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スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト 余韻の即売

スタンプショウ広島2019
「ドラフト」余韻の即売、先着順に即売します。
金額には消費税を含んでいます。送料サービスです。
メールにて在庫確認の上、お申込下さい。
店頭販売可
5月15日現在、200点中130点、ご注文可能です。

1 和桜1銭 大阪検 5万
3 和桜黄2銭 賃済+出雲杵築 5万
4 洋桜1銭貼 官民往復 二5号 3万
6 改桜4銭ブッチ貼 二30号 5万
7 改桜4銭ハ 6銭子(キズ)貼 KG金沢 4万
8 改桜6銭ソ U小1銭貼 KG宮古 2万
9 旧小1銭茶貼 官民往復 KG上鳥羽 1万
10 旧小1銭茶貼 まとめ便 KG岡田 1万
12 旧小3銭貼  KG豊橋 1.5万
14 旧小5銭貼  米宛 白抜十字+YOKOHAMA 4万
15 京都府公用 1万
17 小判5厘葉 中渋谷ボタ 売約済
19 旧小8銭貼 札幌ボタ 5万
20 U小1銭藁紙 121/2 2枚貼 新潟ボタ 4万
21 U小2銭貼 新橋ボタ 2万
22 U小2銭貼 浅草橋ボタ 1.5万
23 U小2銭貼 書留 京都ボタ 1万
25 U小2銭 5銭 新小4銭貼 配達証明 売約済
27 U小5銭 新小15銭貼 4字KOBE 5万
28 新小10銭貼 20m/m YOKOHAMA 1万
29 新小8銭貼 書留 丸一京都五条 橋削り 1万
30 新小20銭他貼 私葉 書留 世界一周便 12万
33 菊1銭4枚貼 仁堀未納 2万
34 菊3銭茶 ペア貼 朱仁堀未納 1.5万
36 紫分銅 書留 1万
42 1昭2銭貼 3種便 3万
43 新楠公2銭 MANILA 8万
44 1昭3銭 2昭20銭貼 私葉 速達 沖縄発 1万
45 1昭4銭貼 DAIREN PAQUEBOT 4万
46 1昭10銭ペア貼 VANCOUVER 2万
48 議事堂封緘5銭に1昭20銭ペア貼 台湾航空便 1.5万
50 小楠5銭に1円10銭貼 速達 1.5万
54 1新昭30銭 18B貼 一部キズ ロール東京中央 2.5万
55 稲束官葉 年賀鏡モチ 1.5万
56 1新昭2円貼 3種便 櫛型大磯 2万
57 1新昭2円ペア貼 米宛 KOBE 1万
58 2新昭30銭右書 5枚他貼 櫛型白岡 3万
59 2新昭30銭右書 5枚他貼 機械+標語+櫛型 2万
60 2新昭30銭左書 4枚貼 櫛型 浅草 5万
61 2新昭50銭貼 私葉 機械札幌 2万
62 2新昭3.8円 教育復興貼 櫛型米子 5万
63 産業茶摘貼 年賀状 櫛型 大阪中央 1万
64 産業茶摘貼 私葉 機械+標語 深川 1万
65 産業16円 2新昭10円 100円貼 航空便仏宛 1.5万
66 産業30円 2新昭2円貼 私葉 書留 櫛型 小林 1.5万
68 産業500円貼 FDC 渡辺版 15万
69 無透100円貼 航空便 米宛 機械 米陸空軍 1.5万
70 1次円1円貼 点字 櫛型焼津 1.5万
71 1次円1円4枚貼 静岡都筑 朝日 5万
72 1次円14円貼 絵葉 三日月 INPERIAL HOTEL 2.5万
73 1次円55円貼 書留重量便 櫛型 長野上田常入 2万
74 1次円100円貼 書留重量便 櫛型 東京千駄ヶ谷 2.5万
76 1次円50円 2次円90円貼 書留速達便 配達証明 売約済
77 2次円10貼 船便印刷物 米宛 4万
78 2次円30貼 航空便 沖縄宛 1万
79 おしどり・桜 完ペーン貼 航空便 スイス宛 1万
80 椿30円貼 選挙葉書 選挙+機械大分 8万
