2008年8月12日(火)
『ポスパケット約款10条』
 本日8月12日の夕方に、8月30−31日のPA54・9月2日締切りのMA47のオークション誌を郵便事業会社大阪支店の集荷で発送完了しました。大型の郵便物なので想定される配達日数は受け付けの翌日を起点にしての3日程度です。かなりの地域には今週の金・土あたりにはお届けできると思います。ただ、部数が500以上2000未満の差出なので郵便番号の2桁〜5桁で区分して、束ねての差出を条件に、「ポスパケットの特割」料金が適用されます。そしてその条件には、そうでない場合に比較して「3日」程度の配達日の猶予が課せられています。即ち、配達の義務日付としては、ポスパケット約款10条で定められた条文の、「荷物の配達を行う日」に当てはめれば、かなり差出人に不利に計算して19日の火曜日がその日にあたります。ただ、普通はそこまで掛からないはずですし、大阪支店の集荷の、遅くとも翌日朝には新大阪局へのトラック便には乗ります。この件は実行後に電話を貰う約束になっています。そこで、郵便番号2桁で区分され、配達局側の集中局に振り分けられます。新大阪局に確認をしましたが、税金や株式、受験等の超大量郵便物が来ない時期なら、入ってきた当日か遅くとも翌日には次の段階へ動きます。基本的にはトラック便で、北海道等へは飛行機便の扱いです。配達局側の集中局で配達局別の区分が行われ、一日にかなりの便数での発送が行われます。この段階でも遅くとも翌日までには完了されるはずです。昨今の物流は基本的に夜から未明に動くので、夜中に入った物でも翌日配達のルートに乗るはずです。整理すれば、12日の火曜日集荷で、13日の朝に新大阪に入り、14日には先方の集中局、14日深夜から15日未明には配達局、15日又は16日が配達日になります。ただ、現在の郵便事業会社の人員配置と翌日配達義務郵便=エクスパック・ゆうパック・速達と再配達にマンパワーを食われており、「特割郵便」は優先度で劣後します。意図的に3日の遅延を狙うことはないのでしょうが、結果として、約款10条のギリギリの日付になることも有るのです。当ホームページで発送したとの情報が出て、普段は2日で来るのに今回は来なかったというのは論外で、4〜5日は余裕を見てください。それで不利益を被らないような日程で発送してますから。
  5月の発送時は深刻で、約款の義務の日付より更に遅れて届いたケースも有りました。ルートを追っても、どこの局もが自分のところでは遅延に心当たりがないとの返事でした。一束の5〜6件がそうなので、束の状態で紛れていたらしいのですが、結論は出てません。ただ、実態としては配達完了ですから、101号の調査対象にはならず、更には約款には遅延による損害賠償の規定が無いとの理由で、賠償の請求も出せません。ここらは色々議論の余地も有るのですが、ここでは書ききれませんので取り敢えずは控えておきます。ただ、物流の流れの中での遅れと、人的なミスによる遅れとでは大分意味が違います。原因が判明すれば、具体的な要求も出せますし、それに基づき今回は、大阪支店の手を離れたことの確認を貰えるシステムになりました。収友に届いたのに自分には来ていない・・というクレームの電話は何の意味もないのでお控え下さい。暫く待ってくださいとしか言いようがないのです。ここで説明した流れをご理解の上、今週中に届いてないか、週を明けて届いた場合はご連絡頂ければ有り難いのです。
2008年6月25日(水)
『詐欺メールにご用心』  (232KB)
  6月15日日曜日締切りの、私のヤフーオークションの出品物に関して、詐欺メールが送られています。今までにも何度も同じようなケースの報告を貰ってますが、一向に無くなりません。また、知的な犯罪と言うには余りに稚拙で、引っかかる人もいないとは思います。別掲のメールは3番札の方に送られたもので、当然ながら1番札=落札者とは何の問題もなく取引は完了しております。このアイテムの1・2・3番札の方とは何度も取引実績が有り、それ以外の普通のオークションでも良好な取引関係が続いています。
  詐欺メールを送るにも、ヤフーからでは誰でもが簡単には出来ず、それ以前の取引でメールアドレスを知っていることが必須です。だから、詐欺メールを送った人物と送られた人は何らかの接点が有ったはずなのです。ただ、得られたデータで調べましたが私のデータでは詐欺師の特定は不可能でした。その人物のIDは女性名で登録され、「新規」で生きておりますが取引実績は残っておりません。これ以上は興味本位でメールを送って遊んでも生産的では有りませんので、同じような経験をされた方は、ただ只管無視してください。相手にしないのが正解でしょう。
  このことを奇禍として6月27日発行の郵趣ウィークリー26号に、思いつきの広告を出しました。偶然にも、「木造船2銭の糊上印刷」がまとまって手に入っていたのです。昭和切手のぐちゃぐちゃのアキュムレーションを額面別に分けていて、たまたま見落とさずに出てきたのです。どのルートで買っていたのか今となっては分かりません。その他にも、ちょっとしたプルーフやエラーも見つけたのですが、その内オークションに出しましょう。
  「木造船の糊上」は今すぐなら、ウィークリーを見てない方にもご注文いただけます。超特価の破格値ですが、予想外の出現だから安いのであって、書いているよりは状態も悪くないし、勿論詐欺では有りません。
2008年6月20日(金)
『竜100文2版Pos26』  (71KB)
 突然、前触れも無く大きい荷物がやって来ました。5月末に会員さんになってくれた人からの出品です。分厚いバインダーにカバーが500点以上、でも出品記事は2行だけ・・。壬申の公用飛脚便、もう一点が竜100文12枚貼りカバー・・・。扱いは一切一任です。
  詳しくは、次号の弊社のカタログをご覧頂くとして、以前からかなり気になっていた竜100文の製造面の疑問が一つ解決したように思えるのです。画像でお分かりのように、2版のPos9〜35の12Bです。この並びなら、夢のブロック=18の腕落ち・25のあご無し・26の腐食漏れの大エラーも含みます。手彫専門カタログの使用済最大ブロック10も見事に更新です。これ以外の色んな要素はさて置いて、本題に入ります。
  消印は岡山の最初の郵便印、差出の書込みが正月廿二日なので、総合的に判断すれば明治5年1月22日が差し出し日だと思えます。2版としてはかなりの初期使用ですし、刷りもシャープで濃青の初期印刷だと言えるでしょう。注目したのが、18の腕落ちでなく、26の頭髪です。どう見ても、濃くも淡くもない周りと同じ刷り色です。だから、「腐食漏れ」では有りません。でも、「頭髪加刻」とも思えません。直感で判断すれば、「腐食漏れ」の前の正常な状態か、加刻後に現れた瞬時の正常類似の何れかだと思えるのです。この件に関しては、市田左右一氏の名著「竜切手」に興味深い記述が有るので、ここに引用しておきます。
 (32KB)
  見事なまでの断定調で、一つの可能性は否定されています。ただ、氏の表現ではその現物に触れる機会も無かったようなのです。市田氏の論文では、26の頭髪の状態に関しては、@腐食漏れ→「A一見完全状態」→B加刻での滲みに並べてます。ただAは実物を示しての結論でなく、又聞き情報を推論でブッタ切ってます。客観的な証明手法としては些か弱みも有るのです。製造面での専門用語を錦の御旗の如く振りかざして論議の道を閉ざすのは如何なものでしょうか。私の考えは@完全状態→A「腐食漏れ」=破損→B「頭髪加刻」=滲みの順だと思うのです。
  今回のマテリアルに接する前にも、際どい話が有ったのです。疑念は、Pos36の雷紋軽彫が有るはずの切手で、軽彫でない普通の印刷の初期と思えるアイテムに接した時に起きました。それ時は、面白いけど、そういう印刷の物も有るのかな・・以上には感じませんでした。一枚の単片のバラエティーから、シートの全体像を推し量るのは無理なのです。ただ、2〜3年前に、達者な若いアメリカ人のブローカーが送ってきた切手には正直悩みました。Pos26(確かに)で、頭髪には滲みが全く無く、もしかしてとシゲシゲ見ても腐食漏れのそれとは印象が違うのです。彼は、当然、アワヨクバ「腐食漏れ」=未使用でカタログ値500万の期待をしていたと思います。ただ、定量作業のプレーティングは出来ても、経験が必須の厳しい視点での分類は無理なので、夢を含めて、腐食漏れか頭髪加刻かを聞いてきたのです。私の結論に対しては、何の異議も主張も有りませんでした。
  確かに初期印刷の雰囲気の未使用でしたが、惜しむらくはマージンが弱かったような気がします。出品記事は、多分、腐食漏れ〜加刻のポジションの完全状態?みたいな表現をしたと思います。状態故に売れるかどうか危惧したのですが、期待した人がきっちり落としてくれました。どういう評価をされたかは今現在は聞いてませんが。何れは「竜」の大コレクションの中で意見を表現してくれるでしょう。
  あの時も識者と話したことなのですが、説得力の有る根拠は金井宏之氏蔵の100文2版の完全シートに見出せます。市田氏の本にも写真が添付されてますから、誰でも調べることが出来るのです。26は確かに「腐食漏れ」、そして36も明瞭な「軽彫」です。このステータスは同一シートに有るのです。ならば、36の状態完全な単片と同じシートの26はどんな感じなのでしょうか.順序を並べるならば36の完全状態の方が、腐食漏れ・軽彫よりは前でしょう。だから、36の完全状態のシートの26の頭髪もやはり完全だったと思うのですがその証明は現時点ではなされてません。
  ここで今回のマテリアルを見てください。最所期使用ということは、初期印刷です。26の頭髪は完全です。そして、本当に偶然というか奇跡的に右下切手Pos35の右隣36の雷紋部分が残ってます。当然の如く、全く完全な状態です。もし、36もリタッチや洗浄がされたのなら、印刷が不完全になったあとで、完全な状態の物が出現する可能性も有るのです。ただ、その作業はされたという証拠は有りません。だから26と違って、こちらは時系列で並べれば、完全〜淡いに並ぶはずです。26の頭髪は「完全」→所謂「腐食漏れ」→所謂「加刻」の並びでいいと思うのですが。もしこの考えが正しいとしても、「完全」が「腐食漏れ」より少ないか、同じ程度の希少性と判っても、値段は「腐食漏れ」に比例することにはならないでしょう。切手のバラエティーの値段は希少性よりも、ストーリーの面白さや派手さに拠ることが多いのです。
  ここまで書いてきて、どうしても連想してしまうのが、200文の破損〜所謂リタッチというお話です。この件での私見もあるのですが、これはデータを数多く並べて論証せねばなりません。オフレコの議論なら結構いいとこまで行けるのですが、ある種刷り込まれている知識をひっくり返すのは大変なエネルギーがいるのです。先駆者は推論で良いのですが後発の者は証拠を示して立証せねばなりませんから。だから、こちらは又いずれ。
  因みに今回の「カバー」弊社の100回目のセールのラストロットにしましょうか。最低値もお手頃ににして・・・。
2008年6月7日(土)
『団扇の花』  (204KB)
  フロアオークションの演台にいる者だけが見られる光景です。弊社の場合はスタート値をリストにして提供してますから、相当なスピードで進行してもフロアビッダーがロット番号をミスしてのビッドは殆ど起きません。これをやってないと、番号のみならず、値段の聞き取りミスも起こる恐れがあるのです。このシステムは海外の同業者がやっているのを見て、私がかなり早い時期から取り入れて、今や国内でも他社も含めて完全に定着しています。
  オークションシーンでの、派手さや劇場的な面白さは場での競り合いなのですが、結果のデータをアナライズすればかなりの部分はメールの段階で決してます。目勘定での割合ですが、弊社の普通のフロアセールの場合は落札金額ベースではメール2対フロア1程度が平均的です。下見無しの人のメールビッドでも有る程度は勝負できることを目指して記事を書いてますから。
  その時の状況にもよるのですが、人気の有る分野には必ずそこそこのメールビッドが入ってます。自分しか分からない超掘り出しのポイントはオークションでは極めて希な要素です。だから、場で手が挙がってメール相手に競る数は1〜2人が殆どで、5人ぐらいから同時に札が挙がって、さしずめ『団扇の花』が満開になることは滅多に有りません。それに、私の手札にはメールの1・2番札の数字とビッドした人の名前が書いてあり、それと場で手を挙げた人の面子と値段を見れば、オークション誌を見ずとも何を競っていて誰が幾らぐらいで勝ちそうかも殆どの場合は判るのです。だからこそ、場を仕切ってのオークションが出来るのですが。
  今丁度来月の郵趣の広告=PA53の落札結果速報を見てますが、出来た数字以外の裏情報をちょっと書いて見ましょうか。昨今のオークションの値段という物は、マテリアルに対する普遍的な評価でなく、ヒューマニックな要素、誰と誰が競って・・今回だけの値段・・のケースが結構有るのです。オークションは所詮は刹那の世界であって、参加者が一人抜けるか、ご新規さんが入るかで天と地ほどの差が出るのです。解説します。別のウインドウでデータを見てください。
  1172 理屈ではこれ以上のものはないはずです。希少性、地域、日付、このケースでは欧文の要求はされません。NAGANOの欧文櫛は無理ですから。でも、戦後の記念が100万クラスでも驚きのニュースではない風潮に驚きます。
  1175 数字としては予想の範囲内。最低値15万ですが、80万以上で5人のメールが有りました。葉書と封書は同一料金、存在数は1対100、ただこのケースの場合はカバーでもほぼ同じ評価でしょう。85円の第5の印刷物を是非扱って見たいのですが。
  2430 『団扇の花』が5枚は有りました。誰もが同じ考えで、派手さと希少性が乃木のキズを評価の向こうに追いやるのです。以前売ったペア貼の完全品が70〜80万だったかと思います。あの時は随分強気の最低値と思ったのですが、今回の結果を見ればコンディションに我慢して希少性に惚れ込める人の数に多さに認識を新たに出来ました。
  3098 表紙に持ってきた意味を理解してくれた人が少なくとも2人以上はいたのです。松田の高額10銭・20銭・30銭の未使用のP11の少なさを金額に置き換えて認めて貰えたのはちょっと嬉しい驚きでした。
  3147 表面は本当に綺麗です。色フレッシュ、ウエルセンター、目打完全、でもリガム、これを「NH 極美」と書いてヤフーに出すのは詐欺ですが、リガムと書いてもこんな値段になるのです。勝った人も負けた人もこの数字なら納得でしょう。
  3629 理屈的には抜群に珍しいものでしょう。ただ消印がやや弱い。落ちた値段の5倍以上のメールビッドが入っていたのですが・・。入れてた人は拍子抜けかも。
  3709 何ともはや・・としか言いようの無い値段です。プライベートで値付けするなら20万以上にはなりえません。ルックス的には合格なので後は誰と誰が競るかだけ。値段を切ってない人と強気で降りない人がぶつかっただけ。出品者もオークションを良くご存知だし理解力が有る人なので、率直に喜んでくれるでしょう。記憶からも記録からも消しておきたいデータです。
  3847 棟方の直筆は、例の特徴のある汚い筆書きが結構残っています。私の売値なら2〜3万でしょうか。但し、この人の場合は木版の版画は別格なのです。展示会の案内の印刷葉書や文字だけの葉書なら一桁は値段が下がります。
  3917 直感で付けた最低値ですが、メールも結構入ったし、フロアにもその分野の人が数人来てくれてました。小判のプルーフなどと違って、昔はそこそこ見かけたという話を聞きました。今回程度の値段が相場なのでしょう。
  4084・4089 型録値を見て下さい。フレッシュという以外に製造面のバラエティーの手変わりの要素は皆無です。メールで強気に入れていて、更にわざわざ、たまたま場に出てきて、しかももう一人の滅茶値で入れてる人のメールビッドに負けているのが許せずに場で手を挙げて落とし切った故の値段です。この値段の1/3なら喜んで売りますけど。この調子が続くなら手彫の未来は明るいのですが。一連の桜のVFの出品者、随分高い値段で買ってた人ですが、今回は報われたと思います。オークションでは「2人いれば」この値段になるです。「一人いる」のは結構多いのですが、二人目が中々難儀なのです。
  4098 直近の他社のセールの上耳付の3連が200万、下耳付の3連も多分これっきりで終わりのはず。メールビッドは最低値120万に対して、200万と210万のキッチリ2本だけ。情報は行き渡っているしグロスの金額故にアワヨクバや抜け目狙いのビッドは皆無です。ただ、1枚札が抜けたとしてスタートが120だったとしても、落ちる値段は紛れずに200か210か220のどれかでしょう。皆さん賢すぎるのです。
2008年6月3日(火)
『オークション終了』
  第53回フロア・第46回メールセールは本日までに無事終了しました。既にUPしております落札結果速報をご覧下さい。フロアセールにおいては、演台から見ているとロットナンバーを読み上げた瞬間に団扇=パドルの花が5〜6本開いたものも見受けられ、随分賑やかな競りになりました。印象としては競るものは競って、一桁伸びるし、単片の使用済では安く付けても見向きもされない分野もあるようです。ここらは、編集の時点で神経を研ぎ澄まして、取捨選択をせねばなりません。それがオークショニアの役割ですから。
  今回はオークション誌の発送で、想像外のトラブルが発生、そのまま放置すれば次回も起こりかねない深刻な状況故に、何らかの措置を講じます。一件はイスラエル宛のEMSが不在で持ち帰られそのまま配達されず。結果、期日までに受取人には届かない。もうひとつは、国内の配達遅延。5月の16日の午後5時過ぎに、郵便事業株式会社・大阪支店の集荷で発送、ポスパケット約款10条(ゆうメール=旧冊子小包の特割)の荷物の配達日数の義務的配達完了の日時は22日の木曜日、この日に着かねば契約違反になるはず。ゆうメールの特割の条件の一つは郵便番号の5桁又は3桁での束ねての差しだし。ところが今回は、340-00で出した7件が早くて24日の土曜日、遅ければ26日の月曜日の配達。具体的には草加局扱いのものが該当する。それ以外にも、遅延の問い合わせが数十件有り、埼玉、千葉、神奈川、北海道が多かった。ゆうメールの配達の流れは、大阪支店で集荷、持ち帰って束状態で区分して、新大阪支店を経て、各地の中継局へ行く。草加局を含めた33・・・、34・・・は埼玉新都心局が担当になる。ゆうメール等の大型郵便物は通常の送達想定日数が約3日、プラス特割の遅延承諾が3日加算される。現在の日本郵便=郵便所業株式会社の考えは、只管に「打倒クロネコ!」だから、原則翌日配達が義務的に課されている、エクスパック・ゆうパック・速達に人手を割いている。料金も割り引いている故に送達日数がこれらに劣後する「ゆうメールの特割」が後回しというのは分かるし、それを承知で使っている。それでも十二分に余裕を見ているはずの、請負契約の一部を履行できないというのは事業者として有るまじきこと。遅延の発生する可能性は、大阪支店、新大阪支店、さいたま新都心支店、草加支店の4箇所に有る。この内の草加局での可能性は極めて薄い。末端の局にまで来た郵便物は次々に処理するのが一番楽なはず。遅らせるメリットは何も無い。
  電話での問い合わせの段階では、さいたま新都心と草加はこの日付での理由の有る遅れは発生していない=天候異変や事故発生、税金、株式、受験等の大量郵便物による業務遅延も無かったという。大阪支店と新大阪支店は今だ返事無し。普通便でしかも遅れたとはいえ、配達完了郵便物の為、101号での調査要求は使えない。放置すれば次回以降も恒常的に発生する可能性がある為、然るべきルートへ調査要請を出すことになるでしょう。
  もう一件の年初からの「オークションのルール」に基づく懸案が、この程明瞭な結論を得ました。今回で無い既に終わっているオークションへの出品物に関してだが、オークション誌を発送直後に出品者から、その一部を取り消しにしたいとの申し入れが有り、電話でのやり取りでそれを拒否、その後不測の事態を避ける為に要求の有った物も含めて全品を取り下げ、要求者を除名にして以降の出品・入札の利用も拒否する通告をした。オークション誌の規定にも、「規定に記していない運営上の判断はオークショニアの裁定による」。更にはこの出品者には、当然ながら発行の数週間前に掲載原稿を送っており一定の期日内に返事がないことで、異議が無いと判断していた。相手方=原告の要求は、不当に出品を取り消され、更に除名されたことへの損害賠償が10万円、拡張しての要求が、この件をブログに書かれたことに関連しての損害賠償が10万円だった。相手方の主張の根拠は、オークションの出品物に対する所有権は出品者に有り、落札者が決定するまではその権利は絶対であり、売る・売らないも出品者が決定できるというものだった。これを解釈すれば、入札値を出品者が聞いて、それで売るか売らないかの判断を委ねるという、かつてどこかで噂になった変てこな出品者の跳梁跋扈を許すことになり当然ながら受け入れるわけには行かないのである。
  裁判での論争は唯一、法に則してどちらに理があるかか否かを裁判官に判断を委ねるということである。私の主張は、オークションの起源が紀元前のバビロンの奴隷市から・・説き起こして相当の頁数を費やしてルールの詳細を書いたが、裁判での判断の元になる条文は、商法551条・552条の問屋(といや)取引に収斂し、その内の有償委任取引を委任者の一方的な申し入れで解除できないということだった。ここらの詳細は、あまりに長くなるので別の機会に譲りたいが、5月28日付けの特別送達で送られてきた判決文は、「原告の要求を棄却する。訴訟費用は原告の負担にする」。私が、最初に要求したそのままの主張が一文字も違えずに認められた。原告は2回目の口頭弁論から出席せず、2度の欠席が続けば休止満了=訴訟の取り下げになるのだが、私としては裁判長の判断が欲しいが為に、結審しての判決文を書いて貰った。この裁判は第一審が、某簡易裁判所なので、控訴するなら大阪地方裁判所の某支部、上告は最高裁になる。その選択は敗訴した原告によるので期日が来るまではどうなるのかは分からない。今回の判決理由は基本j的に、入り口の段階での原告の主張に理由が無いとの判断で、私が望んだ商法の551・552条には触れられておらず、その意味では少し肩すかしかな。オークションのシステム論に関わることなので、より詳細な報告は場所を改めてきっちり検証したいと思っている。「オークション」の括りでも、裁判所の不動産の競売やヤフーのオークションとは似て非なるもの。関わる法律=商法も違うのでここらも含めて最高裁まで行って、確定の判例を得たいという気持ちも無くは無いので・・。
2008年5月23日(金)

