2銭時代 22条 管外宛

一覧で書いてしまえばどうということも無いのですが、この組み合わせは少数です。我ながら、よくぞ今まで売らずに残していた物だと思います。【在庫は4点】なので、全品をお見せいたします。

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神戸宛です。神戸郵便電信局の21条前半の付箋付、新小判4銭貼 局名無し未納消、転居により還付です。管外へ戻すので切手に筆×、、京都郵便電信局の22条の付箋、新小4銭で未納消。直配達としては完璧にルール通りです。

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福知山宛です。福知山郵便電信局の21条前半の付箋付、U小判2銭ペアに福知山未納押し、受取人暫く旅行の為還付、管外に戻すので切手に筆×、京都郵便電信局の22条付箋貼り、新小判4銭貼り、京都未納消。これも直配達です。

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大阪川口宛です。21条前半の付箋無し、未納税受否問合の小付箋貼り、大阪郵便電信局の持ち戻り付箋と、丸一印 摂津大阪川口29.11.6. 京都郵便電信局の22条の付箋、新小判4銭に京都未納消、試配達として必要十分条件を満たしています。

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最後の物がまたもや悩ましいのです。東京京橋宛、受け持ち局は東京本局です。丸一で武蔵東京28.11.2を押しています。「21条前半の付箋は有りません」。脱落や剥がした跡は皆無です。新小判4銭貼り、東京未納消、これに筆×、付箋が一杯付いています。転居持ち戻り、芝口廻し、武蔵東京芝口28.11.3、東京芝口未納も押しています。最後は京都郵便電信局の22条の付箋で新小判4銭に京都未納消。さてこれは試配達か直配達かどちらでしょうか。21条前半の付箋が無いので、試配達かと思いました。それならば、4銭の東京未納は矛盾するのです。もしこの消印が東京芝口で消したなら、東京本局は試配達、転居した芝口が直配達という事も有り得るのです。本局と支局で違う扱いをやったなら、抜群に面白いケースですがそれは無理筋でしょう。時系列で最初の東京で消しているので、4銭の欠損は東京本局が被っています。芝口局は会計勘定にノータッチです。結論として導き出されるのは、配達を請け負った東京本局で直配達、「21条前半付箋の貼り忘れ」、芝口は東京の支局なので、追加の未納徴収は不要、大本の京都に戻して、22条の還付倍額でケリでしょうか。でも、21条前半付箋の貼り忘れは他のケースでは皆無です。或る意味、流石に東京とでも言うのでしょうか。この時代の未納(不足も)料の徴収は、請求書兼領収書として21条前半及び後半の付箋を厳格に貼ってやっているのです。有るべき物が無い事の証明は困難です。どうしても推測が入ってしまうのです。このエンタどう解釈すれば良いのでしょうか。データをしっかり提供致しますので、是非とも解明をお願い致します。