82 薄手小判連合2銭 米宛 KB2桑名 1.5万
83 薄手小判連合2銭 上海宛 KB勝沼 1.5万
84 薄手小判連合3銭 返信部 上海宛 ロシア発 10万
86 小判1銭葉に菊3銭茶貼 2字GENSAN 10万
87 小判1銭葉返信に菊  貼 2字GENSAN 10万
88 淡墨連合返信 鹿児島宛 桑港発 6万
89 新議事堂30銭 櫛型大垣 2.5万
90 無切手私葉 機械+選挙 東京中央 1万
91 桜15銭官葉 選挙+機械 神戸中央 1万
92 新議事堂1.2円 1.5万
94 東芝0円 3種 4万
95 桜15銭に創始15銭 他貼 1.5万
96 競馬法 タブ付 貼 櫛型世田谷 2.5万
98 赤十字 山ガラ貼 2万
101 竜200文3連貼 検査済 50万
102 洋桜30銭ブッチ 少難 25万
103 竜5銭 強靱紙 未使用 60万
104 和桜松田1銭 山口駅 二重目打 売約済
105 和桜松田1銭 広島 売約済
106 和桜朱2銭 静岡検 3万
107 和桜鮮紫20銭 大阪ボタ 3万
108 洋桜20銭ホ NAGASAKI 裏少薄 売約済
109 鳥45銭イ ペア 大阪ボタ 売約済
111 房1銭田型 朱単消 2.5万
112 旧小2銭狸 YOKOHAMA 3万
114 旧小4銭 KB2 飛騨    萩原 1万
116 旧小4銭 P13 盛岡ボタ 1万
119 旧小8銭 鳥取ボタ 2万
120 旧小15銭 E紙 10 白抜K 1万
121 旧小30銭 4枚 プロペラ 1万
123 旧小50銭 SHANGHAI RC 2.5万
124 U小2銭 宮崎ボタ 2.5万
125 U小2銭 丸一 威海衛第一郵便局 1万
132 菊 丸二 野戦局 売約済
134 支字菊 2字PEKING 3万
135 支字菊 C13x131/2 売約済
137 大白4銭6B 未使用 3万
139 大白20銭ペア 未使用 5万
140 旧毛2銭田型 霞罫二重 未使用 2万
142 支字大白11/2銭ペーン 12万
143 旧毛2銭銘付田型 未使用 売約済
144 旧毛5銭銘付田型 未使用 売約済
145 旧毛4銭銘付ペア 売約済
148 旧毛5銭 浅草駅前電話所 1万
150 旧毛50銭 サイパン・テニアン 5万
151 旧毛2銭 中子持罫付田型 使用済 売約済
153 2昭40銭凹 横透かし 8万
155 2昭3銭 糊付銘版10B 裁断ズレ 売約済
156 2新昭30銭 L13田型 未使用 10万
157 無透5円 橙漏れ 7万
158 無透10円らでん 田型 櫛型 江戸川 Z型 1万
159 無透50円⑪銘付田型 NH 耳裏少汚 売約済
160 無透10円壁画 印刷漏れ ペア 5万
161 無透500円田型 みほん 糊シミ 1.5万
162 国宝14円s/s 櫛型 田園調布 1.5万
163 1次円2円ペア(下辺補修)石狩広島 コマ 3万
164 1次円8円 飾磨 折鶴 1万
168 1次円30円 機械 OSAKA 3.5万
170 1次円30円 機械 東京中央 2万
171 1次円100円田型 ゴムKOBEPORT 売約済
173 発光7円 機械上尾 1万
174 旧ふじ田型 ロール九段 1万
175 明治銀婚2銭 HANKOW 1.5万
176 明治銀婚2銭 KIUKIANG 1.5万
178 東宮婚儀 銘付 8B 3.5万
183 貝62円 無目打 田型 5万
187 4国秋 121/2 田型 1万
189 ブラジル移住 縦書 宇部 1万
190 ご成婚 20円 ロール オオサカ阿倍野常磐 1万
195 3国秋田型 目打ズレ 京都東本願寺前 1万
196 3国秋田型 目打ズレ 未使用 糊シミ 1万
198 五輪募金 バレー 柔道 売約済
199 五輪募金 ヨット 売約済

『スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト ルール説明』

『スタンプショウ=ヒロシマ ’19 ドラフト ルール説明』

今年も5月11日(土)に、広島県立産業会館・西展示館第3展示場に弊社がブースを出展、会場にて、日本関連の郵趣品、200点を「ドラフトシステム」にて販売いたします。

(90%以上は、今回が初お目見えで、全て消費税込みの値段を明示した即売品です。)
販売は、直接会場にご来場の方に限ります。当日の10時10分頃から正午まで、エントリーを受付、エントリーシートにて、ご希望品を「指名」していただきます。
まず、エントリーの際に、抽選箱から、エントリーシート投票用紙を引いていただきます。「あ〜ん、A〜Z」の記号の書いたエントリーシートが抽選箱に入っています。一つの記号に対し1〜10の番号入り「あ1、あ2、・・・あ10」(ご希望によりそれ以上も可)をお渡しします。展示しております200点の商品の内、ご希望品ごとに1枚の用紙を使ってください、優先順位の高い物から若い番号にご記入下さい。投票締め切りは13時00分になります。
投票を開き、各ロットごとに集計します。投票がお一人の場合は、無競争でその方にお買い求めいただけます。投票の順位(番号)は無関係です。もし、特定のロットに複数の投票が入った場合は、①投票用紙の番号が若い方を優先します。1>2>3・・・>10になります。②同じ順位で複数の札が重複した場合は、若い記号が優先です。あ>い>う・・・・>A・・・>Zになります。

優先順位は記号が優先されますので、「あ」を引いた方の1位は100%のパワーですが、「あ」の2位よりも、「Z」の1位の方が強いのです。他のメンバーの投票行動を読んで、賢く投票して下さい。

10時〜13時00分まで下見可能です。

今までの実績では、200点のエントリー品のうち、約半数が指名を受けており、上位指名はかなりの確率で重複します。1位〜3位あたりは本筋から外した物のほうが買える確率が高くなります。また、記号が遅い場合は1位チョイスでも安全ではありません。弊社は当ドラフト200点=即売品の抽選の結果には何らの特別な意思も反映させませんので、是非、当日ご参加の上、運と頭を使ってチャレンジして下さい。残品は、投票後、発表の値段で先着順に販売いたします。
商品のお渡しは、14時30分より、行います。
ジャパン・スタンプ商会会員様は、現品先渡し、口座通し、後日送金にて結構です。

200点の画像は、準備でき次第順次、当ブログに掲載します。

オークションの手数料の考察 消費税と諸般の事情

まだちょっと不透明なのですが、本年の10月から消費税率が10%に引き上げられます。郵便料金は確実に値上げされるのですが、この機会にオークションの手数料を考えて見たいと思います。単純に消費税率が8%から10%になるので、落札手数料も比例して2%値上げしますという訳には行きません。過去を振り返って、情報を精査してみます。数字を見やすくするために、落札値を1万円として論じます。

本邦で消費税が導入されたのは、1989年4月です。踵を接して、オークションでの手数料が変更になったと記憶しています。消費税率がゼロの時には、落札者手数料・出品者手数料共に10%でした。それに対して、3%になった際に落札者手数料が13%に引き上げられました。基本的な要件ですが、オークションハウスが税務申告する場合は、委託品に限ってですが、一般的には落札額+落札手数料を売上計上して、落札金額-出品手数料を仕入れ計上するのでなく、本体=ハンマープライスを外して、手数料部分のみを売り上げとしています。1万円の場合、落札手数料1300円+出品手数料1000円が売上です。計算式だけの問題なので、考え方としてはハンマープライス1万円を加えて、売上を12300円(或は11300円)、仕入を1万円(或は9000円)にしても残る額が2300円なのは同じ事ですが、消費税の課税区分(はっきり言えば簡易課税を使う為)で優遇措置を受ける為に、手数料のみを売り上げにしたのです。この事は何の問題でも有りません。

