2006年3月22日(水)

「国内航空」
今回のオークション、菊の郵便史関係とコンパウンドを含む目打ものは、予定通りで予想以上の高値でした。でも、メールの下支えを跳ね除けた、場での厚みのある競りなので同じようなものが、もし次回に出ても、似たような結果になるでしょう。エアー・ポケット的な「抜け」は発生しにくい分野です。物の数よりも、欲しい人の数が勝っているし、誰もが要るものを得ようとすると、かなりの出血を余儀なくされてしまいます。
同じく随分競ったものでも、全く意味が違うことも起こります。
Lot 2411 ゼロ付塔15円貼開封便国内航空第1便 麻布26・10・25→博多 制度的には9日間(実質8日間)料金の第4種実逓 最低35000→スタート105000→220000 8名
Lot2412 ゼロ付塔航空貼第2種葉書 ルックス良好 値上げ後 福岡26・11・5→渋谷 最低70000→スタート300000→700000 7名
2点とも、ある意味では著名な収集家宛の郵趣家便ですが、見たところ「ケバさ」がないので人気を呼ぶことが予想出来ました。裏話をするならば、この2点の前所有者は最近長年収集されたコレクションを処分にかかっており、一部では業者を通して、話題になるものも放出されています。ところがこの2点は、真っ当な切手のルートでなく、本か紙の市に流れていたものでした。察するに、自分宛のカバーは、記念印の郵来戻しや、シミが出てきたFDCと同じく全く価値が無いと思って、トラック一杯の本やら、なのやらと一緒に処分されたのでしょう。その後どのように流れて、我が社のセールに来たかというストーリーはさて置いて、「値段の意味」を分析いたしましょう。
2点並べても、最低値・スタート値・落札値と綺麗に正比例しての競りになりました。物の珍しさをプラスと見て、受取人の名前をマイナス評価して、先の物が10万、あとが20万位というのが私の読みですが、いずれも遙かに立派な値段になってます。メールのトップは「航空郵趣」をテーマにして切手展に出すことが%