは・・・この限りでない。』実際問題として、オークションで買うのは、直近に送り出したものの取り戻しでなく、かなり以前に輸出された切手の再輸入なので、輸出の際の資料の提示は不可能です。ただ、日本製であることの証明が出来れば、日本切手は海外で製造された物ではない故、過去に輸出されたと看做せるので、『この限りでない。』の規定が生きるのです。例外規定も法的には本則と同じ力を持ちます。法14条10号も令16条も、考え方としては、消費税の二重課税を免除するということだと思います。製造年や輸出年の証明は必要ありません。消費税制度の以前・以後を区別せずに、ある種性善説を採っています。輸出された日本製品は、国内で製造・流通時に消費税が支払い済みと見做されるのです。郵便局扱いの荷物は、税関の外郵が扱います。問題は全く有りません。日本語で話が出来るのです。でも、UPS・ヤマト、NIPPONEXPRESS等とは当時から何度も揉めました。黙っていては、面倒な免税扱いは絶対にやりません。ヤマトは、社のポリシーでそんな手間隙が掛かる扱いは、一切しないと言い放っています。だから、以前はこの2社は絶対に使うなと全てのオークションハウスに連絡をしていました。近年はこの2社は淘汰され、使われることは無くなって、FedEX、DHL、OCS、TNTのケースが増えています。

日本の税関は、外郵もそれ以外も同じ法令で動きます。私の知識に法的な紛れはないし、この説明で勝率100%なので、税関の担当者と直接話せれば問題は有りません。郵便局経由のEMSや小包は、いつも同じ外郵出張所が扱うので、こちらも日本郵便の通関士の名前も覚えているほどで話は簡単に通ります。ところが、FedEX・DHL・TNTが拙いのです。税関との雑談の中で出た話ですが、国際貨物業者は、無条件免税とかの手間が掛かる手続きはやりたがらない、だから税関によくクレームが付くというのです。実際、私のTNTでも、免税手続きを取らずに、消費税の5%を払うのなら、即通関できますよという言葉が有りました。私の場合は、消費税は本則課税業者なので、払っても損はないのです。確定申告で支払い済みに出来るので、+-はゼロなのです。でも、銭金の問題でなく、法手続きに則した扱いに拘ってみたのです。ちょっと前の、ドイツのゲルトナーのセールの送品では、日本にはSALで送られて来たので、通関は東京税関の川崎外郵出張所、何故か、日本切手なのに課税されそうだという、HELPの電話が連続で3件ありました。私の荷物は、川崎や関空なら、名前が登録されていて、顔パスで通るので、私の通関貨物番号を教えて同じ相手からの同じ商品という理由で、同じ扱いをリクエストして、スルー出来たと思います。ルール的には外郵も国際貨物も根拠法令は同じです。だから私の思考パターンではTNTやFedEXに対しても妥協は出来ないのです。少し前に法律が変わって、金額20万円以上なら、必ず受取人に問合せが来るようになったのですが、それ以下なら、受取人に荷物の内容を確認せずに、簡易通関で消費税を掛けてくるケースも有るのです。郵便局なら、税金を払わなければ異議申し立てが可能です。ストレス無く異議が通ります。でも立替払い済みのFedEXの場合は、それが出来ないので、こちらが泣くか、相手が負担するかになるのです。だから、何度もやり取りをした結果、JAPANESESTAMPSの表示が有って、ミスをすればFedEX持ち、JAPANの記載がなければこちら持ちで決めました。あくまで大人の対応の、私と関空のFedEXとのローカルルールです。

