2007年2月6日(火)

「柘植寿治作」

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本物も勿論そうだけど、偽物・模刻も出来が良くて、インパクトが強くて有名なのが、江戸の侠客、新門辰五郎の竜200文ペア・500文ペア貼りのエンタイヤ。結構オークションでも見かけます。相場は1万円位でしょう。
1年ちょっと前に、多分お身内の方なのでしょうが、市川市在住の柘植寿治作の模刻という表題で、カラーコピーをくれたのです。新門・・・は名古屋の柘植・・・が作った?みたいな記事を読んだ印象があったのですが、今回の送って貰った資料で、素性がはっきりしたのです。
それ以上に、目から鱗なのは、マージンたっぷりの竜文4種、ご丁寧に無地と縞まで作っている。時々見るし、1組は何故か、私の偽物のコレクションにも入ってます。和田ではないけど、ちょっと素性が知れてなかったものでした。それ以外のカバー2種や消印を押してる、小型シートは紙も違うので、間違える心配はないでしょうが、竜文の単片は素晴らしく出来が良いのです。現物を手に出来れば、紙と刷りと図案のディテールで調べれば分かるのですが、ネットオークションのロットに混ぜられたら、まず区別は無理なのです。実際は、未使用は、本物よりもこちらが遥かに珍しいし、私のキャリアでも1~2回しか触ってません。だから、48文と100文の3文字検査済の頭消し・東京検査済の同じ印象のものに注意すれば良いでしょう。今回は、文章よりも、ゆっくり画像をご覧下さい。