さて、消費税率0%時の、落札手数料10%・出品手数料10%と、3%時の落札13%・出品10%を分析いたします。この時点では、消費税は内税です。落札者から頂く1300円x3/103=37.86円に出品者からの1000円x3/103=29.12円を足して66.98円が消費税額です。実入りベースでは300円増えており、随分と便乗値上げをやっていると見えるのですが、それは正しくありません。消費税としての発生する納付額は67円ですが、業を為すために支払った消費税分が増えているので、この分も加えねばならないのです。差額の233円=2.33%が所謂、諸般の事情の金額です。フレキシブルな要素が多すぎるので、この計算式が正しいかどうかは容易には検証できません。消費税云々でなく、諸外国の同業者に比してオークション仲介業務としての手数料は安すぎたと思います。かかる手間に対しての単価の安さが問題なのです。

1997年4月に5%になりました。この時点で落札者手数料が15%・出品者手数料が10%になっています。3%が5%になったので、落札者からは1500円x5/105=71.43円、出品者からは1000円x5/105=47.61円、合わせて119.04円です。200円実入りが増えたのですが、消費税ベースでは52.06円増加、147.94円=1.48%が諸般の事情です。2014年4月に8%になり、16%・10%で今に至っています。1600円x8/108=118.52円、1000円x8/108=74.07円、合計で192.59円が消費税です。15%→16%で実入りの増加は100円です。比して消費税の増加は73.55円、諸般の事情は26.45円=0.26%まで落ちました。

消費税の賦課を外税にしてしまえば、計算式としては簡単です。但し、8%が10%になった時に、消費税率のみを動かしたなら、一般の事務経費に掛かる消費税の増額には対処できないのです。消費税を掛ける前の手数料も諸般の事情で値上げする必要が有るのです。遠くない将来にはインボイス方式になって、否応なしに消費税は外税に替わります。会計上は分かり易くなるのですが、お客さんにしてみれば、トータルの支払額が問題なので、内税でも外税でも、合計で安い方が良いのでしょう。オークショニアとしては、今回の場合は、商売的には消費税の増額と諸般の事情を勘案して、1%のアップが正しい計算式かも知れませんが、必ずしも数式に拘る必要も無いかと思っています。17%という奇数にすれば、50円に対しては50銭の数字が残るのです。切り上げか切り捨てか、1点毎の対応か、インボイス1枚での合算かを考えねばなりません。どうあがいても、きっちりしたゼロサムにはなりません。返品が起きた場合の計算が面倒になって、細かな端数が浮いてきます。50銭という微差ですが、それも結構なストレスなのです。個人的な考えですが、今回はちょっと頑張って据置にしようかと思っているのですが・・・。

那須浄説エンタ 即売します。

長期連載の標記のエンタですが、「郵趣の6月号」に広告を出して即売いたします。それに先立って、当ブログでも先行販売いたします。郵趣の広告には、ある程度在庫が有る物を載せました。販売価格は共通ですが、当ブログでは、在庫少数の物にも値段を付けました。郵趣分は、A~Jとし、当ブログでは対応して1~13の番号を付けました。在庫1点の物も、販売しますが、値段は付けておりません。ご希望値をオファーして下さい。必ずしも値段の高い方を優先するのでなく、私が判断を仕切れなかった物に関しては、マテリアルを的確に解析してくれた方に買っていただきたく思います。先着順でなく、5月6日必着でご注文を割り振ります。メールにてお申込み下さい。連休中も数日は出社いたしますので、タイミングが合えばお問合せに返信いたします。発送は5月8日の予定です。⓵~②のみは21年8月31日までの2銭料金での◎・ボタ時代、③~⓾は2銭料金の丸一消時代、⑪~⑬は3銭料金時代です。全てブログに掲載の現品です。是非遡ってお読みください。

①(A) 21条拒否 管内 直配達 4銭+2銭 在庫12 販価15,000

①a         同上 五条宛 支局宛も管外扱いでの直配達 4銭 筆消+4銭・2銭を同時に未納消 現品限り ご希望地値をオファーして下さい。料金の解釈も添えてください。