実際のTNTの荷物に戻ります。担当の通関士からのFaxで以前と同じ書類を出して下さいと有りました。無条件免税の実績もあるのです。だから、オークション誌のコピーと、現物確認の為の開封調査を了解する旨、書きました。開封調査は、原則、荷受人の承諾が要るのです。もっとも事前通知なき開封も、希ではないので、その詳細のルールは分かりません。これでケリのつもりが、ヘンテコな要求が入りました。TNTはメッセンジャーで、要求を出すのは税関の担当官です。オークション誌の図版の物が切手であることを証明せよ。日本切手が日本製であることを証明せよ。日本切手の発行者は何物かを示せ・・まだ幾つか有りました。それに、こちらが要求した開封検査での確認をTNTプラス税関が拒否したのです。高価な小さい物なので、紛失の恐れがあるという理由でです。

かぐや姫が竹取のおとど(大臣)に出した、実行不可能な無理難題の風情です。特に、最初に対応した通関士が、有税通関なら、直ぐに通すと言った暴言が頭に有って、TNTが悪意で悪戯をしていると受け取ったのです。電話で「郵便切手」を説明しても、「えきていりょう?」「ていしんしょう?」・・・民営化しての日本郵便KK、根拠法令は郵便規則、郵便条例、旧・新郵便法、それにUPU条約・・???。相手の意図は分かりませんが、物での証明手法として、切手商組合カタログ、ウィキぺディアの「郵便切手」、ヤフー百科事典の「切手」=執筆者・天野安治をレター・パックで送りました。

時間の浪費が嫌なので、このタイミングで、伝家の宝刀を抜くのです。東京税関の相談官システムです。税関は、トラブルのクレームを直接の部署に持ち込まれるのを嫌がります。だから、全ての税関に相談官を一人配置します。まず、電話は繋がりませんが。ただ、東京税関だけは4~5人で対応してくれます。身分は税関職員ですが、こちらが出す要求には的確に返事をくれるのです。乙仲が訳の分からないことを言えば、相談官を入れましょう、で大体話は終わります。だから、実際に依頼したのは今回が2回目の経験です。ポイントを絞っての問合せなので、税関の担当部署=業務部統括(無条件免税の手続き)とTNTに確認を取ってくれました。「おとど」の要求は税関の女性職員が出したとか、特別に厳格な証明書類の提示要求の貨物なので、物証要求での原則どおりに動いたという話です。それに、TNTとか、FedEXの場合、専任の担当官が付くので、受取人に書面を要求したりで、少しでも、流れが詰まると、お互いの勤務時間のズレで思わぬ時間が掛かるとの事です。でも、相談官さんが、税関の担当部門に繋いでくれて話ができ、そちらからTNTへプッシュして、当初の暴言通関士を外して、流れ出すとすんなりでした。

今度のことも有って、調べたのですが、事前教示に関する照会書・税関様式C第1000号というのが有るのです。実際に通関に掛かる貨物の関税率表の所属区分を書面で教えてもらえます。架空の貨物はダメ、手続きに入っている物はダメ、でも、私がその気になれば、近い将来輸入する、郵便切手類の内、南方切手や満州切手を差出人と調整して、正面切って特定して、HS条約の無無条件免税が利くかどうか聞いてみようと思います。照会書の効力は、該当貨物だけかも知れませんが、登録番号が貰えて、3年間は有効、全ての税関に通用するのです。もっとスマートなやり方は、全ての通関貨物には、9桁の申告番号が付いています。頭の3桁は国名、108はスイス、219はドイツです。この実績も3年は保存されているので、今回のケースだって、過去の通関実績を示せば、スムースに行ったかも知れません。品目番号97.04、関税定率法を使って、実際の減免は輸徴法第13条弟1項第1号です。同じ相手からの貨物でなくても、同じ性質の貨物の輸入通関なので、少なくとも3年間は免税通関の申告番号を示せば、どこの税関でも通るような気がします。荷主も荷受人も誰であっても良いはずです。知らぬは恥、知って為さぬは罪なのです。的確な情報を出してくれれば有効な手段をアドバイス出来ると思います。お困りの方、ご連絡いただければ、私の通関の実績番号、幾つでもお教えいたします。

2013年3月8日(金)

