2011年5月12日(木)

『コンセプト』
PA68.MA58のオークション誌は5月18日(水)に発送します。それに先立つ、Web.でのダウンロード下見は本日から可能です。今回は、最低値の金額ベースでは過去最高、表紙は拘って、未使用のみで作りました。現存1点~片手以下の珍品が多く、存在数としては竜1銭3版の未使用が一番多く残っている?という贅沢な遊びをしています。支那字毛紙5円・10円の田型は3点目の確認だし、スペースの関係で表紙には使っていません。
要は、本当に良い物が出品物として、続々と来ているのです。出品物には貴賎はなく、ルール通りのマテリアルなら、順次処理するのですが、使える時間と、能力に限りがあり、ご出品者の思惑通りの扱いが出来ない場合もあるのです。出来る限り、不義理はしないようにはしていますが、現状の流れから見て、今のペースでは歪が出てきてしまいそうです。
だから、今後はより、効率の良い手段を採らざるを得ません。オークションのコンセプトは、安心して「マテリアルを換金する」場所を提供することが、唯一の目的だと考えます。掲載記事はオークショニアの言葉で、均一に表現して、最低値はオークショニアの経験で設定するのが、ベストでしょう。その意味で、不落札手数料の優遇制も含めて、記事なし・ロッティング・最低値一任を推奨しています。ほぼ7~8割がそうなので、十分にご理解は頂けていると思います。ただ、現象的に例外マターも起きてきます。最低値一任といいながら、掲載原稿を送れば、値段の訂正要求も来るのです。この場合の措置は、全面的な一任から外れますから、100点の内、1点でも変更の要求があるならば、全てのロットに対して、不落札手数料無料の権利は消滅します。これは、訂正でなく、最初からの指定で、1点でも最低値を指定すれば、残りの全部を一任しても、不落手数料を免除しないのと同じです。「換金のみをコンセプトとして、売れる値段はオークションのマーケットが決める数字が全て」と受け容れられない人ならば、最初から最低値を指定して欲しいのです。その場合、オークショニアの対応は、値段の無断変更や交渉は絶対にいたしません。その数字が受け容れられるなら載せますし、そうでなければ、躊躇無く返品します。余計な手間をかけることはしないのです。
ご出品者が値段に拘るというのも解ります。自分の買値が基準になる場合、他に売り先の可能性が有って、あわよくば、で天秤を掛けている場合・・等々、オークショニアが設定した値段に対して変更の可能性が、万に一つでも有るのなら、それは最初から通告すべきマターです。一度記事を書いて、編集に廻してしまえば、最低値の変更=受け容れない場合は不掲載・・という扱いは非常に困難を伴います。また、値段以外の記事に関しても、専門的なファクターを何の情報も出さずに、オークショニアに要求するのは無理なのです。桜の松田・政府、小判の紙、現行の目打形式等の、カタログで分類されている製造面マターは、それ程の見落としはないのですが、郵便制度上の要素というのは、専門家にとっては常識でも、オークショニアは、普通は覚えていないことが多いのです。わかる人が見つければ良いし、それが2人ならば、結果として高くなるのですが、義務的な要素として出品記事に書くのは、スピード優先の仕事としては疲れてしまいます。オークションの記事は、目視できる要素を表現すれば十分で、隠れているポイントは買う人が見つけて、納得して評価するべきです。特に、このカバーは、お前とこの何号のオークションで、幾らで買った・・だから、記事も値段もそれを考慮せよ・・という人がいるのです。過去の実績とはオークショニアにとっては、何の足しにもならない情報です。覚えている可能性はゼロなのです。特別なポイントを、記事にして欲しいのなら、当然ながら、自分で出品記事を書くべきです。そのまま載せはしませんが、見落とさずに編集することは出来ますから。
オークショニアは、絶対に、貴方自身にはなれないことは十分に理解して頂かないといけません。それが出来ない人とはお付き合いを出来ないし、そういう人ならは、ヤフーに出品して自己主張をしても、だれも文句は言いませんのでそちらを勧めます。仲介業としてのオークションでの、過度の期待を含めての記事一任での、後日の訂正要求は厳に謹んで頂きたいのです。