②(B)22条還付 管内 直配達 4銭+0 在庫7 販価25,000

③(C) 21条 管内 直配達 局名無未納 4銭+2銭 在庫35 販価7,000

③a       同上 五条・今出川宛 在庫5 販価15,000

④(D) 21条 管内 直配達 局名入未納 4銭+2銭 在庫24 販価8,000

④a        同上 五条・今出川宛 在庫6 販価15,000

③ー④a   21条 五条・今出川支局宛 試配達 0+6銭 在庫5 20,000

③-④b  同上 本局=七條宛 試配達 0+6銭 現品限り オファーして下さい。

⑤(E) 21条 管外 直配達 局名無未納 4銭 筆x+6銭 在庫12 販価15,000

⑥(F)  21条 管外 直配達 局名入未納 4銭 筆x+6銭 在庫5 販価25,000

⑦(G) 21条 管外 試配達 局名無未納 0+6銭 在庫13 販価15,000

⑧(H)  21条 管外 試配達 局名入未納 0+6銭 在庫5 販価20,000

⑤-⑧a     21条 大阪島之内宛 管外宛 直配達なるも21条付箋無し 現品限り オファーして下さい。

⑨(I)  22条還付 管内 直配達 4銭⁺0 在庫6 販価20,000

⑨a             同上なるも付箋は21条を流用(一部訂正) 在庫6 販価20,000

⑨b            同上 今出川宛 試配達 0+4銭  現品限り オファーして下さい。

⑩ (郵趣掲載無し) 2銭料金 22条 管外 掲載品現品限り 計4点 神戸宛直配達・福知山宛直配達・大阪川口宛試配達・東京京橋宛(直・試不明) オファーして下さい。

⑪(J) 3銭料金 21条 管内 直配達 6銭+3銭 在庫17 販価15,000

⑫   3銭料金 21条 管内 試配達 0+9銭 在庫3 販価30,000

⑬   3銭料金 22条 管内 直配達 6銭+0 付箋バラエティー含む 在庫5 販価25,000

今回のロットで、項目ごとに希少性を計って見ました。料金では2銭よりも3銭が少なく、もっと言えば2銭時代の菊使用=32年1月1日~3月31日が最も稀れ、管内よりは管外が少なく、21条よりは22条が少なく、直配達よりは試配達が少ないのです。組み合わせての最珍品は、菊2銭時代の管外宛、22条の試配達です。姿とすれば32年3月末までの菊4銭単貼、未納消=管外宛の還付で京都戻しなので、未納京都消しです。筆は有りません。流石にこの組み合わせは有りませんし、ルックスは滅茶苦茶地味なので、もし有っても、評価できる人は居ないかなと思います。

手元にガメテいた、珍品を即売いたします。TPMのオークショニアレポートに書いて、そのままにしていたのですが、今回の記事を基にして、改めてアナライズして見たのです。今なら自信を持って書けるのです。ステータスは捨印京都32年2月10日で東京牛込宛、2銭料金なので未納の倍額で菊4銭貼、残念ながら牛込での21条前半の付箋漏れ、でもこれは直配達でしょう。転居先不明での京都へ還付=菊4銭に筆×。22条付箋付、新小判4銭貼 京都未納で那須さん戻し。2銭料金の菊貼時代の22条 管外 直配達(21条付箋漏れ)筆×での差出人戻しです。

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2015年のJAPEX会場での即売と12月のオークションに少し出して、あとはピンポイントでプライベートで何点か売って、塩漬けにしていたのです。PA200号に大分出品したのですが、出品記事は当ブログの検証記事を書くまでに仕上げています。オークションの記事は、見たままの事実を書くことに主眼を置いています。郵便史的な解釈を入れれば、もっと的確に書けたかも知れません。それはそれとして、今回は思う存分に調べたので、このエンタ類に関しては商売的にはfinなのです。さあどれ位売れるでしょうか。

無切手差し出しの郵便物で、受け取り拒否の戻し便など、郵便条例時代に限らなくても、見たことは有りません。那須さんエンタを除けばですが、本当に少ない物のはずなのですが。ご連絡を待っています。

3銭時代 管内宛

最後のパートに入ります。郵便条例での第1種3銭料金は、32年4月1日から33年9月30日までです。必然的に物の数も限られてしまいます。手元に残っている物は全て管内宛です。21条の受け取り拒否の直配達が【在庫は17点】です。