『ハリケーン・サンディー』

最近、必要に迫られてですが、新しいビジネスを始めました。広告を出す程までは完成度が高くないし、ある意味、肝要部分は人任せで、最初から最後まで私の裁量と責任で完遂できないので、手探り状態でのスタートです。アイデアとしては悪くはないと思います。

弊社の顧客がお持ちの外国切手のコレクションを、海外のオークションハウスに出品しての現金化です。ビジネス的な手間とコストを考えて一定のボリュームが必要です。最低でもコレクションに使った金額ベースで1000万円、売れて数万ドル、出来れば国際展への出品作品か、せめてJAPEX・全日展での金銀賞以上のコレクションが対象です。原則としてクラシック、郵便史として評価の高いカバーは○、トピカルやゼネラルの切手は×です。既に、口コミでの依頼を受けて、5人ほどのその類の物を扱って、すべてお支払いまで完了。幾つかの予想外の軋轢もクリアして、一応の結論も得ています。US$が360円の時に買ったコレクションなら、為替レートの変化や、市場の実態を考えれば、外国切手の場合、中国以外は、数分の1の戻りでやむを得ません。日本国内では売る場所すらないでしょう。

弊社を始め、日本切手を日本のオークションハウスで売るのとは、全く基準が違います。フォークランドのペンギンとか、オーストリアのWIPAはどこでも、1点で出せるのですが、数百ドルレベルの単片なら、何枚有っても1ロット、逆に言えば、アルバムに整理したコレクションが有ったとして、数点をシングルロットで出して、残りは一括みたいな売り方が基準です。香港で売られた「水原明窓」の旧韓国コレクションのような、ネームドセールなら、シングルロット+リーフ1枚売りも有り得ますが、それは非常にレアなケースです。有力なフロアセールを運営している会社の場合、金額的には平均して、1ロットで1000ドルぐらいのボリュームでの扱いです。各国の代表的なオークションハウスは皆共通です。手間隙かけて、懇切丁寧にうす造りをやっている、日本が異常だし、顧客にサービスをしすぎなのです。日本のオークションの基準は、国際的には全く通用しないビジネスモデルです。一般的なコレクターが、コレクションの不用品、しかも数千円=数十ドルの重品を売れるオークションなど、日本以外にはないのです。オークションハウスの献身的な努力の結果、オークションのマーケットが辛うじて保たれているのです。お分かりでしょうか。

今回の仕事を始めるに当たって、データを取る意味もあり、また最初に依頼されたマテリアルがヨーロッパと英領が中心の、型価数千ドルがゴロゴロという、グレードも高かったので、今までに私が長い付き合いのある各国の代表的な会社に出品してみました。送付は原則EMSで、品物を明示しての真っ正直なデクレアでやりました。相手はコレクションの母体国としての、アメリカ・イギリス・フランス・スイス・ドイツ・オランダ・スウェーデン・カナダ・香港です。やってみてわかったことなのですが、ユーロ圏の諸国は、日本=EU域外から、出品するのは現実的ではありません。ガットが発展したWTOは条約で、各国共に当然批准もしているので、関税定率法の概念は各国にあり、原産国商品の再輸入免税とかになるはずですが、慎重を期して、瑕疵の無いきっちりした書類を出して、その旨を申告しても、フランス・スイス・オランダで消費税が掛かりました。更にフランスの場合、EU域外からのオークションへの出品には6.2%の税金もオンされるのです。

物流に関しても、届くまではイライラがつのります。EMSで送っても、通関に1ヶ月かかることもあるし、ドイツの場合、Webで配達状況の検索を掛けても、100%の確率で、「ご不在の為持ち帰り」からまったく動きません。別件も含めて、郵政経由の配達完了のメールは一度も貰っていません。日本郵便のフリーダイヤルは全く役立たずですが、大阪国際局が非常に親切に対応して、的確な情報をくれるのです。ドイツの場合、国際税関=フランクフルトに入って、各地方税関に流れます。この時点で独郵政から民間委託になるので、Webの問合せには一切反応がでないのです。実際は配達されているのですが、いずれのケースでも「ご不在・持ち戻り」の表示しかでないそうです。日本郵政のせいではないのですが、ユーザーとしては不快感しか残りません。だから、Web頼りでなく、直接相手に聞くしかありません。着いた?