『引き続いてのスタンプショウ広島』その2  (397KB)

ロットNo.
記事
金額
135
48文2版    4枚プロペラ
70,000
136
半銭IN     クロスロード
70,000
138
1銭政府ペア 石ノ巻不統一
30,000
139
松田2銭    高砂不統一
15,000
141
中間印刷再接ペア
50,000
143
赤2銭     COLORADO 船内印消
20,000
144
UN      四日市検査済
25,000
145
松田10銭   SHIP
40,000
148
2銭ホ     東富田 伊勢
20,000
149
10銭ロ     SHIP   
15,000
150
10銭ハ    P11(下辺12 1/2)
50,000
151
20銭ニ    濃色 未使用 殆どNG
50,000
152
10銭ホ    SHIP 右辺浅い
50,000
154
新潟小ボタ
10,000
155
長崎小ボタ
12,000
156
高崎小ボタ
20,000
157
長崎小ボタ
12,000
158
8角仏船内印 裏少薄
30,000
161
無地       HIOGO
50,000
163
宇都宮ボタ  目打裏少薄
12,000
164
高田ボタ
15,000
167
◎仏船内印
30,000
168
無地9s     SHIP
15,000
173
45銭白紙   SHIP 右上RC
150,000
178
前橋ボタ
15,000
179
水戸ボタ
60,000
182
上海3枚プロペラ(線入り)
15,000
183
上海白抜サ
10,000
186
◎仏船内印
25,000
188
パクボー サンフランシスコ
15,000
192
独東亜細亜商船船内印    裏少薄
70,000
193
パクボー ビクトリア(カナダ) 裏少薄
10,000
195
地図無し明瞭
40,000
196
旧きく60円帳 中央横目打無し
50,000
2008年5月22日(木)
『引き続いてのスタンプショウ広島』その1  @(1.92MB)   A(1.90MB)

5月17日―18日に開催されました標記イベントに今年も参加しました。本年の企画は200点のドラフト制での販売でした。展示しての即売を登録・指名で行い、ほぼ60%=高い物から順に売れていきました。残った物はここで先着順で即売いたします。メールにて、在庫確認の上ご注文下さい。カバー類と単片を2回に分けて掲載いたします。

ロットNo.
記事
金額
和桜1銭政府貼 イ1番
50,000
1銭ル貼 ヌ9号
20,000
見付検査済
60,000
大聖寺不統一 少シミ
35,000
10
シ17号+出雲崎
20,000
14
盛岡ボタ
20,000
17
独東亜細亜商船船内印
35,000
19
TUNGCHOW
60,000
20
軍事加刷 青島 野戦局
20,000
34
薄手2銭往 OSAKA
20,000
47
NINSEN 葉の下少縮小
20,000

50

満旅順
20,000
53
KEELUNG
15,000
56
朝日新聞訪欧大飛行
50,000
57
TAKAO
40,000
58
価格標記封筒封上部縮小 KEIJO
35,000
59
12枚貼 TENYO−MARU
15,000
60
KEIJO
20,000
61
売れました
    
62
売れました
   
63
日中コンビ MOUKDEN発上海宛
50,000
65
新毛コイル貼 南京飛行
35,000
66
台湾選挙投票入場券
20,000
67
支毛・支菊8枚貼 青島 野戦局
50,000
68
TSINGTAU
50,000
70
SHASI 薄消
50,000
71
売れました
        
