2006年11月2日(木)

「アラカルト」
 直近の情報を少し掘り下げてみましょうか。ちょっとした、目から鱗だったりして。
 PA46の出品物・Lot 3459は、新小判25銭13(最後期印刷)田型未使用、400面版なので「トンボ無し」。これはそれなりに少ないけど、物としてはまともです。知識面のデータというより、NH・極美のブロックの評価で良い値段になるでしょう。
これだけだとネタにはならないけれど、関連する単片を10年前から暖めていたのです。半ば忘れていたけれど、探すとも無くロッカーの奥のストックブックから出てきました。どう見ても、紙は最後期の白紙・目打はきっちり13・そして左上に「トンボ」。これの解釈はどうなるのでしょうか。かつての日専に載っていて、今は何故か消えている、、目打12のトンボ付き、3銭、25銭、50銭に存在が確認されているものが有ったのです。400面版の時代の旧版使用のトンボ12とするならば、同じことが400面版=最後期13に出現しても良いのではと密かに思っていた物です。印刷と目打の穿孔は別作業なので、同時期の12と13に有っても良いでしょう。日専から「説明無く?」忽然と消えた12のトンボの解釈にも何か変化が起きたかも知れません。単片は私の所有物なので、今回の25銭の田型を落とした人が、きっちりレポート付きの、欲しいのオファーをしてくれれば、売値には全く拘りはないのですが、反応出来るのは一人いるかどうかかな。

 Lot2409~2414がEXPO70のCTO。会期前の44・10・12の本局開局の印揃いから、会期中、多分国連デーの消印4タイプの5局揃いのCTO。剥がせれば高いという、下世話ネタ以外に初めて気づいた「意味の無い」情報がありました。欧文三日月印の場合、1=本局、2~5は木曜広場・土曜広場・中央口・日本館、どの番号リンクなのかは知りませんが全てのタイプでかなり少ないはずなのです。外郵カバーはそこそこ出てきますからオークションの記事では、必ず番号を入れてました。機械的に1~5と。
 まず、欧文ローラーを見てください。2~5はそれで良い。でも本局は無番号。同じポリシーでの局名割り振りでしょうから、ローラーの本局が無番号ならば、三日月の本局も無番号、つまり1と思っていた物は、消印を装飾する飾りの縦棒に過ぎないのです。今後は三日月に朝鮮型と書く必要も無いし、1と書くのは止めましょう。ここらの、きっちりした情報は、多分「告示」に出てるはず、そろそろ行徳さんの第4集が発刊になるでしょうし。
 やっと、HONG KONG のJOHN BULLのレポートが届きました。エージェントからの一報で、落ちた物のデータしか来てません。ブロックは私は全く縁が無く、全般的に安くはなかったような気がします。落とす気なら、行って、自分の評価を超えてからが勝負です。他の人と同じ条件・情報での冷静に出した数字では、まず目玉は落ちません。私がちょっと気が有ったのは1点だけ。それは大人しく落ちてました。鳥45銭ロの第四コーナー、右耳に「ロ」の文字が見えるのです。和紙黄2銭など、何種かに思しき物が有りますし、仮名ロの切手に「欲目のロ」と読んだのです。でも、私以外にこれを、評価する人がいないというのも、また寂しいことでも有るのですが。