マテリアルに対する評価という意味でも、ハードルはかなり高いので、我田引水的な、安易な気持ちならお断りいたします。自分が幾らで買ったというのは、何の意味も有りません。幾らで売りたいという希望も聞けません。それに拘るのなら、後生大事に抱えて、腐らせて下さい。オークションというマーケットに売りに出した場合は、そこで付いた値段に納得するしかありません。だから、大金を投じ、年月を掛けて魂のこもったコレクションを作った方ご本人より、その方から買い取ったディーラーの方のご依頼が有り難いのです。日本物や、アジア関連は、弊社でも魔法の粉を塗せるテクニックも使えます。日本国内で何とかお金に変わります。でも、外国切手は物が溢れている、世界の市場でのディールなので、全てにおいて甘くないのです。お知り合いに売れるとか、他の手法が有るならば、是非そうして下さい。海外のオークションハウスへの出品取次ぎは、過剰な期待に応えられるビジネスでは有りません。他に手段がなければ、お手伝いいたしましょうというスタンスです。10分の一になってけしからんとクレームを付けられても、何らの対応手段は持ちません。また、一度私の手を離れてしまえば、キャンセルや修正も利きません。このやり方では、結果に関しては、オークションで付いた値段だからそれが神様の数字だと納得してもらわねばなりません。

実際に終わった仕事なのですが、スイスのクラシックのコレクション、バーゼルの鳩や、チューリッヒの4・6も有って、ツームステインの評価で10万フラン=邦貨で1000万円位の、ゼネラルのコレクションでした。状態が混合ですが、使った金額は数百万円のはずです。アルバム1冊をスイスのオークションハウスに送って、掲載されたロット数は5、参考値合計は3000スイスフランでした。100%売り切るオークションハウスなので、見え見えの安い参考値になるのです。フロアでは結構伸びて、落札額で約100万円、当方の手数料は10%で、先方に日本円で支払って、商売完了になっています。

私の仕事は、物を相手に繋ぐだけ、それなりの経験を積んで、ストレスの少ないパターンを作りました。出品先は国ごとに細かく分けるのでなく、全世界のクラシックや高級品を幅広く、隔月でフロアオークションをやっている、アメリカのオークションハウスに絞ります。事前の交渉成立で送品は原則、FedEXの着払いでドキュメント扱いで送って、相手が掛けているロイズの保険で担保してくれます。発送料は負担ゼロです。最低値、ロッティングは一切一任、希望は全くリクエストできません。原則売り切りの安い値段の参考値を付けて、アメリカのオークションハウスの基本的な決め事で、残った物は参考値の半値で買ってもらう。返品を原則ゼロにするのです。普通の結果で、落札率は90%を超えており、10キロのカートン1箱1ロットという手抜きでなく、それなりに分割してくれています。平均の落札額は@1000ドルなので、双方にとってメリットのあるディールができています。小さいボリュームでは動けないのですが、何百万円かになるコレクションなら、何時でもお手伝いはいたします。一般的に言って、お預かりして、6ヶ月ぐらいで日本円でお支払いしています。当方の手数料は成功報酬10%の差引きなので、現金化できればOKだと納得して頂ければ、手間もストレスも、こちらがお引受いたします。