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京都郵便電信局管内発着なので、極めて安定した貼り合わせです。6銭分を貼って、京都未納消、21条前半の付箋付、拒否されて3銭分を加貼り、京都未納消しで、21条後半の拒否の付箋貼りです。貼り合わせですが、額面は複数ですが、何れも菊切手を1枚以上貼っています。要するに京都局に配給された菊切手がどの額面かということになるのです。4銭と1銭が基本で、3銭茶も少しあります。2銭は全く見ずに、U小判2銭がずっと使われています。17点の内のトピックですが、今出川宛が数点、付箋を21条後半とすべきところを22条とした物と最後の付箋漏れが1点有りました。ヒューマンエラーなので大きい影響は有りません。

21条の受け取り拒否での「試配達」が【在庫は3点】有りました。

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管内宛の試配達は会計勘定的には論理矛盾です。本当にそうかと調べたのですが、何れも21条前半の付箋無し、全てが五条局の徴税注意の付箋付、貼り合わせは新小判8銭+菊1銭、消印は京都未納の1印消しなので、確実に試配達だと判ります。支局宛がミソかも知れません。

22条が【在庫は5点】でした。何れも直配達です。

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21条前半の付箋を貼って、6銭貼り、京都未納消、最後の付箋が22条になっていて、未納税6銭徴収せよ=最初の6銭でOKが3通、最後の付箋が21条の後半の物を流用、「納税ヲ拒ミテ」を墨で消して、郵便税9銭を6銭に訂正、条文は21条のままにした物が2通でした。二十一を二十二に1本足せば良いのですが、余計なことはやりません。

じっくり読みなおせば幾つか訂正や書き洩らしが有ると思います。それは追々やりましょう。取りあえずは、是にて完。

今回の記事を書くにあたっては、片山氏と古家氏の論文上の仮説(宿題)が大いに参考になりました。那須エンタの山をアナライズするまでは、解明できていない大きいポイントが2点有りました。一つは筆×の意味です。これは既に書き終えたと思います。基本のルールとしては、会計上の処理の問題で、止む無き損金処理を示しています。現象で言えば、管外宛の郵便物の配達不能での欠損です。受け取り拒否は複数ある要因の内の1つです。大多数では有るのですが、全部では有りません。もう一つは、試配達と直配達が区別できるかです。徴収注意の付箋の有無と未納印の局名の有無、未納印の印色と字体、貼付切手の貼り方等で、タイムラグが判るケースが有るのですが、今回のマテリアルでは、京都郵便電信局管内分は100%明快になりました。管外も1点を除いて判明しました。直配達の場合は、「21条前半の付箋」を必ず貼るのです。郵税の請求・納付時の請求書兼領収書です。)試配達は貼りません。無いことを証明の根拠に使うのは若干弱いのですが、総合的に判断すれば大丈夫です。殆ど紛れは起きないと思います。丸一時代になってからは、更に明瞭になっています。付箋への条文の明示は那須浄説さんの知恵のおかげでしょうか。

一つのチャートを書いておきましょう。これを頭に入れて物を見れば、簡単に分類できるのです。

2銭時代 21条 直配達 2×2+2=6銭、21条 試配達 0+2×3=6銭、22条 直配達 2×2+0=4銭、22条 試配達 0+2×2=4銭

3銭時代 21条 直配達 3×2+3=9銭、21条 試配達 0+3×3=9銭、22条 直配達 3×2+0=6銭、試配達は現品無しですが、0+3

 

2銭時代 22条 管外宛

一覧で書いてしまえばどうということも無いのですが、この組み合わせは少数です。我ながら、よくぞ今まで売らずに残していた物だと思います。【在庫は4点】なので、全品をお見せいたします。

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神戸宛です。神戸郵便電信局の21条前半の付箋付、新小判4銭貼 局名無し未納消、転居により還付です。管外へ戻すので切手に筆×、、京都郵便電信局の22条の付箋、新小4銭で未納消。直配達としては完璧にルール通りです。

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福知山宛です。福知山郵便電信局の21条前半の付箋付、U小判2銭ペアに福知山未納押し、受取人暫く旅行の為還付、管外に戻すので切手に筆×、京都郵便電信局の22条付箋貼り、新小判4銭貼り、京都未納消。これも直配達です。