72
富士鹿20銭貼 基隆+KIIRUN
30,000
73
旧改富士鹿8銭貼 KOBE 封角少欠
30,000
76
米船内印消
15,000
77
ASAMA−MARU
40,000
79
検閲封緘紙貼 逓信省第七検閲済
15,000
84
無透螺鈿10円貼印刷物米宛
35,000
87
官報3200号付録 明治銀婚 見本貼
40,000
89
日清4完貼 有栖川2銭少キズ
35,000
93
TAIYO−MARU
15,000
95
大連―蔚山航空便
20,000
98
TERUKUNI−MARU
30,000
112
ナポレオン貼横浜宛
25,000
113
独東亜細亜商船船内印
20,000
114
独東亜細亜商船船内印 PAQUEBOT
20,000
115
無切手葉書 独艦船船内印
25,000
118
イギリス発名古屋宛 INCONNU
15,000
119
イギリス発旅順宛 楕円満鉄印No2
40,000
120
独切手貼 独艦船船内印
35,000
122
ロシア葉書北支宛 CHANGCHUN 中継
20,000
124
満州切手貼 丸二HSINKING
15,000
128
売れました
  
132
暫定香港加刷3完貼FDC
30,000
133
旧毛1円50面シート上耳なし 横浜戸部六
30,000
2008年5月13日(火)
『ドラフトの流れのご紹介』 『単片類のエントリー』 (275KB)
 5月17日・スタンプショウ=ヒロシマでの「ドラフト制での販売」の説明いたします。既に当H.PにUPしましたアイテムを中心に、日本関係品200ロットを当日、展示即売いたします。即売値を明記して、現物をご覧頂いた上でのお買い上げをお願いします。
 エントリー受け付けは17日(土)の午前10時〜、投票締切りの午後1時直前までにお願いします。登録はドラフト参加ご希望者にエントリーの際の投票用紙(アルファベットの記号入りで原則10枚=1〜10の優先順位付、ご希望ならそれ以上の枚数も可)をお渡しする為の物です。お名前・会員番号(会員外でもハンデ無しでご参加いただきけます)をお申し出いただき、抽選でA〜Zの記号を選んで頂きます。会場に来られた方ご自身で1回だけ引いていただきます。この段階で先着順でなく26名の方の「記号=優先順位A>B・・・」が確定します。エントリー者が27名以上の場合は追加のa~zの記号になりますが、27番以降の方はa<Zで受付の時点でかなりの不利になりますので、26名以内に入れるようにお早く登録してください。因みに昨年の同様の企画では約30名のご参加でした。
  該当品200点への指名=購入の意思表示は締切りの午後1時までに完了してください。最重要なファクターは購入希望品に順位付け=ドラフト指名し、ルールに基づき購入者が確定することです。途中開札や、外れ1位の救済は有りません。各アイテム毎に指名の札寄せを行い、そのアイテムに指名1名なら順位に係わり無く、その人がお買い上げ、ダブった場合は2段階での選定が為されます。アイテムごとに指名順位で並べ、番号の若い方が優先です。同順位がダブった場合は登録の際にお渡ししたアルファベット記号の若い方を優先します。即ち記号Aを引いた方のみは1点は100%買えます。B〜Zでも指名順1位の物はかなりの確率で買えますが絶対では有りません。お申込者の記号は公表しませんので、ライバルには隠しておいて上位札を有効に駆け引き投票して下さい。引渡しは2時〜を予定しております。会員さんは代金後払いで構いません。非会員の方は現金決済でお願いいたします。また、予算が有る場合は、エントリー時〜開札確定までに係りにお申し出下さい。優先順位の高い順でその金額の範囲に納め、残りは辞退扱いにします。
  今回はカバーを中心にストックを大幅にリニューアルしました。ドラフト分以外も付け値1万円以上の物だけは別置きでブック4冊、それ以外は30+のテーマ毎に分類しています。記念シートの額面売りやブック・OPP小袋入りの単片も持参しますので2日間ゆっくりお楽しみ頂けるかと存じます。
2008年5月9日(金)
『広島でドラフトを!』 (406KB)
<スタンプショウ=ヒロシマ>'08
5月17日(土) 10:00〜17:00
5月18日(日) 9:00〜16:00 広島県立産業会館 西展示館 
にて新入荷品を指名ドラフト制で販売します。
朝に登録して頂き、初日の10:00〜13:00に優先順位付のお申込みを受け付けます。
指名順位の若い方が購入権を得ますが、同一順位が重なれば、登録の際にお渡しした若い記号A>B・・・を優先します。ライバルのチョイスを読んでダブりそうなアイテムは若い札で指名すればかなりの確率で購入できます。
ドラフト参加は場に来られた人限定です。弊社の会員様は代金後払いで構いません。
対象品の一部をUPしておきます。販売は全てご覧いただいた上なので状態も含め詳しい説明は書いていません。
いくつかのポイントだけを書いておきます。
@菊2種貼は中継印がKUAN CHENG TSU=寛城子 07年10月20日には長春に局名が変わります。
A東宮婚儀のNAGASAKI PAQUEBOTは支那字入りです。
B支字菊5種貼葉書の書留は溏沽で引き受け門司での抹消です。
C日中コンビは瓦房店の不統一で宛先は神戸です。
オフカバー・単片類は後日UPいたします。
2008年3月11日(火)
 「日中コンビネーション」 (276KB)
 海外のオークションに出る、中国関係のマテリアルは、アメリカ・欧州・香港の何処に出ても我々の評価はお呼びでない。カバーも切手も、目に付くディスクライブで出ていれば落とせる可能性は完全にゼロである。この分野での原体験は20数年前に行った、CORINPHILAが強烈。ピーター・ホルカムが世話をしたと思われる、クラシックのCHINAが出て、参考値はそそられる程安い、でも場では競って競って、10倍・100倍はざらに伸びる。台湾の呉楽園とスウェーデンのベッケマン、互いに降りないので何処までも行く。スイスのモーザーさんが大竜のリコンストラクションを買ったり、フランスのコンさんが紅印花のカバーを必死の形相で競っていた。この頃のJAPANのパートにチョッカイを出していたジュリアン・クライブもルドルフ・シャピラもとっくの昔に逝っている。CHINAに限っても、場での雰囲気は大いに変わってしまっている。場のビッドで、誰もが平伏すキングはいなくなり、香港でのフロアのビッダーは随分若返って、顔と名前が一致しなくなった。
 今回のセールにも、かなりの日中コンビネーションカバーが出ていた。大竜・小竜や紅印花の大物はないけれど、旧持ち主の好みだろうか、バン竜貼りの丸一の平凡な物は少なく、万寿、暫作洋銀貼りや、IPO、不統一のプレミアが付いている物が多かった。中国の局名の希少性の評価では私は勝負出来ないけど、今回のマテリアルは日本でもプラスの評価になるはず、駄目元で数字を入れて見た。相手にされない、ぼろ負けでなく、買いたい評価は完璧に超えるけど、私の評価で微妙な上下の値段になっていた。結果は20点の内4〜5点落ちたし、Lot 149の1897・9・27発で暫作洋銀10銭+U小判5銭のSHANGHAI 1897・10・2など米宛の料金が5銭→10銭の切り替え期なので、きっちり理屈がクリア出来れば面白かったかも。でも、24万円では落ちないのでいい数字でしょう。今回の場でのCHINAはフロアビッダーは大人しくメールビッドも強くない。それでも全ロットにエージェントへ複数の札が入っているし、目立つ物へのテレフォンビッドは強かった。我が社へのリクエストが来る数人と同じ人かも知れない。
 私の場合のCHINAはあくまで、遊びの延長、でも今回は郵便史的に手にして、調べてみたい物が有ったのです。日中コンビネーションは、多分9割までが米宛、ヨーロッパ宛はかなり少なく、日本宛は更に希。その手続きの根拠は、中国がUPU未加入の為に、国際郵便は他国ルートに託さざるを得ない為に交換局で貼り替えているからである。日中間の中国発で日本郵便局が無い土地発なら同じ手続きになってしまう。日本局に持ち込めば、日本郵政のルートなのでこの手続きは不要になる。この理屈で、日中コンビの日本宛は少ないのだろう。日本局も需要に応じて広範囲に開局しているから。
 オークション誌の記事を見て、何これ?と思ったのが、この逆ルート、YOKOHAMA発で北京宛、1896年なので、北京に日本局は開いていない。だからSHANGHAI中国局で中国切手を貼り替えての逆方向のコンビネーション、料金が中国の国内料金か、国際料金か、単なる不足の転送か、制度として有ったのか、私の知識ではクリア出来ず、東京の下見会で、多分最も詳しいであろう、二十一男先生とCPSJさんに聞いたけれども、はっきりした答えは無かった。多分実例も殆ど存在しないのでは。画像と記事を載せるのでどなたかご教授お願いします。オークションでの結果は、Lot169のカバーはエージェントとテレフォンが競り合って5500ポンド=130万円位でテレフォンの勝ち。Lot177の連合葉書は1300ポンド、多分エージェントが落としたと思う。32万円位なので、値段的には買えなくは無い、ただ差出の日付印がYOKOHAMA 12 DEC 96、貼り替えの洋銀の消印がSHANGHAI CUSTOMS がFEB 17 1897、PEKINGが 8 MARCH 1897。中国暦でなく、西暦なのでこの日付のタイムラグがどうにもクリア出来ずにビッドせず。作り物的な嫌らしさは全くないけど、戦争の取扱停止でも、河川凍結遅延の裏付けも取れず、ギャンブル出来ずに諦めたのです。

 今貰ったばかりの、超最新情報です。昨日の午後行われた、HEINRICH KOEHLER のフロアセールの結果です。Lot 3763A 洋桜20銭、1銭貼独宛 1875 FEB 20 HIOGO(外郵第2便)が、EUR.23000 約430万、Lot 3774 坂東ラーゲル2完シート EUR.58000 邦貨で1000万超え、私もかなり強い預かり札でビッドしたものの、掠りもしません。落札者は共に、全く見知らぬ人ではないのですが、日本国内のオークションではちょっとここまでは頑張ってはくれてないのが寂しい気もします。オークションはタイミングで随分と値段が違うし、2人いればどこまでも競りあがるのです。

2008年3月8日(土)

「CAVENDISH AUCTION」 (79KB)
  今回のフロアオークションを終らせて、メールの締めも人任せで、組合の年2回の交換会も参加せず、台湾のアジア展も完全にパスして火曜日の朝から金曜日までイギリスのDERBYに行ってきました。ISJPのセクレタリーがE−メールで情報を流していたのですが、オークションハウス自体は地味目なので、カタログを持っている人は少なかったはずです。私のほうは20年来の付き合いで、菊8銭・15銭の銘付田型とか、ストックブックの頁一杯の新毛コイルの使用済とかを買ったことが有りました。銀行の送金先にも登録が有るので、結構な金額を買った経験が有るはずです。
  何時ものペースで、海外から数件の情報、行くの・行けよ・降りてよ・・・のオファーが3ヶ月前から来てました。主体は、リヴァプールに住んでいる、E.J.WOODさんの郵便史のコレクション、2004年のJAPEXに「JAPANESE POST OFFICES ABROAD」で出品してLS(大銀賞)になった物の全部+αの内容でした。あの時に目に焼きついていたのが、台湾の最初の欧文印のFORMOSAカバー、長春に変更になる前の寛城子の欧文印=KWANG CHEN TZUの中継印、まさかこれほど早くオークションでお目にかかれるとは思っても見ませんでした。純粋のJAPANばかりではないのですが、写真版に出ている単品、写真なしのボタのロットにNEMUROとか、日本航路のフランス船内印がカバー・葉書で7点、切手で25点が1ロット、この内容なら兎も角行くしかないのです。このオークションハウスの場合、JAPANやアジアが主体でないし、ロンドンから3時間ぐらいの距離にあり、気軽に参加するには抵抗が有るはずなので、行って下見して場に出ればかなりの確率で買えるはずと読みました。たまりにたまったノースウエストのマイリッジがあるし、永久有効とは言う物の、会社が何時まで続くか判らないので、この機会に12万マイルを使いました。普通ならKLMですが今回は取れずにエアフラです。関空からのヨーロッパの場合はどのエアラインでも一緒です。夕方に着いて翌日移動、直ぐ下見会場に行きましたが、危惧していたアジア系の顔はなく、現地の日本切手研究会の数人と、CHAINA PHILATELYのおじさん位しか場で競りそうな人はいませんでした。最近の日本物が出るアメリカ・香港のセールの場合、日本切手のディーラーよりも、E−BAY出品狙いの中国系のブローカーが矢鱈と強いのです。
  今回のセールではその類は皆無、場の競争者も影響はゼロ、だから、あとは世界中のカバーを扱うディーラーが何人下見して札を預けているかと、ISJPからの情報を得た日本人がWEBで見て、メールで入れて来たかが問題になるだけです。場が開けば直ぐに様子は知れます。エージェントの落とす品物とパドル番号で上から下まで入れているのが一人、でもセンスは目茶目茶。それに明らかに数字はFIXなので競る相手としての凄みは有りません。日本からのメールは数は来たかも知れないけど、本当に強いのは1人だけ。
  Lot 448 旧小判3銭・5銭・10銭・U小判2銭貼の書留英宛 小型花型+20ミリTOKIO 8角横浜書留、差出の引受が東京/牛込下宮北町郵便受取所、もしかしたら現品は未確認かも知れません。参考値は240ポンド=6万円、ゼロを付けた程度で収めたかったけど、かなりオーバーしてしまいました。こちらは目を瞑れば誰かの上で落とし切れるのですが、下見なしで、メールで値段もその数字で買う覚悟で入れた人、立派なビッドだと思います。勢いで落とした値段は、商売的には鞘を乗せられるものではないけれど、「5月の広島」で壁に飾ることとしましょうか。考えられない使用例ですが誰が評価してくれるのでしょうか。
  Lot 183 U小判3種他計20銭貼書留 ANPING JAPAN 俗に言うFORMOSAは、参考値の丁度10倍で落ちました。1銭の1枚もカットでなく、裏に貼り付きなので随分立派なカバーです。今までに2通ほど扱ったのですが、「台北スタンプ」さんには随分馬鹿にされました。台湾の日帝郵便史のコレクションで金賞を得るには、これと混第一の2タイプが絶対に要る、ガチガチの客がいるので、●●●万で買うとのオファーを貰ってました。難を言えば、先方はFORMOSAの印影が要るので、葉書でも新小判10銭でも、TAMSUIでもTAKAOでも良いのです。今度のプレミア付のものでも値段は全く同じです。それでも、聞いてる値段が日本での評価よりはるかに高いので、このカバー1通で十分に経費と日当が出るでしょう。
  Lot463 菊封皮に日韓合同他加貼福州宛 丸一殷山消、ドイツの非常に熱心な友人に降りてくれと頼まれてました。それでも良かったのですが、たまたまぼかした話をした数人の内、2004年のJAPEXのイギリス人の作品・・・という括りで、何の情報もなく、このマテリアルを言い当てた人がいたのです。記念切手の専門家で、日韓合同の韓中の郵便使用を評価してました。およその値段を聞いたら、私のそれとピッタリ一致、ドイツの彼の数字は聞いてないけど、多分ピッタリ1000ポンド、この場合、一声に掛けて1100までに切ってビッドを決めました。それ以上で来るのなら脱帽、でもきっちり勝つのです。・・・・・続く。
2008年2月27日(水)
★『戦後の郵政資料』第5巻 行徳国宏著 入荷しました。(164KB)

