2008年10月8日(水)

『文献出品』  

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JAPEX特別フロアセール、PA55は昨日、郵便事業株式会社大阪支店の集荷で発送しました。現状では特に遅延の要因がありませんので今週中のお届けになる予定です。
私の方は、当然ながら11月末のセールの編集の真っ只中、物量ともに良い物が来ています。まだ1500ロットしか書けてなく、想定ノルマの1/3ですが、入稿日の10月30日にはギリギリに間に合わせることが出来るでしょう。目玉はさておいて、昨今の風潮がオークションの出品にも色濃く現れて来ています。売り物が非常に多いし、売ることを前提にした出品が増えてます。勿論、その方向に導くべくお誘いしているからなのですが、オークションでも、プライベートのお話でも、連続しての売り物が有るのです。売り手としては早い者勝ちみたいな雰囲気です。
今回の出品で目立ったのが「文献」、それも良質の人気のある(或いは有った)ものが5人位から来ています。最低値は一任か、指定があってもずいぶん安く付いてます。オークションに出てきて、売れるものは決まっていて、カタログや雑誌は対象外で単行本が主流になるのです。だから5人から来れば否応なく同じものがダブります。市田さんの大作シリーズ、沢さんの小判切手、ウッドワードの翻訳本、いずれも3組重なってしまいました。名鑑も2組です。ここらは全てが私に一任なら、統一した値段を付けられるのですが、指定ありの人がいて、矢鱈と安い設定でくるのです。墨六が5000円、これはないと思うのですが、オークションなのでそのままの値段で出しました。一般的に同じものが同じ回に出た場合、入札も不便でしょう。このケースは、メールセールに関しては、Orビッド、どちらかを希望の入札で受け付けます。フロアセールでは条件の設定が複雑になるのでこの便宜は図れません。またメールでも単純に機械的に処理しますので結果としては有利不利が出てもクレームは厳禁です。
豪華本や名鑑は、郵趣家は物持ちが良いというか、随分と歩留まりが高いのでマーケットに戻って来ることが多いのです。それをこなす新規の需要がなければ値段は当然弱含みます。いい本が買いやすくていい時代なのですが。ちょっとした別格が、ぺプローの手彫り切手シート写真集・117葉です。これだけはフロアに出しました。確か3人ぐらいから頼まれていて、相場も教えているので、いい値段まで競るでしょう。知る人ぞ知る、オークションの文献出品の目玉になっているものも出ています。水谷行秀作品集、久野の機能実験、行徳さんの昔の本=郵便の種別と使用例、春日部郵趣の発光特集、ここらは墨六よりも高いことが有るのです。皆さんよくご存知だから。序でなので文献を買う場合のちょっとしたヒントをあげましょう。弊社では絶対に大丈夫なのですが、市田さんの竜切手と青一で、買ってはいけないものが有るのです。当初の正規販売品は問題なしですが、その後の著者取りか、予備のもので、写真が付いてない=青一は別冊の写真本無しが出回っています。事情の詳細は書きませんが、今の出品者もオークショニアも知らないのでしょうが、買った人は抜けた部分の補充が利かずに役に立たない悲劇に見舞われるので十分注意してください。弊社の場合は、写真の有る無しを絶対に書きますが、即売でも知らない者同志の取引は危険なので十分注意してください。オークションでも即売でも、知っていて教えずに売るのは詐欺に等しいので責任ある人はやらないとは思いますが、最近はそのケースもチラホラ見えて来ています。
出品募集のギリギリにやって来たのが、ちょっとしたリーフに貼ったコレクション。スコットアルバムなので出所はアメリカでしょうか。解説も要りません。文句なしのラストロット、スーパー・ゼネラル・ブローカー=●君(イニシャルは書けません。怒られるので)、2番札になれるかな?