海外取引なので、全く予想だに出来ないトラブルも起こります。実は、かなりの大きいコレクションを、アメリカのオークションハウスで売って、昨年の11月始めに、10万ドル以上の小切手を受け取ったのです。本来の依頼者にはチェックを貰った時点で、TTBで円転して精算してしまいます。実務上はドル→円の手数料を節約するのに、円転でなく、私のアメリカの銀行のドルの口座に入れるのですが、航空便の書留で11月頭に送った郵便が、12月末で届いていないのです。心配になって、通訳付で電話したり、必死で調べて判明したのは、「ハリケーン・サンディー」のせい。ジョン・F経由の郵便がベタ遅れ、こちらは何の対応策も取れません。ただ只管待つしかない。事故で紛失ならば、再発行も要求出来るし、6ヶ月の有効期限が切れれば同じ措置もとれるのですが、直ぐにはどうにもなりません。結果としては、本年1月頭に書留郵便が届いたことが確認できて、やっとクリア。相手がアメリカの場合、郵便局も銀行も極めてルーズだし、日本の行政にも駆け込めない、全て自分の自己責任で解決しないといけません。日本国内と異なり、他人様はこっちの期待通りには結果を出してはくれません。日本では有り得ない、こんなストレスは大変なものなのです。一般の素人さんでは無理でしょう。

これ程のケースは想定外、宝くじが当たるよりは珍しいかも。でも、ニュースを慎重に見ていれば、小切手の送付に郵便を使わなかったかも知れません。FedEXなら、ジョン・Fでなく、メンフィスへ専用機で入るので、このリスクは防げたでしょう。プロとしてはちょっと後悔、でも、海外との取引には、これ以上のリスクなど、幾らでも潜在しているのです。トラブルをネタにしての、サービスの宣伝は気が引けるのですが、一般の方が的確には動きにくいこのビジネス、結構需要があるかも知れません。お心当たりの方は、まずご相談して下さい。Yes・Noをはっきりと説明いたします。甘い期待は絶対にご法度ですが。

2013年3月5日(火)

『スタート値一覧表の一部変更のお知らせ』

PA76・MA66も無事終了いたしました。ご出品・ご応札の皆様方に感謝いたします。両セールを合計して、出品ロット4640・落札ロット3082・金額(手数料含まず)61,056,000落札率66.42%でした。何時ものパターンというよりも、今回も既に、不落札品の8%加算での即売のお申込が多数来ており、4~5%は成約率がアップして、最終的には70%を少し超えるのです。返品は恐らくは数点になるはずです。

ここらの動きには、全く紛れる要素は有りません。数年前ならば、75%+-数%、近年は70%+-数%、テーマでまとまったものが出れば全勝も全敗も有るのですが、平常のセールなら、この数字は不思議なぐらい動きません。

オークションは、売れてこその手数料商売、だから売れない物は元から排除するし、値段の設定も、同じものが繰り返して出てくるメカニズムからして、→右下に見るのです。最低値が一任の場合でも、売れる可能性の皆無の値段は付けませんが、100%の落札率を狙っての、自分で買い取れる値段設定にも致しません。売れて然るべき値付けで、尚も30%のロス=無駄働きが出るという見方も有りますが、物に対しての頭に入っている評価の数字は中々替えることは難しいのです。それに、オークションの場合、高いから要らずに、安ければ買うのでなく、要らないから買わないという因子が強いのです。これを覆すのはオークションのポリシーから変えないと困難です。全て売れて当たり前、値段は二の次というのは日本では難しいのです。

弊社では、システム面で、他社に先駆けて、幾つかのアイデアを実現してきています。スタート値を開示、メール+の応札人数を明示、不落札品の手数料減額での販売・・等です。実務上も上手く回るし、紛れる要素もないのですが、予想外に少し歪が出てきたケースも有るのです。

スタート値一覧(フロアセール)・暫定値開示(メールセール)=何れも、Webで、フロアセールの前日の金曜日に開示、土日のフロア当日にも会場で配布しています。特に、弊社のフロアのコールは1時間で500+、かなりのスピードなので、このリストが無いと、ミスビッドが相次ぎ、苦情の嵐が吹き荒れます。情報をオープンしても、フロアオークションとは、オークショニアが預かっている、最高値(秘匿)と場での競りなので、不利益を被る人はいないのです。メリットのみが有ると判断して良いでしょう。