昭和52年1月〜64年1月 250頁
頒価3,300円  送料300円

当シリーズの最終巻です。既刊本も全て在庫しております。

第1巻 187頁 昭和20年1月〜26年12月  2,900円
第2巻 207頁 昭和27年1月〜36年12月  3,000円
第3巻 173頁 昭和37年1月〜42年12月  2,900円
第4巻 160頁 昭和43年1月〜51年12月  2,600円
※送料は1冊なら300円、2冊以上なら500円均一です。

★『現行切手』 第1巻・第2巻
昭和51年1月〜平成元年4月まで
2冊で4,200円  送料500円

『戦後の郵政資料』と同時にご注文の場合は、送料は何冊でも500円になります。
お申込みはメールにてお願いいたします。
2008年1月31日(木)
 『手彫切手研究』発刊のお知らせ (367KB)
  2008年2月1日に手彫切手研究会(会長:福原一信氏)から標記冊子が発刊されます。

A4サイズで20ページ片面印刷、一部カラー印刷、簡易製本の冊子です。
年4回の発行で、購読料は年間6000円(送料共)
お申し込みは名義人 、「高野昇郎」 ゆうちょ銀行 振替口座 00900−2−280879
連絡先は watasuge@ymail.plala.or.jp
〒631-0044 奈良市藤ノ木台2−5−21 高野昇郎氏です。

  見本誌は大阪は弊社店頭で、東京は目白の「切手の博物館」で見ていただけます。
内容のコンセプトは、手彫切手の製造面と使用面での集積されたデータの公開の場を作り、そこでの発表を叩き台にしての更なるデータの充実を目指します。
  創刊号では、和桜黄2銭の無シート版の再構成の現状と、完成された13版のリコンストラクションシート写真、この版の全ての使用例の一覧=局名及び消印の種類。
  使用面では手彫切手全ての使用例の一覧表のNo1として、6ページを割いて「北海道で使われた手彫切手」を局別・消印の種類別に洩れなくリストアップ。今後北から南へと琉球まで漏らすことなく発表されます。地元印の収集家にとっても欠かすことの出来ないデータですし、洩れているデータの発表の場としても有効に使えるようになるはずです。まずは、局毎での使われた手彫切手の一覧ですが、エクセル等を使って、その逆の手彫切手をメインにした使用局・タイプの一覧表も発表してくれるはずです。この種のデータは、従来は地元印収集家にすれば、ともすれば自分達だけが知っていれば良いという狭量な発想に陥りがちでしたが、有る・無し話の収集スタイルでなく、年代を区切って全国レベルで使用例を眺めることにより、当局の配給の意思や、額面毎の使用頻度まで目に見える形で明らかになって来るのです。この手法は手彫だけでなく小判以降のシリーズにも流用が可能でしょうが、集積した生のデータをオープンにしての問題提起という、初めての試みがどのように完結するのか大いに期待しています。
  続いては昨年発行された「手彫切手専門カタログ2007」の改訂の場所としての役割も担います。
何れも、今だけの情報の発信でなく、数年先かそれ以上先を見越してのデータの集積と発表のツールとしての冊子のスタートです。データをキープしての発行なので、当分は何時お申し込み頂いても創刊号から購読が可能とのことです。

  冊子の発刊に先立ち、弊社フロアオークションの2日目(日曜日)の午前中に、「関西手彫切手研究会」の会合を大阪駅前第2ビルにて開いています。次回は3月2日の午前10時〜。お問い合わせは上記高野氏又は、フロアの当日にでも受付に声を掛けて見てください。

  弊社のオークション誌は昨日入稿完了、発送は2月8日金曜日です。既に情報はホームページにUPしており、ダウンロードでの下見は2月2日土曜から可能です。
2007年12月4日(火)
『オークションと文献と』(49KB)
  終ったオークション、PA51・MA44のレポートを郵趣の広告に載せるべく原稿を書きました。幾つもハイライトが有ったのですが、場での競りで面白かったのが「航空切手」の使用済単片Iの幾つか。元気に競っていた人に、何であんなに高いの?と聞かれたのです。その答えは、貴方が競ったから、としか言えないし、競る人が2人いれば高くなるのがオークションなのですから。
2209  0付立山55円 紫櫛YOKOHAMA10・4・52 最低値  15000→240000
2210    〃 75円 紫櫛YOKOHAMA10・4・52  〃     12000→280000
2472  きじ103円   ロールKOBE22・I・1952  〃     5000→210000
3539  0付立山75円 櫛北浜27・6・6         〃     6000→100000

  こういうケースは大体が、超強気のお一人の独占買いに、ダメ元で競りかかる人が出た場合が多いのですが、今回はこの4点が見事に4人に分かれました。だからこの分野は当分ホットに続くでしょう。皆さん、複数のロットにチャレンジしているので、大満足の方はいないでしょうが、競って取れた1点という物には結構満足感が有るのです。買った値段は忘れてしまえば良いのです。
  場での話題というか、おしゃべり雀が少し騒いでました。私が直接耳にした情報ではないし、説得力のある根拠は全く聞けてないのですが、2209・2210の櫛型YOKOHAMAが「偽消」だというものです。55円は前述の人が落札して、ちょっと気にしてましたが、75円はこの分野の自他とも認める超専門家のお買い上げ。カラーの表紙の情報で十分な判断が出来る人のはずなのです。私が手にとって記事を書いたときには、何の違和感も有りません。それに、経験上、色印で材質ゴムの場合は偽印は極めて作りにくいのです。余程ちゃちな物は別ですが、この条件での偽印は見たことが有りません。ただ、これで終ればちょっとした水掛け論に留まるのでもう少し調べてみたのです。
  同じ雰囲気の接近した日付の物は少ないながらも有って、典型的なものはYOKOHAMA11.2.52 当然ながら0付立山のFDCです。どう見ても全てのポイントで本物だし、今回の出品物と同一の判子と思えます。更には特徴的な印なので、戦後航空や戦後記念・国立・観光・文化人の収集家は結構お持ちの方がいるのです。情報では2年位は使われたかもしれませんが、ゴム製のくせに崩れてなくて綺麗過ぎるのが疑問を持つ人が出てきてしまう理由かも知れません。ただ、大量に見かけるものではないので、使い勝手からして、本格使用で無く、補助的な使われ方がされていたのかもしれません。
  今回の出品物の日付で、決定的な理由が知れました。S26・10・20 公達159号、
  外国郵便取扱規定の一部改定の通達です。「1952・4・10より外国郵便の取扱に関し使用する日付印を改める」です。我々が言うところの、欧文三日月印使用の告示です。
因みに、27・4.10告示111号では、この日から東京中央・同羽田・横浜・大阪中央・神戸中央・博多で使い、近く追加して90局に配布されるとのことです。
  だから、YOKOHAMA10・4・52は欧文三日月印初日使用の直前の、櫛型紫最終使用=ラストデーのCTOなのでしょう。この根拠なら、どこに出しても通るでしょう。告示や通達は一般の人には縁遠いものなのですが、今は簡単に手に入る手段が有るのです。このパートの必要なデータは、弊社で扱っている「戦後の郵政資料 第2巻 S27・1〜36・12」に詳しく出ています。
  行徳国宏さんの『戦後の郵政資料』、現在第4巻まで発刊済み、収集の対象としている年代の本は取り敢えずは持っておくべき良書です。読んで面白いものではないのですが、知りたい事柄が出てきて、公示・通達が要るならばかなりの確率で応えてくれる本なのです。切手を1点、フロアで頑張る確信が持てるなら、本に費やす金額など端金に過ぎないのですが。
2007年11月22日(木)

『特別送達』
  待っていた種別の郵便がやっと到着しました。「特別送達」で某簡易裁判所差出しで受取人は私です。管轄名を見るだけで封を切らずとも、要件は瞬時に知れました。先日来当コラムでも取り上げている、オークション誌発行後の出品の取消要求とそれに対応して除名にした相手方からの、損害賠償他の訴訟の書類です。電話での話の中で「訴えてやる!」の罵詈雑言も有りましたし、それ以外のルートからの情報でも、相手の、人となりや過去の所業も分かってました。こちらは基本的には受身なので相手の行動を待つ立場です。現実問題として私を相手方(被告)とした公的な書類が来ても、良くぞやってくれました、指定された期日=来年1月9日には必ず出向くので、絶対に訴訟の取り下げだけはやって欲しくないというのが偽りの無い感想です。
  裁判という場での議論になりますので、ここに書いていることも当然証拠として使われます。それゆえ、軽率な情報を出せないのですが、概略だけ説明しておきます。事実関係の認識は相手が訴状に書いた通りで、概ね間違ってはおりません。出品者引きにして除名にしたことによる損害賠償が10万円、その後のブログでの「侮辱行為」への「慰謝料」が10万円という請求です。根拠として、オークションへの出品物の所有権が、落札者確定までは出品者にあり、売る・売らないも含めて全てが包括的に出品者に属するというのが主張です。このことは、当然ながら根本的に間違っています。私の主張は、出品者の所有権の内、財産権に属する部分はオークションに於いても出品者への支払いが終了するまでは出品者に属することには同意します。ただ、オークションのメカニズムでは、オークションの規定に則って競売されて、落札値が決定し、規定の手数料を差し引いた金額を受け取れ、不落札の場合は預けたままで返品を受ける権利に限定されるのです。競りに出して、オークションの業務に掛かった時点で、売買に関する裁量権=誰に幾らで売るかの決定権はオークショ二アのみに移ります。出品者はこの作業に如何なる意味でもコミット出来ません。幾ら出品者が嫌いな相手でも、最低値以上なら一番札の人に売るのです。出品者の権利制限が掛かるタイミングが有るのです。弊社の場合は、明確に期日を切っており、掲載原稿を出品者に送り、受け取ったであろう期間を経過後を異議申し立てがない限り、起点にしています。実務的には、より相手方に有利になるように、オークション誌が印刷に掛かるまでは参加者には情報が開示されないという事実を持って、一般的には競売からの取り下げも無碍には拒否しません。
  ただ、経費の発生という弊社の経済的な要因でなく、オークションに参加する善意の第三者に悪しき影響が及ぶタイミングでは出品取消は認めておりません。カタログ上に掲載されており、それを見てビッドした人がいた場合、そのロットが取り消しになっておれば他のロットへの応札行為に違いが出る場合が有るのです。取消の情報を参加者に普く告知する手段はないのです。善意の第三者は何の罪も無いのに不利益を被ることになるのです。この事実は、オークショ二アとして容認出来ません。オークション誌発行後の出品物は、唯一最も高いビッドをした人が、ルールに定められた方式で買う権利が有るのです。そのメカニズムの実現のみにオークショ二アは行動します。
  今は無くなった名古屋のオークションハウスへの有力な出品者が私に言ったことが有りました。オークションに出品者したロットに対しては、自分=出品者は値段を知る権利がある、だから一番札が幾らかを聞いて、その値段で売るか売らないかを決めているという趣旨でした。所有権云々を根拠にしての主張でしたが、私はその考えを採りません。オークションへのビッドの数字は出品者は何ら聞く権利は有りません。それを許すのは一番札そのままで、売っていいか否かを出品者に委ねることで、最早オークションとは呼べないものなのです。それが直接の原因かどうかは知りませんが、その要求を当然の権利として主張した出品者は、別の不誠実な行為が露見し、今や業界の表には出て来れず、舞台になった組織は法の名で消滅しました。
  今回の相手方の主張は、ストレートにはこの意味での要求ではないのですが、出品物への自己の所有権の確保というポイントではオークションのルールに悖っているのです。私の日々の仕事はオークショ二アですが、それ以外にオークションアナリストとしての分析と、オークション・システム・オーガナイザーとして行動することがライフワークだと意識しているのです。日専やブログでの主張は、ある意味、言いっぱなしですが、望まぬきっかけで有ったにせよ、公式の場で、この世界の構成員以外の価値観を持ち、恐らくは業界に通じてないであろう法曹者に、私のオークションのシステム論が通用するかを正式に確認してみたいのです。
  本件に対する私の採るべき態度には何の迷いも有りません。先方の出方に拘わらず、私は代理人を使わず自らが対応します。法的な定めにより、保管が義務付けられている7年間の書類は完璧に有りますし、コアな資料はそれ以前のものも復活可能です。相手方の訴状に対する答弁書のみならず反訴の書類のフレームも瞬時に書いております。ただ、上がるべき土俵が裁判所なので、ことを起こす以前にそれを開示は出来ません。オークション雀の皆様には興味津々の「大事件」では有りますが、私の気持ちとしては、初公判の日が待ち遠しくてたまりません。先方の今までの為した同様の行為に対する相手程は、甘くは無いことを覚悟してもらって、出る処に出ての話しにしたいと思います。
  上記の事情ゆえに、この件の追加の情報開示は暫く封印になりますことご了承賜りたく存じます。

