2006年4月6日(木)

 「人生で一度のチャンスかも」
弊社のオークションにはここ数回、エラー物が連続して出ています。特に現行切手の無目打・色抜けは発表されているものがほぼ網羅できそうな勢いです。その関連の裏ネタはさておいて、3月10日のロンドンのオークションでグレードの高い琉球のエラーが並んでました。元の所有者はアメリカ人で、「だちびん」4円の9C逆刷、ハワイの加刷漏れ、米貨暫定1/2Cの完全無目打ペア・・・。
同じような並びが去年のマイケル・ロジャースにも出ましたが、その際は何故かソソラレズ、完全にパスしてしまってました。参考値は今回の方が安いし、出場所が「まともにメールを入れると怖い」アントン・マリオ・トーレスのメール限定のオークションというのが面白いのです。ノーリスクの駄目元の安いビッドでは負けるでしょう。でも目一杯に入れてその値段で落とされるのも又怖い。この条件をクリアするのがプロなので、何人かに手配してテレホンビッドを受けて貰えるようになりました。直では無理なので、然るべき代理人を使ってます。終って翌日にFAXが来てました。彼女(Jean)曰く、おめでとう、珍しく一杯買ったわね、ハナマル付きのレポートでした。ロンドンでしかもポンドでないUS$のセールというのが素敵なのです。
マリオのカタログは数だけは随分出てますから、極端には安くは落ちないけど、所詮はリスキーなメールセールなのは皆知っているので、滅茶高くもなりません。だから私が誰かの上でOKと、落とす気で入れたものはきっちり納得の値段で買えてます。100円加刷とかは転売値段なので負けました。
買えたエラーの中でも、希少度以上に気に入ったのが2点有って、「だちびん」と「マイクロ」の逆加刷が何れも耳付きだったこと。9C/4円は下1列の10枚が見つかっており、当然・必然下耳付き、型録値100万円、銘版でないのが残念だけど、それを望むのは無理でしょう。
マイクロは多分2シート出ているはず。となると安く買って・高く売るという商売抜きでいじってみたいのがPos8の「1の字逆」の逆加刷、4X5=20面の逆さなので、上から2段の右端がひっくり返れば、下から2段の左端=Pos13に来るのです。左の耳が必要です。単なる逆加刷は今までに何枚か扱っていて、相場は10万円、でも逆で逆は狙っていても、そのチャンスは無かったのです。画像と共に記事を載せておきましょう。私なら書き得ない「情のこもった」ディスクライブです。
オークションの記事の表現テクニックとしては「だちびんが10枚有って$10000、逆の逆は2枚の存在だからそれ以上に珍しい・・・」。この比較論は私は絶対に使えません。でも最後の1行が気に入って、「たぶん人生で一度の機会かも・・」。うまい表現です。そしてそのチャンスを6月4日には貴方にもお届け出来るのです。最低値も原価+僅かで出して見ましょうか。表現は見えてる事実しか書きませんので、買える人が的確に評価して欲し