メールセールの暫定値も、発表されたデータを見ての、値段切り上げの修正も受けるし、数字を参考にしてのビッドを、落ちない物はあきらめるという意味での、予算配分を的確にゼロからやる、つまり不利益を被る人なしで、利益を受ける人が出るというコンセプトでした。ただ、この効果が有り過ぎで、想定外の歪が出ているのです。

今回は、暫定値オープンの金曜日でのデータで、MA66の出品1869ロットに対して、応札ありは902ロット、率で48.26%です。土・日・月の丸3日で最終的に62.60%(不落札即売含まず)になるのですが、Lot4748など、金曜日で応札8・締め切り時で応札15です。増えた7名全員が、暫定リストを参考にされたのではないでしょうが、かなりの方が、Web待ちになっていると思われます。情報を得てのビッドの、有利・不利は深刻化しては発生していないのですが、別件でどうしても、想定外の不都合が発生するのです。

暫定リスト発表後の値段の変更=切り上げは認めます。そうでなければ、かなりの有利不利が出ますから。実際、かなりの人数の方がそうされます。再入札の際に、「値段を切り上げて再入札」と書くか、最初のビッドが1番札で無いのなら問題はないのですが、1番札にも拘わらず、同じロットへの値段を切り上げる方がいるのです。弊社で人の目でチェックして強い札を生かします。出来るだけ注意して、ダブらずに、自分と競らないようにはするのですが、フロア終了後の火曜日に、100人以上のフロアでのデータ入力と、150件レベルのメールセールの入力を短時間でやるために、オークショニアの義務として、自分と競らないようにするサービスは、お約束できません。入力時のエラー音とかも可能なのですが、同じロットへの同一人のビッド入力のケースは色んなケースで、数限りなく起きるので、プログラム的にはつくれないのです。

ビッドされる方は、押しなべて、自分ひとりがお客であるという思い込みをお持ちです。この前提を変えることが出来ないなら、そのことにより起きる軋轢を除くには、根幹の原因を除去するしかないというのが結論です。メールオークションの暫定値を開示するメリットは有るとは思いますが、それ程大きくはない、注意喚起を繰り返し、ダブって自分と競るのは自己責任と言い切れる自信は有りません。殆どの人は、私の想定しているルールを理解してくれているのですが、未だに、毎回FAXを裏表逆送、メールの誤送、締め後の応札が有るのです。対応に努力はしますが、結果は保証できません。特に、一番嫌なのが、ビッドのロットを、EX○○○と書いてくる、お馬鹿さん。EXはExsample=一例として写真を載せています、の意味で、この写真に対してビッドをして下さいでは有りません。もし写真と記事が違っていれば、記事が優先になるのです。これは世界中のどこでも共通のルールです。オークションへのビッドで、写真版のマテリアルを指定しての、EX○○○にはトラブルを起こすという以外の、何の意味もなく、自分はオークションの規定を全く読んでいませんの愚かさの証明になるのです。このビッドが有ったとしても、EXを外して=写真版の現物をFixでなく、書かれた数字でのロットに対してのビッドに変えます。記事と写真が間違っていれば、記事が優先で、写真とは違うロットとして扱うことをお含み置き下さい。オークションの全てのシーンで、間違えないように努力はしますが、ミスは必ず起こります。注意喚起をしても、オークショニアの想定どおりに動けない方がいるという現実から、そのことで生じるトラブルのネタは少しでも除いておきたいのです。繰り返しになりますが、今回のシステムの修正は、スタート値の開示関しての、「メールセールの暫定値公表」を止めるのであって、「フロアセール」に関しては何の変更も御座いません。