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大阪川口宛です。21条前半の付箋無し、未納税受否問合の小付箋貼り、大阪郵便電信局の持ち戻り付箋と、丸一印 摂津大阪川口29.11.6. 京都郵便電信局の22条の付箋、新小判4銭に京都未納消、試配達として必要十分条件を満たしています。

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最後の物がまたもや悩ましいのです。東京京橋宛、受け持ち局は東京本局です。丸一で武蔵東京28.11.2を押しています。「21条前半の付箋は有りません」。脱落や剥がした跡は皆無です。新小判4銭貼り、東京未納消、これに筆×、付箋が一杯付いています。転居持ち戻り、芝口廻し、武蔵東京芝口28.11.3、東京芝口未納も押しています。最後は京都郵便電信局の22条の付箋で新小判4銭に京都未納消。さてこれは試配達か直配達かどちらでしょうか。21条前半の付箋が無いので、試配達かと思いました。それならば、4銭の東京未納は矛盾するのです。もしこの消印が東京芝口で消したなら、東京本局は試配達、転居した芝口が直配達という事も有り得るのです。本局と支局で違う扱いをやったなら、抜群に面白いケースですがそれは無理筋でしょう。時系列で最初の東京で消しているので、4銭の欠損は東京本局が被っています。芝口局は会計勘定にノータッチです。結論として導き出されるのは、配達を請け負った東京本局で直配達、「21条前半付箋の貼り忘れ」、芝口は東京の支局なので、追加の未納徴収は不要、大本の京都に戻して、22条の還付倍額でケリでしょうか。でも、21条前半付箋の貼り忘れは他のケースでは皆無です。或る意味、流石に東京とでも言うのでしょうか。この時代の未納(不足も)料の徴収は、請求書兼領収書として21条前半及び後半の付箋を厳格に貼ってやっているのです。有るべき物が無い事の証明は困難です。どうしても推測が入ってしまうのです。このエンタどう解釈すれば良いのでしょうか。データをしっかり提供致しますので、是非とも解明をお願い致します。

2銭時代 21条  管外宛 

このテーマは結構ややこしい要素も有るのですが、数をこなして分類手法が確立しましたからサクサクと進みます。郵便条例時代の郵便局の取り扱いは見事な物だったと思います。管外宛で受け取り拒否で戻って来た物ですが、大分類は二つに分かれます。スッキリしているのが「試配達」が為された物です。

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納税問い合わせとか、徴収注意の注意喚起の小さい付箋が貼られています。21条前半の、4銭払えは有りません。管外の受取人に払うかどうかを尋ねるのです。もし最初に4銭切手を貼って未納印を押したなら、拒否されれば配達局の損金になるのです。管轄を跨いで差出人への請求は出来ません。郵便局がこの理屈を知っていればこそ、対処できる手段です。少ないかなと思ったのですが、未納に局名無しが【在庫は13点】、局名入りが【在庫は5点】でした。那須さんに戻して、3倍の6銭を頂いてミッション終了、ご覧の通りで紛れは全くありません。

「直配達」は、管外の配達局で21条前半の付箋を貼って、4銭に未納消です。受取拒否で差出人戻しですが、最初に貼った4銭の効力は消えるのです。配達局とすれば、損金になり「此畜生」で筆×で潰して京都に戻します。

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京都郵便電信局は那須さんからしっかりと6銭を頂けます。諄くなるのですが、一般的には筆×=受け取り拒否と思っている方が多いのですが、それは正しくありません。管内宛なら拒否でも筆×にはなりませんし、管外宛なら、試配達をしない還付でも筆×になるのです。実例は筆×のケースで、受け取り拒否の場合が多いのですが、リーフを作る場合は明確な記載が必要です。それをやって初めて知識点が貰えます。受け取り拒否なので筆×という説明は知識点では減点です。

このケースの局名無しの【在庫は12点】、局名入りの【在庫は5点】でしたが、お化けが【2点】有りました。直配達なのに、21条前半の付箋が無いのです。旧小4銭貼で大阪島之内宛、22年1月9日です。随分早いので、21条の条文を印刷した物が一般的でない日付けです。(最後の京都ではしっかり貼っています。)それが理由なのか、貼って有って剥がれたのか証明は出来ません。これも保留のアイテムです。最後の一点は更に悩ましい物なのです。