2007年11月13日(火)
 『まずはプレ総括』
  日専2008戦後編に書いたコラム、「オークショ二アからのメッセージ」の舞台装置として企画演出した、JAPEX2007特別オークションが終了しました。未確定な要素を基にした記事を、確定した事実で検証したみたいと思います。 ただ、フロアでの競りとその後処理は終えてますが、現在不落札品の残品売りとクレーム返品受付期間中です。17日(土)午前9時で確定しますので、その後に回数を取って総括いたします。11月4日のフロア終了時での数字は、WD2点を除いて、出品点数1918・落札点数1565・落札金額50,054,400円=手数料除く(内フロアでの落札が659ロット・金額30,254,650円)・落札率81.60%になっています。何せ初めての東京でにフロアであり、基礎データが無かったのですが、不落札の即売で通例5%+の伸びが見込まれ、厳選ロットのフロアセールなので殆ど返品も無いでしょう。数字的には想定のMAXの成績でした。特に今回はメールビッドの出足が悪く、登録のビッド数は520件、何時もの5000ロット+のフロア・メール併催に比べて300件は少なくなってます。平常からメールセールのみに拘っての応札の方も100人以上はいますし、フロアへの出席が確定の方のビッドも控えめでその分、フロアでの競りに集中したようです。欠番なしの札数151は今までの記録ですし、スタート値のリストが230部出てますし、代行札での出席数マイナスと、見学のみで未登録を足し引きすれば150+が覘いてくれたかなの雰囲気です。95%は会員さんなのですが、弊社のフロアへは初めての方が多く、大阪では常識のマナーが守られず、ちょっとした行き違いが有ったと聞いています。弊社のロット数なら、最後までお待たせしての引渡し・清算は、待ち時間が長くなりすぎ、また一気に集中されてもパニックになります。それゆえ、途中でのピックアップも出来るシステムなのですが、数秒も待てず、お客は自分ひとりというマナーの方がいたのです。一人で引っかかると、次々玉突き、数珠繋ぎになり団子になってしまいます。事務的なミスが起きても、一瞬後ろで待ってくれれば、必ず解決するのですが、その余裕の無い方が想像以上に出てしまったのは残念なことでした。
  メールで入れて、フロアに勝ったものもその場では受け取りは無理ですし、落札品の無い方の団扇を、落札品を受け取るが如く出されても物が存在しない為、探すスタッフがパニックになってしまうのです。次回は、子供でも、猿でも分かるような交通整理の標識を立てようかと言ってます。
  実は、今やっている51回フロア・44回メールセールに於いても、同じような事象が発生してしまいました。私は勿論、一般の大多数の方には常識で分かるはずの出品者としてのマナー違反の要求です。保険商品や金融商品の取り扱いの目論見書なら、細かい字でありとあらゆる起こりうるケースを想定しての売るサイドでの説明をしています。訴訟になっても勝てるというか、売る側に責めが及ばないようにガードを堅くするのです。ただ、我が社のオークションの場合、当然ながら、社会通念上の常識が保たれてることを前提としての運営です。ポイントとなる要項は書きますが、何が起きても100%のリスクヘッジが出来るようには雁字搦めにはしてません。
  具体的には、オークション誌発送後=意味としては印刷所に入稿して校了になれば同じ、に出品者からの出品の取り下げの要求が来たのです。1〜2点なら、何とか丸く治めるテクニックも有るのですが、10点ともなると傷を負わずには処理が出来ないのです。弊社の場合は、出品記事が付いていても、全て一任で有っても、載せる前に掲載原稿を送ってます。私が書いた値段や記事に問題が有るか、やむを得ずに売れない場合はこの時点で申し出てくれれば淡々と処理が出来るのです。本来なら書面による出品者の同意を取れば良いのですが、トラブルは殆どなく現状ではギリギリまで記事を書いて即入稿なので、問題が起きそうな人の物を先に仕上げて問い合せておけば、常連さんや手の内に入ってる人の場合は原稿のチェックさえもしてないでしょうから何らの問題も起きないのです。
  今回のケース、本に載るのが確定してからの10点程の取り下げ要求がなぜ拙いかを説明いたします。私やスタッフが無駄に時間を費やしたとか、無意味の印刷費の負担は些事なのです。問題は、オークション誌を見た会員さんが、取り下げられたゴーストのロットに真面目に入札した場合、予算の都合で他のロットへの入札が出来なくなる可能性が出てくるのです。損害賠償という程の関連性は薄いのですが、ルールを定めて、厳しくその遵守を呼びかけるオークショ二アとしては容認できない暴挙なのですよ。理由を聞いても、お前に何か言う必要はないわい!で済まされる行為では有りません。
  結論としては、説得してルールを理解できる常識をお持ちでない方と判断しましたので、申し出が有ったロットに加えて、該当者の今回の出品物を全てセールから取り下げました。10点の申し入れを受けて、引き、残りをそのまま売りたてるという選択肢は、継続して非常識な要求が続く可能性を含んでおり、信頼関係を構築できない以上極めてリスキーですし、会員さんとしての一切のお付き合いは出来ないのです。当然ながら入札でもルールを遵守しない可能性も排除できないため今後一切の取り引きは致しません。除名ということです。オークションというシーンではこの程度のトラブルは一杯有るのです。でも、その処理には迷うことなく即決断して実行しています。多分、どなたもが支持してくれると思いますから。
2007年10月2日(火)

「書くや、書かずや」
仕事柄、幾つもの機微に触れる情報が入ってきます。オークショ二アという立場ゆえに得られる情報には、職業上の厳格な守秘義務が課されてはいませんが、無原則に表ざたにはしておりません。ただ、公共の利益に重きを置けば、お知らせした方が役立てるケースも出てきます。差し障りの無い範囲で、幾つかホットの情報を提供いたしましょう。

@(186KB)
PA49の出品物、新楠公2銭に1次昭和1銭、7銭4枚貼り航空書留配達証明台北宛 櫛福井錦町16・10・14
知る人ぞ知る、ヤフーでの連続・大量出品された物の1点です。福井の道具屋さんが一山当てたもので、関東神宮鎮座貼りやら、随分魅力的な物も有り、結構な高値で落ちてました。余りに綺麗過ぎるものが多く、着印無しとかマイナス要素も有ったのですが、かなりのマテリアルが大川如水発ということも有って、郵趣家便だけれど、消印は真正、あとはルックスに惚れるか不自然な綺麗さを避けるかの価値判断だけという評価でした。弊社にも複数の人から何点か出品されてました。画像の物は思わぬほど競って高くなり、その結果、落札者から鑑定依頼のリクエストが出ました。
  この程、財団法人 切手の博物館の鑑定委員会の結論が出て、日付印は真正、後押し=日付戻しで、郵趣マテリアルとしてはFAKEの判断です。オークショ二アとしての処置は、返品を受け付ければ良いのですが、このマテリアルには膨大な数の連れが有るのです。鑑定結果に対しての私見は差し控えますが、今後、このルートからの物は、少なくとも同じ局の日付印ならば実逓の証明がされないものは、出品物から除かざるを得ないのです。但し、同一の出所でも、他の差出人の物とか、明らかに性格の異なる物はこの結論にリンクはしないことも確かなことです。ただ、同種の物への鑑定は当然同じ結論になりますから、今後ヤフーや他のルートに売りに出た、兄弟カバーに関しては、入手並びに、コレクションとして使う場合、慎重な判断が必要になります。
A(833KB)
出品物として送られてきた小判が4点、結論的には流通の場に、無批判に流れ出ることはないのですが、こういうものが有るということを記録に残しておきましょう。5厘の初期無地に朱色の記番、U5銭P13に小局KGIは理性が拒否しますし、現物を触れば、もっと確実に見抜ける要素も有るのです。同じルートから、竜48文東京検査済 頭消し、100文の3文字検査済の頭消しというのも、以前来てました。出品者は変な人ではないし、悪意も全くないので、連絡を取って出所を聞きました。事実としては、30年ほど前から、ずっと某氏がそれと承知で密かに持っていたものが、ご遺族から第三者を通じて前提情報無しで、流れ出た物という結論です。コピーやパソコンでなく、手押し印を押していて、そういう目で見れば、見抜ける特徴も有りますから、過度に怖がることは不要です。
B (84KB)
今回のオークション誌PA50回、JAPEX2007特別セールは、10月4日に冊子小包が呼び名を変えた、郵メールにてのお届けになります。郵政公社は民間の株式会社になって、今度は民・商法の世界での商行為になるのです。従来は、特殊扱い以外の郵便物は、郵便局の責による紛失、誤配や遅配でも、郵便料金の還付が出来ませんでした。郵便法・郵便約款で、還付の手続きに該当条項が無かったからです。民法の考えの不当行為への損害賠償の概念からは放置できず、10月1日からはこの概念を取ってます。詳細な具体例は把握できてませんが、真っ当な民間企業として果たすべき義務を果たしてくれるのでしょう。さて、弊社発の郵メールで検証してみます。結論に走りますが、遅延の場合の法的な賠償義務は、差出の翌日を起点にして3日後、但し特割の遅延承諾が3日加算されるので、4日発なら、10日を過ぎて着かなければ郵便法(郵便約款)違反になるのです。もっとも郵便のホームページを見れば、大阪中央局の集荷なら、八重山・礼文等の離島を除けばかなりの区域で翌日配達予定になってます。こちらの情報が、無責任な自己都合のコマーシャルでなく、責任あるものならば、一般郵便の配達想定日の5日(金)の3日程度後、日・祝を抜いても9日には届いているはずです。もっとも、弊社の郵便物には大阪中央郵便局の郵便部長命令で、員数確認と郵便番号ごとの束ねを厳格チェックせよの指令が出ています。こちらは、100%完璧なルールに基づきやりますので、落ち度の要素は無いのですが、以前、局のミスに強硬なクレームを付けたので、その意趣返しをしているのでしょうか。それはそれで構わないのですが、約定はきっちり果たして欲しいのです。実は、前回のオークション誌の発送でも、1件事故が起きてます。完全な宛名で、弊社が出したのは確かなので、101号でトレースを掛けたのですが、その結果をUPしておきます。探したけれど、不明・・、は予想通りなのですが、特割郵便の九州へ入るルートが、久留米東経由だと初めて知りました。関東は銀座局、北海道は札幌中央とか、入る局は決まってますから、その局の体制で遅延・事故が起きますので、付着・遅延が起きれば制度に添って、調査の請求を出すほうが良いのです。不信を感じたら是非ご一報下さい。

2007年8月10日(木)

