2006年12月14日(木)

「スコット NO 75」
 11月25-26日のフロア、28日のメールセールの締め切りを終え、不落札品の即売・返品受付期限が12日AM9時でした。
それ以前からの準備も出来ており、昨13日中に落札代金の精算が完了いたしました。最終の数字は出品5183・落札=精算4232 落札率81.65% 落札額(手数料除く)70,497,250円になりました。返品分を差し引いて、セールのあとで197ロット、229万円分が追加して売れました。多数のご参加有難うございます。
 これで、スケジュール的には、すぐさま次回の準備に移ります。ある程度のアウトラインは出来てますが、ご出品締切りは年明け直ぐ、この時に驚異的に集中するので、早めに時間を稼いでおかねばなりません。上手く行けば突っ込めるかなという面白いロットが出ていて久しぶりに燃えていたオークションがほんの数日前に有りました。戦前のシート、状態は良さそう。1点の「旧版改色富士鹿20銭」「旧毛軍事狭幅」あたりは、頑張っても、カタログ値の半値が相場、目一杯入れて、負ければそれで納得です。ただ、大きいロットが別にあって、富士鹿・昭白・芦ノ湖・田沢あたり、カタログの記事ではScott $20,300、一定係数を掛けると組合で500~600万のボリュームです。主な物はScott番号が出ています。単純計算で、落ちれば良いな・・のロットのつもりでしたが、ソソラレタのが「Scott 75」、分類上は新小判5厘になるのです。この額面のシートは今までも複数扱っていて、P13初期の縦紙・同じく横紙も、P12との希少度には差が無い珍しい例なのです。むしろ、最後期P13なら面白い要素も出てきます。冷やかしでは落とせないセールだから、真面目に仕事にかかってインベントリー・リストを請求したのです。オークション誌の記事以外のも、結構入っていて、カタログ評価では200万+も増えました。それ以上に目に飛び込んできたのが、#75Sheet of 80、そうなると更に真面目にやるのです。1点だけスキャンを頼んで、s締めきり直前に送ってくれたのが、ご覧の物。だからビッドの数字も2回に渡って変更したのです。落とす気で。
 「無銘版」でなくて良かったというか、それでも、読みが当たった嬉しさで、他のものに対しての評価も大いにアップしたのです。
参考値は$10000~15000、フロアのスタートは$10000、内容は、貰ったリストが正しいならば、組合カタログで777万、状態はかなりフレッシュ、シートが中心で、一部はブロック、但し芦ノ湖は3種で、富士箱根は3銭と10銭だけ、あとは基本的に昭白が多いらしい。銘柄的には、高買いはし難い組み合わせです。だから、飛び込み要素は「旧小判5厘」を幾らで踏むかだけ。
 終わった後で、WEBで見たら、直ぐに数字は知れました。ハンマーが$37500=手数料込みで473万=ほぼ型価の60%になるのです。私がエージェントに預けた数字は$35000、場で同値ならブレーキング・タイで、一声上までビッドします。だから買えたか負けたか微妙だし、買いたくもあるし、買ってしまって後処理に苦労するのが目に見えてるし・・・。エージェントのレポートが来るまではちょっとイライラしてました。結論としては、きっちり負け、その他のロットも見事に、一声負け。そして相手は誰でしょう?
 実は数ヶ月前にも、田沢・富士鹿・震災のシートが出てたのです。私はサボっていて、気付かずでしたが後情報を貰いました。落としたのはアメリカの割と大手のディーラー、そして売り方は「Eーbay」だとか。結果として、何点かは我が社に出てきてましたが。今回のビッダーはまだ確認が出来てません。知り得た情報は、フロアでビッド、私のエージェントに、もう一人以上相手がいた。
シートを落とした人のMaxの評価は、幾らでしょうか。面白情報から判断すれば、多分組合カタログの7掛け?その根拠は、殆どのロットは、私の踏んだ数字の一刻み上=50%+ぐらいで落ちてます。ただ、昭白20銭のスコット番号のそれは、実は現物が昭和毛紙、これが白紙の80%で落ちているのです。逆読みすれば、場に出ていても富士鹿・田沢の分類が出来ない、アメリカ人、そしてMaxビッドは7掛けあたりかな。
 さて$37500のロット、恐らくはバラサレてE-bayでしょうが、皆さん頑張って見て下さい。もしかしたら新改富士鹿8銭として売りに出る物が旧改富士鹿8銭かも知れません。それと、旧小判5厘を落とした人は、是非「ヒゲR無き・C位地」がどのポジションかを是非教えて欲しいのです。世間的には澤本のPos53が定説ですが、私が触ったもののデータとしては、外れているのが多いのです。
今回の画像では、何とも判断に迷いますし。