支那字の消印のお話です。

20220225z

今回のセールは目玉が一杯有るのですが、想定外のテーマでのご出品が有りました。中国本土での方針が原因で、字入切手の切手展での扱いが難しくなるそうで、展示に出せなくなるのでやる気が失せてしまったので売りたいとういうことでやって来たのです。中国での切手展での扱いとなると私は全く不案内です。詳しくは判る人に聞いて頂きたいと思います。

Lot2737~2795なのですが、その分野のコレクターにとっては垂涎のマテリアルが並んでいます。随分と前の強烈な印象の文献上で知られていても、マーケットに出てくることは想定していませんでした。コレクションのリーフそのものをジャスト100リーフ預かったので、記事の編集は楽でした。物が良いのでストレスが無いのです。最低値はご一任だし、今の評価で出品して、売れる値段は場での競りにお任せです。でも、良くも悪くも30年ほど前のコレクションなのですが、マテリアルの本質部分は当時も今も変わっていません。そして時を経たことにより、希少性の確定という視点で見れば、より輝きが増した物も目立ちます。

でもちょっと気になったのが、国際展に出品されたリーフ上での記述の内で数多くのアイテムに書かれていた、【現存1点=only one, unique、3点の内の1点】とかいう定量での希少性の表現はどうなのかと思うのです。採点基準での知識のポイントを明らかに意図して、これでもかという言うぐらいに書かれています。英語ならそれ程は気にはならないのですが、日本語でのこの記述には違和感を覚えます。弊社のオークションでの記述ならば、100%削ります。限られた条件での定量表現をご自分の名前で書くのは良いのですが、ご自分の知らない場所での物の有無など分かるはずは無いのです。オークショニアのポリシーとしては使いたくない言葉です。切手展ではそれを書いて、間違っても自己責任だから構わないのですが、オークショニアはそのリスクを負いません。実際に30年経ってもここにしかない物も有りますが、軍事郵便系と郵便使用の物は年を経れば連れが出て来てユニークでは無くなります。数が増えても相対的な希少性には変化は無いのですが、定量の希少性を示すのが、【国際切手展】では必須の知識の証明手法という変な常識には与したく無いのです。ゼロで無い物は時を経れば増えますよ。それと国際展でのトラッドの使用例は、機械的にオフカバーがNGというのもどうなのでしょうか。今回のLot2762 博山、2763の周村は電信取扱所なのでエンタは無いでしょう。そしてオフカバーも私の記憶ではここに有る物が唯一の存在かと思います。チョロ消なので高くはならないでしょうが、何人からビッドが有って、どなたが買ってくれるのかに注目しています。リーフの作り方次第で、切手展にも使える性質の物だと思います。使い方によっては持ち主の知識の証明になる物なのです。3点並べた内の支那菊5銭の丸一は今回のセールとは別口ですが、この局は推測はされていても見つかっていなかった物で、恐らくはユニークです。でもこちらは郵便印だと思うので、エンタの出現を待ちたいと思います。単片では切手展のコレクションには使えない物でしょう。

在支局(含む山東省)の消印で思い出深い物が2点有るのです。年号2字のSHIN・・・と欧文櫛のWEI・・・です。単片のチョロ消ですが、多分私しか気づいていないお話が有るのです。30年というかそれ以上の前のお話から入ります。時間を見つけて書きましょう。オーストラリアのおばさんとトリノのドクター、共通項は1971年の国際切手展に日本切手のコレクションを出していた人なのです。

今回のオークション、売上とかハンマープライスの額にはリンクしないのですが、書けるネタが一杯有るのです。金銭的には地味ですが表に出して記録しておきたいテーマです。時間を見つけて書いてみたいと思います。オークションの結果に影響を与えるのが嫌なので終わってからにしたいと思います。