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25年2月19日で東京麹町宛です。徴税注意の下げ紙が有るのですが、21条前半の付箋は有りません。受取人の自筆の受け取り拒否の付箋が付いています。直感ですが、試配達でなく直配達だと思います。新小判4銭貼で局名無し未納消、墨×です。これだけならば21条前半付箋無しで留まるのですが、ご丁寧に転居しているのです。同じ麹町区ですが、番地が違います。最初の宛地と転居先は同一管内かも知れません。でも、もう一枚新小4銭貼未納消、こちらも筆×です。筆跡からして、2点の筆×にはタイムラグが有るのです。転居を追いかけて、直配達の21条前半付箋が有るならば、転居先が管外ならば2度の筆×も分かります。有るべき付箋が無いために、このマテリアルもドンピシャでの解明には至りません。識者と議論したいのです。最後の京都郵便電信局は、21条後半付箋を貼って、しっかり6銭取ってます。京都局はやるべき仕事をしています。

2銭時代 22条 管内宛

那須エンタに戻ります。商売上の理由が有って、大型連休の前に全部書き終えてしまいたいのです。今回のテーマは最も地味な使用例です。未納郵便物、それも意図しての切手不貼付の郵便という括りでですが、配達不能=不在または転居先不明での還付は非常に少ないのです。21条の前半は無論ですが、21条後半の拒否での戻しよりも希少です。このポイントは、片山、古家両氏も随分強調されていましたし実際もそうでした。このカテゴリーでの総在庫数は17点です。

マイナーバラエティーですが、付箋の文言で区分できるのです。基本形は、最初に21条前半付箋を貼って、新小判4銭貼 未納消です。未納につき受け取るならば4銭払えです。不在の戻しで那須さんに還付ですが、その際の付箋は、「附箋之通二付返却ス郵便条例第二十二条二依リ未納税四銭集配人二渡サルヘシ」です。未納に局名無しが【在庫6点】、23年10月8日~26年5月20日です。

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他に局名入り未納が【在庫1点】28年7月31日、本局で無い今出川支局宛が局名入りで【在庫1点】31年8月9日です。これ以外に付箋の21条の文字に、横線を1本引いて「二二条」にした物が【在庫2点】何れも局無しです。

流れは上と同じなのですが、最後の付箋が「附箋之通『納税ヲ拒ミタルモノ二付』返却ス郵便条例第二十一条二依リ郵便税四銭集配人二渡サルベシ」の『 』部分を墨で消しているのです。未納に局無しが【在庫1点】26年10月14日、局入りが【在庫5点】27年8月6日~30年5月2日です。

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この取り扱いは明らかに22条なのですが、上記の正規の付箋を使った後に、21条の旧付箋を流用というのは意味が分からないのです。的確な答えは見つかっていないのです。

最後は珍品です。

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今出川宛の試配達です。付箋も22条になっています。ここまで書いて来たポイントを反芻してマテリアルを解析すれば珍しさが更に増すのです。必要かつ十分条件が完璧に揃っています。ド派手な、徴税注意の付箋、切手の下に今出川の捨印、新小4銭が被さって、京都未納、29年5月21日、これは勿論【在庫1点」限りです。管内宛の場合は、還付不能以外は絶対に損金にはならないので、試配達はある意味では論理矛盾になるのです。支局宛がポイントで、何らかの理由があるかも知れません。要再調査の案件です。

緊急のお知らせ

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那須浄説エンタをもっと続けたかったのですが、緊急性が有り、優先度の高い情報が入りました。現行に近い普通切手の偽造品です。広目天310円、観音菩薩360円、伐折羅大将500円です。画像の上部が本物、下部が偽物です。偽物の特徴は肉眼では分かりにくいのですが、30倍ルーペで見れば明瞭に分かります。印刷方式の違い故なのですが、本物はドットに色分解されずに1色のみでのスクリーンです。偽物は一般の印刷物と同じで、3原色のドットに分解されます。知識を持って精査すれば間違うことは無いのですが、目打は13X13.5なので同じ、糊は下手なリガムです。単片しかないと思われます。

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