「朝日新聞」(250KB)
  後先になりましたが、7月1日付けの社会面37ページの記事を紹介します。著作物の2次利用に際しての朝日新聞社知的財産センターの承諾=番号 20071094に基づいての掲載です。題字・日付・本文以外の一切の記事は載せられず、組の編集も変えられませんので切り抜きスキャンになります。
  趣旨は、金券ショップで切手の買取価格が「暴落」している。郵政公社が7月1日から、大口郵便物の料金を現金の代わりに切手で納付できる制度を廃止し、DM業者の需要がなくなったからだ・・。というものです。一般社会面の記事としては、間違いではないし、概ね正しい認識なのですが、取材を受けた人が別の立場なら、違った視点で論んじたかも知れません。特に公社が切手支払い拒否の理由に挙げている、「窓口での1枚1枚に消印するオペレーションの手間が大変」というのは、全く事実に反してます。収集家なら誰もが知っている通り、多分昭和41年7月1日の制度大改正と関連しているのでしょうが、別納料金で納付された切手は、「波消し・棒消し」で処理してますし、更に今は郵政役人の天下りの組織の一つ=郵便切手振興協会・旧全日本郵便切手普及協会が消え、使用済切手を収集家に還元してその給与等に充てる必要もなくなってるため、納付切手の最終処理は再利用さえ出来なくすれば良いのです。国が絡んでいる。各種保険や印紙・証紙で国庫に納付されているものと同じ扱いで裁断・溶解で構わないので、数千枚の切手を手作業で数千通の郵便物の如く捌く手間など、最初から存在してません。本音の部分は、別にあるのでしょうが、それを表には出せない為の、実態をしらない郵政公社の行政官が無理やり付けた理屈でしょう。この部分の論議は置いておいて、まずは記事をお読み下さい。

2007年8月7日(火)
「郵政公社との往復メール」
  私の本業の関係で時間が取れず、続報が遅れました。ある意味では少し先に進んでますので議論を続けます。
6月18日の問い合わせに対し、6月26日14:06に日本郵政公社サービス相談センターから、同じ日の17:09に郵政行政相談室から返事をもらってます。時間も内容もほほ同一なので、すり合わせての返事でしょう。まず其れをお読み下さい。

平素より郵政行政にご理解賜りまして誠にありがとうございます。
この度は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。

ご相談の件につきまして回答します。

1 郵便に関する料金は、郵便約款等に別段の定めのある場合を除いて、
  郵便切手で前納することとされていますが、従来から、広告郵便物及び区分郵便物
を含め、
  料金割引が適用される郵便物等の郵便料金の支払方法は、
  郵便料金表において「公社が別に定める」と別段の定めがなされ、
  具体的な支払方法は日本郵政公社の判断に委ねられてきたところです。

2 このような枠組みの中で、これまでも、
  料金別納とする料金割引郵便物の料金支払方法が現金等に限定されているものも存
在するなど、
  必ずしもすべての郵便料金が郵便切手で納付できたわけではございません。

総務省といたしましては、この度承りましたご意見を郵便の業務の実態把握に役立て
させていただき、
よりよい郵政行政に取り組んで参りますので、今後ともご理解賜りますよう、よろし
くお願い申し上げます。

総務省郵政行政消費者相談室

いつもご利用ありがとうございます。
日本郵政公社サービス相談センター担当伊東でございます。

鯛様よりお問い合せいただいておりました、
郵便約款改正の適法性について、ご回答させていただきます。
なお、ご返信が遅れましたことを、お詫び申し上げます。

今回の変更は、総務大臣の認可を受けた内国郵便に関する
認可料金表の規定において、弊社の裁量に委ねられている広告郵便物
及び区分郵便物の料金支払方法に関する条件について、
その料金を別納とする場合に、郵便切手によるお支払をご遠慮いただくことと
するものであり、郵便法(昭和22年法律第165号)第75条の2第2項の
規定に基づく郵便に関する料金の認可や、同法第75条の3第1項の規定に
基づく郵便約款の認可を必要とするものではないものと考えております。

今回の措置の目的は、郵便物を大量に差し出されることにより、
郵便料金がある程度高額になる場合であっても、そのお支払が郵便切手により
行われることがあり、この場合お支払に使用される郵便切手の枚数が
数千枚になることがあるなど、郵便局においてその処理にかなりの手間を
要している状況にあることから、大量に差し出され、低廉な割引料金が
適用される広告郵便物及び区分郵便物について、郵便局における作業の
効率化を図り、取扱コストを低廉な料金に見合ったものとすることでございます。

なお、同様の別納料金の支払方法の制限については、
既に平成7年11月1日から、書留料の割引を行う通常郵便物について
行っているところでございます。

上記のとおり、今回の変更は、郵便切手による料金別納全般を
廃止するものではなく、当該郵便物の割引の条件として規定している
料金支払方法のうち、料金別納とする場合の料金支払手段を
変更するものに過ぎないため、弊社といたしましては、
郵便法第32条第1項や内国郵便約款第46条第1項の規定に
反するものとは考えておりません。

何とぞ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

これからも、皆様によりよくご利用いただけますよう、
努力してまいりますので、よろしくお願い申仕上げます。

 少しは具体的になったのですが、私の質問の趣旨にはまともには答えてくれていません。肝心なのは法解釈で、郵便法・郵便約款・約款細則の料金表の法的な優先順位なのです。当然ながら法>約款>細則であり、実務上はその逆であっても、設定・改正に当たってはこの順位を変えてはいけないのです。郵便法32条では、法の精神は後半が優位で、前半は並立か劣後、約款総則でも郵便法優位を謳ってます。約款の細則を定めるに当たっては、要因により3段階に分かれており、料金その物の改定は郵便法の改正=国会の議決が必要、然程重要でない事項は郵政公社の判断で出来、一部の事項は総務大臣の認可が必要であり、その区別は法75条2の第2項・同3第1項で明記されてます。「料金収受に関する事項」は全ての郵便物に関わっており、これは総務大臣認可要件としか読めません。
  然るに、郵政公社の考えは、私の問いにストレートには答えて来てません。問わず語りに文脈を読み解くならば、今回の「広告・区分郵便」の別納での郵便切手使用不可の約款(郵郵メー3037−C)は公社の独断でやっており、総務大臣の許可も認可も取ってないのでしょう。この改正はどう読んでも郵便法上の「料金の収受に関する事柄」で、約款改正には法75の手続きが要るのですが。また、事後承諾にしろ、総務大臣の認可を取ったにしても、法32条に反しているのです。公社の言い分で、金科玉条、確定判決=最高裁判例として引用しているのは、平成7年11月1日の書留料=本体の種別料金でない特殊料金部分の同時差出1万通以上を条件とした、月間差出1万通以上に対する@40円の割引の際の料金別納からの郵便切手での納付排除を言っているのです。この場合の考え方として、郵便法32条や郵便約款42条・46条に反するか否かは非常に微妙です。大手を振って適法か違法かを論ずる自信は無いのですが、月間差出1万通以上=後払いの後納・計器別納で@40円引き=意味はよく分かる、一般別納は同時差出1万以上で前払いの現金で@40円引きという=同じ条件なら誰が前払いするのでしょうか?という、料金体系としては意味不明で整合性が取れていないケースにおいて、郵便切手の別納での納付を退けているのです。利用者もクレジットカード会社とか、企業の株式配当証券とかに限られ、一般的な影響も殆どなく、前払いも後払いも同じ値段なら、郵便切手を使っての役務の提供を受ける前に支払うメリットも少なく、実務上は「料金後納」がより多くのメリットを得る=唯一の郵便切手使用不可のサービスとみて良いのではないでしょうか。
  ところが、郵政公社はこの一例のみを挙げて、メルクマールとして、「割引料金」適用郵便に於いては、割引率・差出条件(個数・形状)・差出局(一般的には普通集配局)・更には「支払い条件」までもが、公社が任意で定める郵便約款の細則の郵便料金表にて何らの追加の手続きをとらずに、決定、改定できるという主張をしているのです。割引料金適用郵便物というのは、1種・2種・3種・4種・ゆうパック・小包・EMSと並列の郵便法で定められた固有の種別以外に強力な立場で存在し、その実務運営を公社に委ねるという解釈を郵政公社はやってます。それは全く可笑しいし、「割引郵便」は1種〜4種等の定められた種別の中で、主として差出個数等で一定の条件を満たしたものと定義すべきでしょう。それならば、郵便法で定められた種別料金の100を基準に、個数ごとに割引率の決定し、郵便番号区分やバーコードを使えば更に安くし、実務処理上の制限で差し出し局を指定するというのは理由が分かります。これは公社の独断で決めて構わないのですが、支払い条件=郵便切手の効力に関わることまでを、郵便法の条文を蔑ろにして公社が決することは出来ないのです。窓口業務に於いては、郵便法を紐解くよりも、約款の細則の通達を優先させるでしょうが、それも法に則して遵法であることが大前提のはずでしょう。
  公社の行政官の判断ではこの視点がスッポリ抜けてしまってます。漏れ聞くところでは、広告郵便・区分郵便で料金別納での郵便切手納付排除が7月1日施行された後も、金券屋ルートでの相場は、懸念された程は下がっていないようです。また、郵政公社もさし向きは、今回以上に使用制限を広げるつもりは無いやに聞いております。しかし、それはあくまで、現時点でそうであるだけで、将来までは保証されません。特に、今回のケースの約款改正を公社の恣意でやれるという前例を認めてしまえば、「割引郵便」なら冊子の特割や、ゆうパックの複数差出に至るまで、安くしてやるから、切手を使うなが通ってしまい、郵便切手に位置づけが、郵便会社の役務の提供に当たっての支払いの際に、現金の代替として当局は受け取ることも出来る、まで落とされることも有り得るのです。
  第1種・第2種の同時差出2000通以上が、必要条件の広告・区分郵便です。この料金納付に、今までどの位の別納切手が使われていたのか分かりません。その道が閉ざされることによる影響も、推測は出来るにしろ、定量的に数字を挙げての証明は出来ません。ただ、今やるべきことは、放置すれば益は少なく、害が多いと推測されることが起き、そしてその元には為政者の法令無知による違法行為が有るならば、それを指摘して元に戻そうと思うのです。

  6月26日の公社等の回答に対して、7月27日に再度の問い合わせのメールを出しました。
まだ返事は来てませんがここにUPして置きます。

ご返信有難うございます。私の業務の関係で連絡が遅れましたが、前便のご返信は納得が行きませんの
で再度問い合わせます。なお、この件は、貴相談室と郵政公社サービス相談センターに行い、同日に同
様の返答を頂いております。恐らくは、刷り合わせての返事を頂けると思いますので、今後は貴室に対して
のみメールを送ります。なお、当メールの議論の根拠は、6月26日14:06の郵政公社サービス相談セン
ター、伊東さまからのメールも引用しております。

  前便にて出した問い合わせに対して、明瞭な返事が頂けてないのですが、郵便法32条の条文解釈を
お答え下さい。「郵便に関する料金は、郵便約款等に別段の定めのある場合を除いて、郵便切手で納付
すること」、の前段と後段のどちらが優先されますか。私の読み方(法に心得の有る専門家の意見聴取済
み)では、後段の「郵便切手で納付すること」が絶対的に優位であり、前段の「別段の定め」は、後段に優
位すると言う意味でなく、「定めが有れば、別途の手段も認められる」と読むべきではないでしょうか。
即ち、法32条では、郵便役務の提供への支払い手段として、郵便切手のみを想定している規定でしょう。
それゆえに、郵便切手以外で支払える役務の提供に関しては、郵便法で細かく規定されています。郵便法の解説本を読めば、誰でも理解できるはずです。
  次いで、法と約款の役割を論じます。約款はあくまで、法に基ずく実務規定であり、具体的な運用条件等
はそれによりますが、それは法に違反しないことが前提のはずです。郵便約款の料金表は実務上は具体的な規定ではあっても、更なる細則であり、当然ながら遵法性が求められるはずです。法を無視したり、超えたりは出来ないでしょう。活字になっているから、全てそれに従えでは通りません。適法規定とは限りませんから。

  6月26日の返信では、この視点が全く抜け落ちてます。根拠として、平成7年11月1日からの月間1万通
以上の書留差出に対する割引料金を導入し、その支払いから郵便切手を除くことをあげてます。形式的には、この件も郵便料金の支払い手段の変更なので、私の考えでは、法75条の2又は3の総務大臣認可要件だと思いますが、今回同様に恐らくその手続きはされてないでしょう。ただ、極めて限定されるサービスであり、公社サイドに立って、郵便切手の効力を読めば、郵便切手とは差出と同時に、役務の前払いとして支払うのであって、月間差出の個数の縛りがある制度の場合、後精算ゆえに、前払いにはそぐわないから、支払い手段としては認めないという考えも分かります。これ以外の郵便切手以外に支払いを認める10項目の内、唯一、郵便切手による支払いを認めていないのが、料金後納であることと考え合わせれば理解出来なくはないのです。
  ただ、貴室の回答の、「料金別納とする料金割引郵便物の料金支払方法が現金等に限定されているものも存在する」、つまり、書留の月間1万以上差出をメルクマールとして、全ての割引郵便物の支払いから、郵政公社の独断で、支払い手段から郵便切手を除く「最高裁判例」と同様に利用するのは法解釈として間違っていると思います。大量書留割引導入時には割引料金適用郵便物から郵便切手を除く、前例とする議論はなされてないのでは。

  広告郵便及び区分郵便物を含め、料金割引が適用される郵便物等の郵便料金の支払方法は、郵便料金
表において、「公社が別に定める」は、大前提として、郵便法32条に反しないことが要求されるはずです。割引郵便という1種・2種3種・4種以外の、固有の種別があり、それに対する支払い規定が有るのではなく、広告も区分もあくまで包括的な郵便物の内の第1種郵便の内の一定の条件を満たした郵便物としてとらえるべきでしょう。公社VSユーザーに於いては、割引き率を公社が定め、運用に必要な条件を定めるのは独断で良いと思います。ただしその場合でも、料金の支払い手段は法32条、別納の場合は、款46条に縛られます。約款の細則は本則を超えないし、約款は法を超えては規定出来ません。公社の考え方を採るならば、「割引郵便」は割引率・差出法・差出場所・支払い手段まで、独断で行えるとの解釈でしょうが「郵便切手」の効力制限までを、郵便法32条の規定を超えて認めているとは思えません。今回の行為は公社の内規が郵便法を蔑ろにしているのです。

  もし、書留月間割引を根拠にして、広告・区分にまで、郵便切手の支払い拒絶を広げることが、公社の独断で出来るなら、全ての割引郵便に網をかけることまで出来てしまいます。冊子の特割、3種の区分差出、ゆうバックの2個差出まで、割引制度を拡大するのは結構ですが、その全てから、郵便切手の支払いを除くことが出来てしまいます。理由は何とでも付けられるので、有りもしない「オペレーションの手間を軽減する」というこじ付けを理由にすれば郵便切手とは、個別の郵便物に直接貼付することにより、郵便役務の提供に対する支払い手段として拒否しない、まで落ちてしまうことも有るのです。割引郵便の場合は、差出は一定規模以上の局に限られており、切手別納納付はプロの代行業者が、可能な限り手間がかからないようにして、納付しているのです。まさか、公社の管理部門は藁半紙に貼られた切手を、一枚一枚消印していると思っているのでしょうか。出すほうも、計数に時間が掛かれば発送の流れが滞ることを知ってます。オペレーション云々が今回の愚行の動機でなく、民営化に当たっての引継ぎ債務の履行を妨げるのが目的でしょうが、その結果は公社もユーザーも切手収集家も皆損をするのです。是非、改められることを望みますし、この郵便約款改定は、不法であると申し入れているのです。質問に法解釈のポイントでお答え下さい。
ジャパン・スタンプ商会 鯛 道治

2007年7月7日(土)

「郵税としての郵便切手」
  郵便切手の持つ意味を、歴史を紐解いて解釈いたします。これはローランド・ヒル以来、本邦も含めて郵便制度を導入した組織は共通の認識を持っています。つまり、郵便役務の提供に対する支払い=郵税として、唯一、郵便切手を前払いの証紙として認め、実際の郵便物に直接貼付するのが大原則になってます。実務上は、創業時は封の裏に、最近は左肩にというように、貼付位置すら、法令で指定されているのです。
  歴史的な要素として、ヨーロッパでの郵便制度における郵便切手の採用は、郵便物の料金前納と郵便差出箱への差出しを容易にし、そのことが郵便制度に飛躍的な発展をもたらす一大要因になってます。今日でも、郵便切手による料金前納が郵便料金納付の原則になっているのも、この効用の外、郵便窓口における金銭出納事務の簡便化に役立っていることによるのです。別納でも、切手での納付がオペレーションに過重な負担がかかるという郵政公社の言い分は、的外れだし、余りにも視野狭窄と言わざるを得ません。
  郵税に限らず、登記費用や、自動車税、健康保険料等は、印紙を潰すことで国庫に料金を納付しているのです。別納郵便のB4版にきっちり、四角に同一額面の切手を貼った台紙を、無効にするのに、どれだけの手間が要るのでしょうか。まさか、一枚づつ、消印を押す義務が有るとは思ってはいないでしょうに。納付する方も、受け取って、即ルートに流したいはずなので、プロの大量の差出代行者は、一目瞭然で計算が出来るように収めるはずですから。
  翻って、歴史上郵便役務への支払いに、郵便切手を直接貼付しない場合を探して見ました。創業当時の別段急便、明治16年以前の、郵便局これ無き土地への別仕立はユニバーサルサービス以前の、複雑な料金体系故に、あと精算でも已むを得ないでしょう。金子入り書状は、内国通運等の外部への委託なので、郵便切手は使えません。それ以外は、相当厳しく見ても、内容証明の謄本に貼付(封筒でなく)、官製はがき・郵便書簡等の切手でなく料額印面での支払い位しか見つかりません。これらは世間的には郵便切手での支払いと同じ意味になるでしょう。その後、大正8年になって、料金別納制度が出来ました。利用には幾つもの制限が掛かってますが、差出人にとっては、個々の郵便物への切手貼付の手間が省け、当局も消印の仕事をやらずにすむ、双方にとって労力軽減のメリットが生まれます。誰も損をしないし、郵税の納付は、切手を台紙に貼って収めるので、郵便切手の効力と、役務に対する納付手段としては、本質的な変化は生じてません。
  観点を換えて論じます。郵便法等で規定されている、郵便に関する料金(法32等)を現金で特別に納付することができる場合は、次のケースに限られます。ネタ本が少し古いので、一部変更があるやもしれませんが、本質は変わってないと思います。
@  料金別納郵便物に関する料金
A 料金計器別納による場合の料金
B 「料金後納による場合の料金。」この場合には、現金で納付することとされている。その意味は、後納=後精算と、郵便切手の持つ、前払い=差出と同時の支払いとが相容れないための制度かも知れません。
C 転送料及び還付料
D 料金未納又は不足の普通通常郵便物の不納額及び手数料
E 料金未納又は不足の郵便物を還付の際の料金
F 郵便法19条に違反して差し出された郵便物の還付の際の料金
G 切手類の交換手数料
H 第三種郵便物認可申請料及び第三種郵便物の題号等の変更認可料
I 私設郵便差出箱の取集料及び郵便私書箱の使用料
で全てです。平成7年に或る特殊なシステムが導入されるまでは。それは、次回に論じますが、@〜Bは、料金額が高額になることが多く、現金での納付の方が利用者・郵便局双方に便利であるし、C〜Fは利用者に郵便切手の手持ちがないことが多いと考えられるし、Gの葉書の場合は切手の手持ちがない場合があり、H〜Iも或る程度高額になる場合が多いと考えられているのでしょう。
  なお、もとより、Bの場合を除き、全てのケースで郵便切手で納付することも差し支えなく、その選択は利用者の随時なのです。郵便役務に対する支払い手段は、ひとえに、「郵便切手」であると郵便法は定めているのです。そして、実務規定である、郵便約款は郵便法の規定に反しないことが大前提なのですよ。
  次回につづく。

2007年7月6日(金)
「郵便法・郵便約款」(223KB)
  より詳しい議論に入る前の前提条件として、郵便法・郵便約款の条文をUpしておきましょう。郵便法は基本は昭和22年12月12日の法165(我々にとって通りが良いのは施行日の23・1・1=所謂、新郵便法のこと)。最終の改正は平成17年11月7日で法121、但し、本年10月1日の民営化の時点で一部変更されることが確定しています。肝心の32条は28条になり、用語もお上から民間に移行することによる変更、「前納→前払い」、「あらわれた→現れた」、「納付→支払」に変わります。意味は全く同じなので議論の際は気にしなくて良いでしょう。また、郵便約款も現時点で生きている物を用います。
  私と郵政公社・総務省郵政行政室との遣り取りなら、個別の条文の引用は要りません。また、一般的にもWebで簡単に読めるのですが、その手間を省く意味で、必要最小限の条文を載せておきます。解説というか私の解釈は後日開示しますが、まずはご覧下さい。読み方として難しい物ではないのですが、郵政当局はそれを、読み解く能力をお持ちでないのです。
  郵便法は、料金支払いの32条、約款改正に絡む75条―2・75条―3。郵便約款は基本の1条、別納料金の支払いを定めた46条・52条、今回の改正の根拠に挙げている別表の郵便料金表の書留郵便の割引差出の詳細が議論できる材料になるのです。
2007年7月4日(水)

「郵政公社との往復メール」(225KB)
  前回と内容的にはダブりますが、実際に日本郵政公社サービス相談センターに送ったメールを載せておきます。最初は6月14日に私が送った物、次が6月17日の先方からの返事、最後が6月18日の再質問。すでにこれに対する返事も得ていますが、話の流れゆえに、今日はその前段階に留めます。次回は、本題に入る前の法令の文章の解釈を書いてみます。

2007年7月3日(火)
「郵便法32条」(232KB)
 7月1日から、郵便約款の改正により、「広告郵便・区分郵便」に関して、差出の際の料金別納の支払い手段から、「郵便切手」による支払いが出来なくなります。表面上の現象でなく、今後の郵便切手の法的な位置づけにも係わってくる変更です。噂、憶測が乱れ飛んでおりますが、法的な分析をすることから始め、何らかの行動を起こせればと思っております。情報自体は、昨年10月に一報を得ておりました。その後郵政公社から、12月14に各郵便局に通達が出され、利用者には本年1月に周知されました。
  当局への質問とその回答をたたき台にしての議論になるのですが、情緒でなく、法に則して適法か、違法かを問うことになります。かなりの文章量になりますし、用語の引用も郵便法・郵便約款等になってきます。読むのに疲れますし、面白くも有りません。また、私が書いた文章も、過去のものをそのまま転載した場合、細かなミスや、主張の重複も数多く出てきます。お含み置きの上、お読み下さい。
  本日は、郵政当局に問い合わせをする前の下書きを載せます。次回以降で実際に出した、問い合わせとその回答、それに対する考察に進みます。
2007年6月13日(水)
『輸出用ステーショナリー』(353KB)
  何回か前のバザールの売り物として、森下浩さんの200文腕落ち、松戸郵趣会の500文の逆刷、鰹釣りの銘10「透かし入り」=本物は目打有り・無し共に透かしは無い、月に雁・見返りの無目打シートなどと一緒に並べてました。いつ買ったか忘れましたが、多分アメリカからの大きいロットに入っていたものでした。一連商品だし、二つ折6種の余りにもシャープな印刷の顔つきからして、100%出来のいい偽物だと思い込んでました。今までの売れ行きを見たら、幸か不幸か、他の物は殆ど品切れなのに、葉書は丸々残ってました。誰もが、まさか・・としか思わなかったのでしょう。
  そういう目で検証すれば、手彫で凹版刷り、原版の発売用(脇なし半銭ト・1銭ヌ)、郵政当局が公式に調整した官製模造(紅枠・脇付)と同一の版ということは、当局の意図での製作なのでしょう。自然な流れで「輸出用」という評価になりそうです。同じ紙質の発行されたステーショナリーは、葉書には存在しないのですが、強いて言えば、封皮、封嚢なら同じような物が見つかるかも知れません。
  輸出用と言えば、切手なら、和紙半銭政府、青一見本印刷26版、和紙2銭タ、洋紙6銭ル ポーラス、洋紙10銭ハ ポーラス、改色1銭カ ポーラスが有ります。目打が9s、11s、紙質、糊から判断して、明治8〜9年の印刷でしょうか。旧小判よりは前の製造のはずで、半銭、6銭、10銭には少し後の時代の横浜を中心として南関東の実際の使用例が残ってます。6種の二つ折葉書とは、製作思想が違います。
  ステーショナリーは沿革志をメルクマールと見れば、明治27年以降なので、窓口には並んで無いでしょう。大正5年と思われる、立太子礼皇室贈呈用沿革志には、紅枠半銭ロ、1銭イ、封嚢2銭イが墨点、脇付半銭二、1銭イ、書留新聞紙(カット)は沿革志と同じ官製模造を、竜1銭、2銭は本物を貼ってます。脇無半銭は二、1銭はムで勿論本物です。
  今回見出された6種のステーショナリーは、沿革志(明治29年)、皇室用(大正5年)には全ての要素で、ぴったりはリンクしないのです。そして、もう1種、輸出用と思しきステーショナリーが有るのです。20年前に、アメリカからもたらされ、私が世に出した、「書留新聞紙」の異タイプです。発売品とは、右枠に切れがないなど、明らかに図案が違います。タイプ2としてますが、官製模造とも図案は違います。そして使用済は存在しないでしょう。広告に出したとき、某著名収集家から強烈なクレームが来ました。自分が昔から、複数同じものを持っている、使用済が存在しない、紙が違うし、絶対に偽物だという申し入れでした。この品物はかなりの枚数がアメリカから出て、同時に封皮か封嚢の1銭、新聞帯紙、定時印刷物帯紙も、折れ無の束でのロットだったのです。書留新聞紙も紙質がパリパリだし、刷りもシャープです。でも、出所と出方から判断して、偽物では有り得ない、輸出用だと思ったのです。電話で1時間以上話したでしょうか、知識に自信の有る、思い込みの強い方が断定的に決め付けてくるのですが、こちらも負い目は無いので頑張れるのです。結論的には、日本郵趣連合の鑑定に委ねることにし、その結果は「真正」になってます。漏れ聞いた話では、澤先生の意見、「輸出用」だろうというのが結論でしょう。最近になって、同じものがドイツからかなりの数がもたらされてます。大本はアメリカの物と一緒でしょう。鑑定に出せば、問題なく通りますが、持つ人はタイプ2という認識で買って欲しいのです。窓口発売のタイプ1(日専・さくら)、タイプ2(組合・手彫専門)の図版を参考に、タイプ1の未・済、タイプ2の未=鑑定は意味がないので不要、でこそ生きてくるものです。
  さて、今回、善良な「ウーロン茶・割り勘」さんの示唆で戸籍が付いた、「輸出用の二つ折葉書6種セット=紅枠半銭ニ、1銭イ、脇付半銭ニ、1銭イの官製模造、脇無半銭ト、1銭ヌの異種版」を即売いたします。送料共で35000円、序に書留新聞紙タイプ2(ご希望なら日本郵趣連合の鑑定書を費用5000円で付けます)=輸出用に、おまけの新聞帯紙、定時印刷物帯紙の折れ無を付けて60000円で即売します。大量には在庫は有りません。今までにも発表はなかったはずの「使えるステーショナリー」、お早めにお申込み下さい。画像で、該当品を載せておきます。
2007年6月12日(火)
『官製模造のバラエティー』(240KB)画像はLot4753と4754及び沿革志用官製模造4種
  同じくLot4753と4754は、正に沿革志用の脇付半銭の官製模造が2点並んでました。昔から型録評価は高く、4〜5万ですが実勢価は1万位のものです。残っている数とお入用な人の数のバランスで値段は収斂するのです。今回は、4753が1万、4754が7000と付けました。状態の差故の値段です。本来、売れるか、売れないかだけで、それ以外には紛れの要素のないロットです。
  でも、「丸ビル・・1000円引き」君は、これに価値を見出すのです。印面と枠・脇文字の間隔が違う。その原因は・・と来るのです。官製模造は、竜1銭・2銭、紅枠2種、脇付2種、封嚢長形2銭イ、飛信逓送2種、書留新聞紙カットの10種です。何れも、正規発行の物とは違う図案を新たに調整し、手彫の凹版で刷ってます。必要最低数は500枚、使用目的の意思はきっちり統一されてます。また、沿革志に於いては、官製模造と、正規品は一切混用されてません。10種の内、紅枠は2色刷り、明治27〜29年の調整なら、当然2度刷りになってます。飛信逓送もそうでしょう。竜、封嚢、書留新聞紙は単色の一度刷りでしょう。では、脇付はどうでしょうか。画像は4753・4754です。目で分かる位に、印面と枠の間隔が天地共にずれてます。明瞭に2度刷りだと分かるのです。
  500枚(一応は)の調整数なので、どの位のバラエティーが出てくるか分かりませんが、紅枠と脇付は数を並べて比較する価値が有るのではないでしょうか。版の違いでなく、刷りの段階での変化なので派手さを並べるしか手はないのですが、それでも、官製模造でも新たな楽しみが見つかるのです。
  この前提で、彼がやって来るのを待ってました。手持ちの沿革志剥がしのステーショナリーと幾つかのコピーを揃えて、先方も当然、手持ちの物を持ってくるはずなので、そこそこのデータの集積が出来るでしょう。脇無半銭トが3版流用の異種版、1銭ヌの兄弟、沿革志の脇付半銭ニが2度刷りであるのは簡単に確認できました。でも、先方が持ってきた「官製模造」と私が準備した「官製模造」の雰囲気が違うのです。紅枠も脇付も半銭はニで1銭はイ、1銭は桜の芯に小さい点が有る。印面も、規則書も全て一緒、でも、並べると違うのです。紙質は同じだけど、刷り上りの色が違う。私の沿革志のものは「クリーム色」、ウーロン茶君の物は、少し黄みおび、だがより白さが勝り、刷り上りは鮮やかで、半銭トと1銭ヌの物にそっくりです。紅枠・脇付・脇無を6種並べると、見事なまでにと統一性が見て取れます。同じ時期に同じ目的で作ったものでしょう。
  半銭イ、1銭ヌが輸出用なら、他の4種もそうなのです。原版が沿革志と共通の手彫なので、まやかし物ではないでしょう。でも、紙が違うので、沿革志そのものでないはないし、印刷時期も後のはず。ここまで考えて、甦ってきた記憶が有るのです。つい最近、同じ物を自分の在庫で一杯見た。6種セットで値段を付けてバザールで○千円で売っていた、「模造の二つ折の6種セット」です。随分前にアメリカから買ったロットに束であった物、迷うことなく模造として評価していたものでした。大急ぎで探さなくては。  次回に続く・・・。
2007年6月9日(土)
『澤まもる氏 論文を読み解く』(407KB)
  たんぶるぽすと5月号に、澤さんの興味深い論文が出てました。そのままの転載は問題があるので控えるとして、要約いたします。
  二つ折葉書1銭ヌに紙質や刷りの感じが違う物が有り、原版は正規発行の3版と同一ながら、それ以外の要素で正規発行の物とは異なる「異種版」であり、明治27年ごろに印刷された「輸出用」ではないかという問題提起でした。特徴として紙が黄味帯び、つるんとして印刷はきわめて明瞭、更には「規則書」が大日本帝国郵便切手沿革志の「官製模造」と同一というものです。1銭に有るなら、半銭にも有るのでは・・、締められていました。
  最初記事を読んだときは、何の反応もせずにスルーしていたのです。ところが、今回のオークションの数日前に、下見に来人から親切な示唆を貰いました。メールのLot4755が同じもの、見てご覧というものでした。言われて記事を読み直して、現物に当たって、なるほど納得、まさに記事で指摘されていたそのものでした。
  記事は 模造品 紅枠半銭イ、脇無半銭ト、脇無1銭ヌ 最低値 3000画像でも分かる通り、紅枠には印面に模造と入っています。ただ、素性は、戦後の官葉研究会や戦前の小早川で無い事は分かったのですが、和田の沿革志模造か別物かは確認できてません。さらに脇無の2種は、刷りと紙の違いゆえ、私は瞬時に偽物と判断したのです。この時点では、当然ながら、印面も規則書もそういう目での検証をしてません。
  結論を言えば、半銭トも偶然ながら3版です。発行されたものと同一の原版で印刷されており規則書は鮮明印刷の沿革志仕様でした。澤さんの提示されたものの出現です。オークションの結果はビッドは2人、落札値は9000円、高いような、安いような、それにこのお二人は誰と誰?登場したお二人がきっちり入れて、他の人は全くの無反応・・・。お買い上げは、真面目が服着て歩いている、「丸ビルでウーロン茶・割り勘1000円引き」さんです。でも、私に教えてくれるのは、害が無くて益のほうが期待できるのですが、話す相手が悪ければ、せっかくの誰も知らない掘り出しも、水泡に帰すこともあったりして・・。人の良さも程ほどの方が良いでしょう。
  実は、昨日まではこういうタッチでFinのはずでした。でも、今日、ご本人が現れて、見せてくれた別の資料が私の記憶を呼び起こしてくれました。この現物は、1971年にJOHNYUMOTO(湯本正幸)さんが、気付いていて、あの時の国際展の展示作品に入ってました。縁あって、13年前に私が買い取ったコレクションに、規則書=稀なほどの鮮明さ、として裏向けで使ってました。現物が見当たらないので半銭か1銭か不明です。それにどこかに紛れて出てきません。湯本さんのことならば、やはり版に気付いて共通性で本物のバラエティーの評価をしていたのでしょうか。
  更に楽しいデータも分かりました。目から鱗の新発見、「沿革志」「輸出用」のキーワードで戸籍が出来たステーショナリーが複数出現したのです。詳しくは次回に画像付でお見せいたしましょう。澤先生なら、既にご存知だったりして。
2007年6月8日(金)
『行徳本を読み解く』(95KB)
  終わったオークションのトピックを少し書きましょう。
「Lot 3174 旧議事堂5円に無透10円壁画貼区内航空便福岡宛 櫛西成28・7・2→櫛黒崎28・7・4 水害の為、郵便局で受け付けて呉れません・・・。」
最低値 30000 スタート 125000 落札値 270000
  国内航空も随分出て来てます。かつては、鈴木康と日本裏地だけみたいな時代も有って、ちょっとひねった物は当たり前の如く30万、50万になってました。今は、余程理屈が通る物以外は6桁にはなりません。それどころか、昔の値段覚えで、人気を期待して「ヤフー」で買ったりすると、混貼なら原価でも売れないことも有るのです。
  今回のロットは、収集家=故人に買い入れに行った業者からの問い合わせの電話がきっかけでした。国内航空の葉書が2枚有る。観音10円加貼で民間便、ゼロ付とゼロ無だった・・・。見て来て、値段で合わずの買い入れ品のお問い合わせでした。聞いてきた業者は、知識に於いては物凄くは正確ではないけれど、一応は物の説明を電話で出来る相手です。だから、即答で「絶対に買え!値段は問わずで大丈夫」。何の本も調べてはないけれど、直感で国内航空の円位貼は期間が短いと思ったのです。それに文面で、「洪水の為、通信途絶・・」。これは山口、九州あたりで一般便は途絶して、国内航空が機能したものをいい値段で売った記憶が有るのです。だからその時のものと、兄弟分かもと思ったし。結論的には2通共出品物としてやってきました。但し、ゼロ無は勘違いで、ゼロ付でしたが。データは全く一緒です。通信不全での念のための同時に2通出した物でした。
  今回は綺麗な方だけ出しました。念のため、日専の料金表を調べたら、
26・10・24        第二種10円 実飛行は25日〜31日の7日間
26・11・1−28・7・15 第二種15円
このデータと切手の発行日を重ね合わせれば、10円壁画の発行日は28・7・10だから6日間の組み合わせ、ゼロ無ならば大珍品・・・残念な見間違いだね・・で終わってました。因みにゼロ無は、1次円単位1円・4円・8円・35円・45円・50円・塔航空20円ならそこそこ可能性が有るのです。是非狙って探して欲しいのです。
  オークションの当日に意外な話を聞きました。Lot 3174の国内航空、もしかしたらラストデーかも・・。私の認識では制度は7月15日まで、物のデータは7月4日、12日間残っている、だからポイントはゼロ付が超残念賞の認識でした。後期使用は人気はないし、日専のデータをメモで渡したら、「行徳本」に告示が出てる・・。7月4日で廃止になるとの返事でした。確認したらその通り、だから日専の日付は26・11・1−28・7・4に訂正が必要です。10円壁画と塔25円は発行が28・7・10なので国内航空の可能性は消えました。
  今回のロットの日付が7・4の西成の午前印、大阪中央経由で伊丹に入る時間帯で当日の博多便が有るかどうか分かりません。着印が7・4の午前なので、3日便の可能性が強いでしょう。大阪―博多は1日1便のはずなので、正確には最終日で無いにしろ、その前日便、この日以降の実逓便はないでしょう。落とした人は随分強気の評価をしてましたが。
  フロアの会場で聞かれたときに、もう1点の葉書のコピーも見せました。状態は終わった物の方が遥かに良い。だからこの結果には満足なのでしょう。
  次回の出品物の画像を載せましょう。今日書いた理屈が分かったなら次もいい値段で売れるかも。それにしても、改めて「行徳本」の有用さを再認識出来ました。読み物としては面白いものではないのですが、マテリアルを読み解くには、必須の文献であるのです。第1巻は品切れ中ですが、2巻・3巻・4巻は十分在庫が有りますから、弊社の即売の情報を見てください。
2007年5月17日(木)
「QUATRA・CINQ」 
  広島の荷物は今日が発送のデッドライン。ギリギリで到着の小判と手彫の墨点・みほんを一通り突っ込んで新規品のバインダーは完成。手彫の整理は2年ぶりぐらいなので完全に2冊増えました。小判以外は1冊、それ以外にカバー類が何百点と菊の20銭丸一が一冊=38〜39年の電信使用で、じっくりやれば面白い時代なのですが、今回はやっつけ仕事です。元のボリュームは20万枚+だし、宇品・和田岬・大里は数十枚、北陸の駅や千島、樺太は最終的に状態問わずで3桁は出たはずです。ただ大阪停車場はたった一枚だけ、ここらあたりは後日改めて報告しましょうか。今回の持参品は、枚数は数千枚ですが、@500・@200だけ、だから暇つぶしぐらいだと思っていて下さい。 マジで5日ほど掛けて